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国民優生法史 人口戦を支えた厚生運動 尾渾彰宣 2011年 [武士道騎士道医道○▲道]

国民優生法史  人口戦を支えた厚生運動   尾渾彰宣  2011年

15年戦争と日本の医療研究会会報-2001より
http://war-medicine-ethics.com/Seniken/Journal_contents.htm

 近代日本の人口政策は、1869年、堕胎禁止令後、国民を兵力、労働力として位置付け、女性を人口増殖の役割とする母性として規足したことに始まる。第一次大戦後、ヨーロッパ各国、日本は、出生率の減少傾向を示した。1920年代から30年代、マルクス唯物史観、マルクス・レーニン主義、プロレタリア運動の高まる中、産児制限の議論か脚光を浴びた。同時に、人口の量ならびに質の両面から民族の将来の問題か論じられるようになった。
永井潜は、1926年の著書「生物学と哲学との境】において、「欧洲諸国における生産の減退に注意を払い、優良なる子孫のみが繁殖し、不良なる者は出来ぬようにしなければならぬ。其の実行に向って正当なる道程を示す羅針盤たる者は、人種改良学、すなわち優生学がある」と論述した。
 1928年、人口食料問題調査会の答中に、民族衛生を目的とする法規改正か唱えられた。

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タグ:帝国医療
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中国・山西省日本軍生体解剖の記憶 (へいわの灯火ブックレット (5)) – 2007 [武士道騎士道医道○▲道]

中国・山西省日本軍生体解剖の記憶 (へいわの灯火ブックレット (5)) 単行本 – 2007/7
湯浅謙/著 笠原十九司/解説
単行本: 95ページ
出版社: ケイ・アイ・メディア (2007/07)
言語: 日本語
ISBN-10: 4907796242
ISBN-13: 978-4907796242
発売日: 2007/07
梱包サイズ: 20.4 x 14.8 x 0.6 cm
おすすめ度: この商品の最初

内容(「MARC」データベースより)
北支那の日本軍では数千人が生体解剖にたずさわった…。中国山西省の陸軍病院で軍医として働いた経験を持つ著者が語る戦争体験。著者と若者たちによる対談、笠原十九司による解説も収録。

■目次
中国・山西省日本軍生体解剖の記憶00_.jpgⅠ 日本軍生体解剖の証言
 はじめに
 1 戦地で何があったか――生体解剖
 2 終戦、中国残留、そして捕虜収容所へ
 3 なぜこうなったか
 おわりに
Ⅱ 若者たちとの対話
Ⅲ 解説……笠原十九司
 1 日本軍はなぜ山西省へ
 2 百団大戦と「三光作戦」
 3 生体解剖―知られざる戦争犯罪―
 4 山西省に残留した日本軍

■紹介・引用

笠原 十九司(かさはら とくし、1944年 - )
最終学歴:東京教育大学大学院修士課程文学研究科東洋史学専攻中退。学位:学術博士(東京大学)。職位:都留文科大学名誉教授。専門分野:中国近現代史、日中関係史、東アジア国際関係史 著作 「日中戦争全史 上、下」 「第一次世界大戦期の中国民族運動 東アジア国際関係に位置づけて」など

湯浅 謙(ゆあさ けん、1916年10月23日 - 2010年11月2日)
は、埼玉県の出身で、元日本陸軍軍医、医師
第二次世界大戦中、日本陸軍の軍医として中国で勤務、軍務として生体解剖を行う。
命令は、第一軍より陸軍病院・各師団旅団へ伝達される。病院では院長と庶務主任が準備をする。師団では、連隊付の軍医15-16名の教育のため実施した。被害者は、概ね八路軍と密通した被疑者とされ残酷な拷問の取調べの後でを加えるため、解放した後日本軍の悪い噂が立たないように、口封じの為、生体解剖に送られてきた。
陸軍病院で、内科病室付兼教育隊付軍医として勤務し大尉へ昇進する。指導的な立場になった後、新任軍医の演習の為、自身の計画・実行のもと計6回、延べ10名の生体解剖を行う。
戦後、戦犯容疑者として中国の戦犯管理所へ移送される。起訴免除の判決を受けた後、日本へ帰国する。

帰国後、中国帰還者連絡会の会員として活動。


タグ:2007年刊行
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15年戦争と日本の医療研究会会報-2001より [武士道騎士道医道○▲道]

15年戦争と日本の医療研究会会報-2001より
http://war-medicine-ethics.com/Seniken/Journal_contents.htm


