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戦争の中国古代史-佐藤 信弥 (著)-講談社現代新書 –発刊日 2021/3/17 [ユーラシア・東]

戦争の中国古代史71ygGlXcs9L.jpg戦争の中国古代史

佐藤 信弥  (著)

講談社現代新書)  – 2021/3/17


内容説明

いかにして中国は“帝国”になったのか?牧野の戦い、三監の乱、宋襄の仁、城濮の戦い、柏挙の戦い、晋陽の戦い、長城の戦い、馬陵の戦い、隗より始めよ、胡服騎射、長平の戦い、陳勝・呉広の乱、白登山の戦い、呉楚七国の乱…群雄割拠の戦乱から「中国」完成までの壮大な戦争スペクタクル。最新の研究成果を反映した決定版!!


群雄割拠! 殷・周・春秋戦国時代に繰り広げられた古代中国の戦争を軸に、「中華帝国」誕生の前史を明らかにする画期的入門書。


「中国」形成史、あるいは華夷思想の形成は国内外の学会でホットなテーマである。また秦の滅亡から漢王朝成立までの過程は、近年日本で活発に研究が発表されている。本書ではこれら最新の研究の成果を随所に取り入れていく。

そしての戦争やその意義だけでなく、軍制、長城などの軍事施設、兵器、軍事にまつわる儀礼や思想、軍事に関わった人物、末端の兵士の状況など、軍事全般を各時代ごとに見ていくことで、文字通り「戦争の中国古代史」を総合的に描き出していくことにしたい。 ――「まえがき」より


目次

序章 戦争の起源

第1章 殷王朝―旬に憂い亡きか

第2章 西周王朝―溥天の下、王土に非ざる莫し

第3章 春秋時代―「国際秩序」の形成

第4章 戦国時代―帝国への道

第5章 秦漢王朝―「中国」の形を求めて

終章 「中国」の行く末


著者等紹介

佐藤信弥[サトウしんや]

1976年、兵庫県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。博士(歴史学)。現在、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員、大阪府立大学客員研究員。専門は中国殷周史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

タグ:軍事
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海と帝国 明清時代-中国の歴史 09-講談社学術文庫–2659 [ユーラシア・東]

海と帝国 明清時代81-t2e+zo6L.jpg海と帝国 明清時代
中国の歴史 09  
礪波護/〔ほか〕編集委員
 -- 講談社 
 -- 2005.8
県立図書館収蔵
新潟市立図書館収蔵 >中央ホンポート2階< >/222.0/チユ/9
 --2021/3/11
講談社学術文庫
内容紹介
2003年3月、雲南省昆明の空港で、著者は不思議な一行に出会う。聞けば彼らは、台湾の港町・花蓮から、海の女神「媽祖」を奉じて、雲南省の麗江を訪ねた帰路だという。台湾の海の女神が、なぜ中国内陸の観光地を?――この謎から、海に囲まれた東ユーラシア500年の歴史が浮かび上がってくる。
 14世紀半ば、朱元璋が開いた明朝は、万里の長城の修築や、鄭和の南海遠征など、古代的な性格の色濃い王朝だった。それに対し、16世紀に登場したヌルハチに始まる清朝は、少数の満洲族のもとでさまざまな人々が闊達に生き、近代的な活気に満ちていた。古代的な明代から、近代的な清代への跳躍はなぜ可能だったのか。それを解明するには、「海に向かい合う中国」を見ることで、従来の中国史の枠を超える必要がある。倭寇と朝貢、銀の流通と世界経済、清朝皇帝とチベット仏教。地球規模の視点から、ふたつの帝国を描き出す。そして19世紀、アヘン戦争や太平天国を経験し、中国社会は近代への脱皮に備えて大きく変化していく。〔原本:2005年8月、講談社刊〕
 古代的な明代から近代的な清代への跳躍は、なぜ可能だったのであろうか。中国の内的な発展として明代から清代への変化を理解しようとすると、私たちは混乱することになる。しかし、東ユーラシアというより大きなシステムの一要素として、海に向かい合う中国を見ることで、はじめてこの五〇〇年のダイナミズムを描き出すことがでざるのではないか。これが本書の目論見である。
 中華文明の拡大過程
 中国の王朝の歴史を古代からかとってくると、それは交易をめぐるメカニズムの変遷の過程であることが明らかとなる。広範な地域からさまざまな物産を集め、それ を支配下の各所に再分配しなければ、王朝は維持でさな い。すなわち王朝は、貢納と集中-再分配の交易メカニ ズムの上に成立する支配体制であった。この交易メカニTスムは、東アジアという空間的な枠組みのなかで、自己]拡大していく。そのパターンは、次のように要約することがでさる。
目次
第1章 出来事の時空間
第2章 明朝の成立―一四世紀1
第3章 海と陸の相克―一四世紀2
第4章 海と陸の交易者―一五世紀
第5章 商業の時代―一六世紀1
第6章 社会秩序の変容―一六世紀2
第7章 王朝の交替―一七世紀
第8章 産業の時代―一八世紀1
第9章 伝統中国の完成―一八世紀2
第10章 環球のなかの中国―一九世紀
著者等紹介
上田信[ウエダマコト]
1957年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。2021年、立教大学文学部教授。専攻は中国社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

