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イスラエル、 首相退陣求めデモ 数週間前から続く 2024/04/06 [ユーラシア・近東]

イスラエル、 首相退陣求めデモ 数週間前から続く

 

 イスラエル中部のテルアビブなどで2024年4月6日、ネタニヤフ首相の退陣と総選挙の早期実施を求める抗議デモがおこなわれた。デモは北部のカイサリア、ハイファでも実施された。

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 パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されている人質が連れ去られてから六ヵ月の節目か迫るなか、デモ参加者らは人質金員の解放を要求し、イスラエル国旗や人質の顔写真を掲げ、政府に無事帰還の実現を呼び掛けた。

 テルアビブのデモ隊は「われわれは恐れない。あなたが破壊した国家をわれわれが直す。人質を棺(ひつぎ)に入った状態でなく、生きた状態で帰してほしい」と叫んだ。参加者の横断幕には「国を破壊し、国民を引き裂いた政府」と書かれていた。「政教分離」を求め、「ネタニヤフ首相はイスラエルにとって危険」と主張する横断幕もあった。

 ハイファのデモでは、参加者が政権を「出来損ない」と批判してネタニヤフの「有罪をくり返し主張し、「今すぐ選挙を」などと書いた横断幕を掲げて行進した。

 イスラエルでは数週間前から、ガザ攻撃をめぐるネタニヤフの対応を批判し、人質の帰還を求めるデモがくり返されている。

 


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絵画記録 パレスチナの子どもたち----1988年日本パレスチナ医療協会 追加 2014 ガザ南部ハンユニスの児童館 [ユーラシア・近東]

絵画記録 パレスチナの子どもたち  著者 日本パレスチナ医療協会 /編  
出版者 ほるぷ出版  出版年 1988.8  大きさ 26cm
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新潟市立図書館収蔵 /369/パ/  ISBN   4-593-53336-8
目次
たたかい
脱出:さくの中で
キャンプ
私たちの町・村
解説
年表
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内容説明


  一九八七年の一二月ごろから、イスラエルに占領されているヨルダン川西岸とガザ地区で、パレスチナの民衆が投石などで一斉に蜂起する「インティファーダ」が発展した。そのさなかに、パレスチナから三人の子どもが仲間たちと描いた一七一点の絵を携えて来日した。各地のユネスコ協会がそれらの作品の展示会を開催するなかで大きな反響を呼び、一冊の画集「パレスチナの子どもたち」(日本パレスチナ医療協会・編、ほるぷ出版)に結実した。
 画集は、子どもたちの作品約五〇点を「たたかい」「脱出」「さくの中で」「キャンプ」「わたしたちの町・村」のジャンルに分けて紹介している。子どもたちの絵から、当時のパレスチナのたたかいに子どもたちも参加していた様子やその思いが伝わってくる。
 友だちが殺されたり、鎖につながれた様子を描いた作品は、イスラエル軍が反抗するものには子どもであっても、容赦なく攻撃していたことへの純真な告発でもある。
子どもたちは、父母からイスラエルの武力による土地とりあげによって手押し車やロバに荷物を積み子どもを抱いて脱出し山河や砂漠を渡り避難してきた苦難の道のりについて、また自分たちの村の誇るべき豊かな自然やお祭りや結婚式などについて、聞いて育った。そのイメージを想像力豊かに表現している。
 それらの絵には、自分たちの土地をとり戻して平和が実現することを固く信じ、安心して遊べる社会を夢みる子どもたちの心底からの感情がにじみ出ている。有刺鉄線の柵で囲われイスラエル兵の監視のもとでの難民キャンプの光景を描いた作品との対比が印象的である。
 今、これらの絵を描いた子どもたちが親となり、その子どもたちとともに無慈悲な殺害の標的にさらされている。壁の中で生まれ育った子どもたちが、壁の中で殺害される状況をこれ以上許してはならない。三五年前の子どもたちが絵に託した心情は、幾重にも力強さを増して今に蘇ってくる.
#ガザに即時停戦を。
イスラエルの空爆が続くガザ南部ハンユニスの児童館で、2014年のガザ攻撃の後で子供たちが描いた戦争の絵を共有します。児童館で子供たちの戦争トラウマへの対処として絵を描かせていました。その年の死者は50日間で2200人。今回2023年は75日で2万人を超える惨状。子供たちのことを考えるといたたまれません。
子供たちの絵には平和な絵もあります。いまの状況を見ると、子供たちが描いた平和の絵を見るのもつらい。
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パレスチナの農業 01 [ユーラシア・近東]

