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黒魔術がひそむ国 ミャンマー政治の舞台裏ー2020/10 [ユーラシア・東]

9784309249797.jpg黒魔術がひそむ国 ミャンマー政治の舞台裏

春日 孝之 /著  

出版年 2020.10
出版者 河出書房新社
ページ数 277p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-309-24979-7
県立図書館収蔵
内容紹介 ミャンマーの国家指導者は黒魔術を心底恐れていて誕生日を明かさない!? 大統領の誕生日と呪術の関係、著名な占星術師による「スーチー大統領」誕生の予言など、ミャンマーの「政治とおまじない」を4つの視点から描き出す。
なぜ、国家元首の誕生日は最高機密なのか?――日本では「敬虔な仏教国」として知られるミャンマーだが、その内実を読み解くには占星術や呪術、数秘術、手相術、ウェイザー(超能力者)信仰など、今も人々の暮らしに息づく「おまじない」の理解が必要不可欠だ。
 政治家の権謀術数に利用される黒魔術、予言通りに最高権力を得たアウンサンスーチーと国軍の水面下での攻防、謎のネピドー遷都の背後にあるもの、そしてクーデター計画で密かに作られた「呪いの人形」の存在……。大統領、国軍最高司令官から市井の人たちまでを幅広く取材し、文化人類学的手法を駆使した斬新な切り口でミャンマーの現代政治をスリリングに描いたノンフィクション。
正統派ジャーナリストの敏腕ぶりと、黒魔術から内幕を暴くという奇策の二刀流に痺れた!
画期的でスリリングなミャンマー読本。
――高野秀行氏(ノンフィクション作家)
謎多きミャンマー、
気鋭のジャーナリストがあぶり出したその「深層」に驚嘆!
――工藤年博氏(政策研究大学院大学教授、ミャンマー地域研究)

目次
はじめに
プロローグ

第1章 誕生日は国家機密
生年月日とオカルト/黒魔術を除けるには……/テインセイン大統領の兄が明かす出生情報/政権の「お抱え占星術師」現る/漏らされた「国家機密」

第2章 アウンサンスーチーと占星術
アウンサン将軍も惹かれたスピリチュアル世界/予言「スーチーは国家指導者になる」/占星術は「サイエンス」/スーチーに次ぐ民主化運動闘士も占星術師/「暗闇で針穴に糸を通した」予言/スーチーとロヒンギャ問題、そして彼女の行く末

第3章 ネピドー遷都の謎
遷都のキーワードは数字の11/なせヤンゴンが首都ではダメなのか?/遷都を決めたのは誰だ?/ヤダヤ(厄払い)という「魔法の薬」/白象の並外れた存在感

第4章 「呪いの人形」とクーデター
計画の背後に「黒魔術師」/ネウィン一家が最も恐れた「ネウィンの死」/ネウィンの歴史的評価とオカルト趣味/ネウィンは当初、オカルト排除を目指した/「ビルマの鄧小平」キンニュンと占星術師/「呪いの人形」が暗示する「闇の奥」

あとがき
著者
春日 孝之 (カスガ タカユキ)
1961年生まれ。ジャーナリスト、元毎日新聞編集委員。著書に「アフガニスタンから世界を見る」「未知なるミャンマー」など。

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