タグ:中国
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東ユーラシアの生態環境史 & トラが語る中国史 [ユーラシア・東]

海ー東ユーラシアの生態環境史-306.jpg東ユーラシアの生態環境史
上田 信 /著 
山川出版社
 世界史リブレット 83
出版年>2006.4
ISBN>4-634-34830-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階
内容紹介
中国・雲南西北部のチベット族の家を訪ねると、必ずバター茶がふるまわれる。照葉樹林(常緑広葉樹林)で摘まれた茶葉、大地から汲み出した塩、そして地元で飼うウシの乳が、茶の味をかもし出し、銅製の薬缶で湯が沸かされる。
茶葉と塩と銅、いずれも生態環境を変えながら生産され、遠く交易されてきた。茶葉と塩と銅、これらの物産をめぐる環境と交易の歴史をたどると、日本をも含む東ユーラシアという広がりが浮かび上がってくる。
海、トラが語る中国史ー4634490501.jpgトラが語る中国史
エコロジカル・ヒストリーの可能性
上田 信 /著  
山川出版社
historiaシリーズ<005
出版年<2002.7
ページ数<198p
NDC分類(9版)>489.53
ISBN<4-634-49050-1
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階自然 ほか
内容紹介
私はトラである。中国の東南部の山間地域に住むトラである。ヒトがたどった三千年にもわたる歴史を、私たち一族は見つめてきた。永い時間のなかでは、気候も変わり植生も変わる。野生動物とヒトとのかかわり方も、変わってきた。ヒトが私たちに畏れを抱いた時代もあった。ヒトによる開発が、私たちを追いつめていった時期もあった。トラとヒトとの関係の歴史を、エコロジカル・ヒストリーとして語っていこう。
目次
1 ヒトが来る前
2 ヒトと遭う
3 ヒトに畏れられる
4 ヒトに追いつめられる
5 大虐殺、その後
著者等紹介
上田信[ウエダマコト]
1957年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、中国社会史・生態環境史。2020年現在、立教大学文学部教授)

タグ:中国
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「暮し」のファシズム ―戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきたー刊行2021/3/17 [満州・大東亜]