第1巻第2号 2001年5月  

731部隊をどう捉えるか 常石 敬一 1
「何故731部隊の医者・研究者たちはあのような蛮行をしただろうか、という疑問に/答えを持ちたかった/。その答えは今もって持てないでいる。/731部隊を特別視し、部隊員を鬼として切って捨てることもできないわけではないだろう。→戦争の恐さを強調するには、731部隊を戦争時の特別な集団による狂気と見ることは都合が良いだろうが、それでは何故/そうした狂気に走ったかを分析するには回り道となる。さらに、戦争が彼らを変えたわけではなく、彼らが戦争を利用したという側面もある。だが、医者・研究者という科学の研究主体を主たる関心とする筆者には/切って捨てるやり方を採用する気はなかった。また/研究現場に身を置いた経験から、/他人事とは思えなかった、/こともあった」

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みんなで戦争   銃後美談と動員のフォークロア-2019 [武士道騎士道医道○▲道]

みんなで戦争   銃後美談と動員のフォークロアー2019
重信 幸彦(著)
A5判  408ページ 並製
定価 3200円+税
ISBN978-4-7872-2082-0 C0021
書店発売予定日 2019年03月26日   
  
紹介
満州事変から日中戦争へと続く戦時下の日常=銃後では、プロパガンダを意図した美談が様々な団体によって作られ、新聞や雑誌は「愛国の物語」にあふれていた。

万歳三唱のなか出征する兵士、残された子を養う隣人、納豆を売って献金する子ども、夫の戦死を誇る妻、戦地の兵士を「お兄様」と呼び武運を祈る少女――。

赤誠・献身・愛国・義心など、銃後美談にこびりつく戦意高揚や動員の言葉を慎重にはぎ取り、戦時下に漂う「空気」を示す記録・資料として美談を読み替える。そして、銃後美談から、総力戦下の矛盾や人々の困難、善意という暴力、戦争のリアリティーを浮き彫りにする。

目次
みんなで戦争   銃後美談と動員のフォークロアq.jpgはしがき

序 章 美談の読み方――からみつくつながりと銃後
 1 「銃後美談」へ
 2 銃後美談との向き合い方
 3 「日中戦争期」という状況
 4 「動員」と銃後美談の読み方
 5 「美談」を編むこと、「戦意」を測ること
 6 フォークロアという視点

第1部 銃後美談とは何か

第1章 銃後美談集を編む
 1 総力戦――満洲事変から日中戦争へ
 2 総力戦の制度と銃後美談集
 3 検閲と銃後美談

第2章 銃後美談と活字メディア
 1 新聞のなかの銃後美談
 2 前線の美談と銃後の美談――雑誌とその付録

第3章 増殖する銃後美談
 1 メディアと美談
 2 規範化する美談
 3 「世間へ顔出しができません」――「水兵の母」の記憶

第2部 銃後美談が動員する社会

第4章 応召する男たちをめぐって
 1 応召という出来事
 2 妻子を残して
 3 「即日帰郷」という事件

第5章 納豆を売る子どもたち
 1 銃後の子どもたち
 2 納豆を売る子どもたち
 3 「無邪気」と銃後の空気

第6章 妻そして母たちの銃後
 1 「母」という役割
 2 「軍国の妻/母」の姿
 3 『日本の母』と文学者たちの動員――日本文学報国会

第7章 モダンガールと少女たちの銃後
 1 街頭という銃後――千人針を縫う女たち
 2 献金する「街頭」の女たち
 3 「お兄様」への手紙――少女たちと兵士のラブレター

第8章 もう一つの銃後
 1 対照的な話群
 2 銃後の犯罪例集
 3 銃後美談の合わせ鏡
 4 善意と悪意のはざま

終章 動員と「弱さ」をめぐって
 1 善意の「中間集団全体主義」
 2 「弱さ」をすりつぶす動員
 3 「動員」のなかで

巻末資料 銃後美談関連図書一覧

参考文献一覧

参考資料一覧

あとがき

索引

著者プロフィル
重信 幸彦(シゲノブ ユキヒコ)
1959年、東京都生まれ。専攻は民俗学、口承文芸学、近代都市生活文化研究。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科単位取得退学。著書に『〈お話〉と家庭の近代』(久山社)、『タクシー/モダン東京民俗誌』(日本エディタースクール出版部)、共著に『市民の日本語へ――対話のためのコミュニケーションモデルを作る』(ひつじ書房)、『タクシードライバーの言い分――運転席からの人権宣言』(JICC出版局)、共編著に『民俗表象の現在――博物館型研究統合の視座から』(岩田書院)、『たったひとりのメディアが走った――「タクシージャーナル」三十三年の奮闘記』(現代書館)など。
上記内容は本書刊行時のものです。

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