「暮し」のファシズム71fYiXiDPCL.jpg「暮し」のファシズム
―戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた 
大塚 英志  (著)
出版社 : 筑摩書房 
 (筑摩選書)
発売日 : 2021/3/17
ISBN-13 : 978-4480017253
内容説明
戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってくる。ていねいな暮らし、パンケーキ、制服、二次創作--。コロナとの戦いの銃後で鮮明に浮かび上がる日常の起源。
一九四〇年、第二次世界大戦への参画を睨む近衛文麿政権は、国民を戦争に動員するための「新生活体制」の確立を唱えた。生活を一新し、国民を内面から作り変える―。そのために用いられたのは、男性を戦場に駆り立てる勇ましい言葉ばかりではなかった。
「ていねいなくらし」「断捨離」「着こなし」「町内会」「二次創作」。これらは、元を正せば戦時下に女文字のプロパガンダがつくりだしたものである。現在私たちが享受する「当たり前の日常」の起源を問い、政治の生活への介入があからさまになった「withコロナ」の暮らしを見つめ直す。
==私がもし十五年戦争の中で生きていたら、戦争なんか嫌いだと言って「非国民」のように暮らしていただろうと思っていたけれど、甘かった。戦争は、やさしくおしゃれな「女文字」によって目の前にやってくる。私、たぶん簡単に戦争にのめりこんでいったと思う。
目次
序章 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってくる
第1章 花森安治と「女文字」のプロパガンダ
第2章 太宰治の女性一人称小説と戦争メディアミックス
第3章 戦時下のミニマリスト詩人・尾崎喜八の「隣組」
第4章 「サザエさん」一家はどこから来たのか
第5章 制服女学生とガスマスクのある日常
付論 花森安治の小説とモダニズム
著者等紹介
大塚英志[オオツカえいじ]
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授を務め、現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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食卓を変えた植物学者-世界くだものハンティングの旅--2021年4月刊行予定 [食から見る]

食卓を変えた植物学者81m+0enqhXL.jpg卓を変えた植物学者

 世界くだものハンティングの旅


ダニエル・ストーン[著]三木直子[訳]

築地書館

四六判 384頁+カラー口絵8頁予定

 2021年4月28日刊行予定

 ISBN978-4-8067-1620-4


大豆、アボカド、マンゴー、レモンから日本の桜まで。世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。


第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。


アメリカに初めてアボカドを持ち込んだのは彼だし、マンゴーや種なしブドウ、ダイズなど、後にアメリカで大規模に栽培されるようになった植物が根付いたのも彼のおかげである。


スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。


―――――


外来植物や外来昆虫を考える助けになるかな??


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十大事故から読み解く山岳遭難の傷痕ー発刊2020.2 [明治以後・国内]

十大事故から読み解く山岳遭難の傷痕818gQxoStgL.jpg十大事故から読み解く山岳遭難の傷痕
羽根田 治/著
--山と溪谷社
--2020.2
--ISBN/ISSN:4-635-17199-1
県立図書館収蔵
新潟市立図書館収蔵 豊栄館ほか
学校集団登山の事故、冬山合宿の大量遭難、中高年初心者の事故、ツアー登山の遭難事故―。時代を反映したこれらの大事故は、近代登山の黎明期から歴史に刻まれてきたものの、避けがたいものとして看過されてきた感がある。こうした遭難事故に内包された、「影」の部分に光を当てつつ再検証する。
本書では、戦前から最近の事故まで、10件の重大事故を検証する。
時代を反映した日本の遭難事故を、時系列に振り返る貴重な記録である。
1章 1913年の「聖職の碑」木曽駒ヶ岳集団登山事故
2章 1930年の東京帝大の剱澤小屋雪崩事故
3章 1954年の富士山吉田大沢の大量雪崩事故
4章 1955年の前穂高東壁で起きたナイロンザイル切断事故
5章 1960年の谷川岳一ノ倉沢宙吊り事故
6章 1963年の薬師岳愛知大学大量遭難事故
7章 1967年の西穂独標で起きた高校生落雷遭難事故
8章 1989年の立山で起きた中高年初心者の大量遭難事故
9章 1994年の吾妻連峰スキー遭難事故
10章 2009年のトムラウシ山ツアー登山事故
■著者紹介
羽根田 治(ハネダ オサム)
1961年、埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ。
フリーライター。山岳遭難や登山技術に関する記事を、山岳雑誌や書籍で発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動を続けている。
主な著書に『ドキュメント生還』、『空飛ぶ山岳警備隊』、『山でバテないテクニック』、『野外毒本』、『トムラウシ山遭難はなで起きたのか』(共著)、『山の遭難』など多数。
近著に『人を襲うクマ』がある。2013年より長野県の山岳遭難防止アドバイザーを務める。


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