 2023年
土地と水を巡る紛争 ~イスラエル占領下のパレスチナの農業~ ヨルダン川西岸地区(以下、西岸地区)の事例   筆者 日本工営株式会社 中村友紀 より
図1 パレスチナと県の位置図-ard67_report_network1-fig1.jpg
筆者作成
1948年の第一次中東戦争、1956年の第二次中東戦争(スエズ戦争)、1967年の第三次中東戦争、1973年の第四次中東戦争と度重なる戦争を経て、イスラエルがパレスチナ(ヨルダン川西岸地区とガザ地区)を占領した(図1)。
1991年から中東和平交渉が開始され、1993年には、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間でオスロ合意が締結され、パレスチナ自治政府による暫定自治と将来の交渉が合意された。治安維持業務の一部をパレスチナ自治政府に委譲し、占領地の最終的な地位については将来の交渉に委ねることが合意されたものの、交渉は難航し、現在までイスラエルによるパレスチナの占領が続いている。
ヨルダン川西岸地区は、面積が5,655km2で三重県と同程度、人口は約319万人である。・三重県178万人・そのうち農地面積は1,115km2で、農家人口は約11万4千人と推計されている。・三重県農地面積は57km2 農家人口29万人・
年平均降水量が300~450mmのパレスチナの西岸地区の農業用水の水源の約56%が地下水、約28%が湧水である。大部分が西岸地区の地下にあるにも関わらず、パレスチナに割り当てられた水資源の割合は22%、イスラエルの割合は78%となっており、不公平な配分となっている。井戸の掘削許可は実質イスラエルが行っているが、許可が下りることはほぼない。
パレスチナの農地の灌漑率は10%以下。近隣のイスラエルが45%、レバノンが35%とされている。かなり低い比率に低迷している。
西岸地区の井戸はほとんどが1950~60年代に掘削されたもので。その後の維持管理が適切に行われていない。、近年はそれらの老朽化も進んでおり、十分に機能していない井戸も多数存在。改修が必要になっているが、イスラエル政府の許可が下りることはほとんどない。

また、制度上、井戸の深さは100mを超えてはいけないことになっている12。一方でイスラエル入植地にはこのような制限はなく、さらに深い井戸を掘って地下水を利用しており、水位の低下も招いている。
井戸から水をくみ上げるための老朽化したポンプ(ジェリコ、筆者撮影)
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続く


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ガザ地区沖で1990年代に発見された天然ガス田(通称ガザ・マリン)の存在 [ユーラシア・近東]

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ガザ地区沖で1990年代に発見された天然ガス田(通称ガザ・マリン)の存在です。
 『アラブニュース』は今年5月、「同地区(ガザ地区沖)の天然ガス埋蔵量は1.1兆立方フィート、あるいは320億立方メートルと推定される。これは20年間、毎年15億立方メートルの生産能力に相当する」と報じています。
 ガザ地区沖の天然ガス田の開発が進めば、天然ガスはエジプトに輸送され、欧州に送られることになります。ガス田が、ガザ地区のパレスチナ人が所有していると認められれば、その開発は、パレスチナ人に経済的な恩恵をもたらす可能性があります。
 パレスチナの経済専門家サミア・フーリエ氏によると、パレスチナは天然ガスパイプラインをイスラエルの都市アシュドッドへではなく、エジプトの都市エル・アリーシュに延長する予定です。
 この天然ガス田の権益をめぐって、イスラエル側、パレスチナ自治政府側が争っています。イスラエル側は、ガザ・マリンから天然ガスの抽出を行うには「イスラエルの承認が必要になる」、「ガス田を合法的に管理する権利を持つのは国家だけだ」などと主張しています。
 パレスチナ側は「『ガザ・マリン』ガス田は自分たちが所有している」と主張していますが、国家として認められていないパレスチナ自治政府が単独で天然ガスを採取することは認められません。パレスチナはイスラエルに対して開発を許可するよう要求したものの、拒否されています。
上記『アラブニュース』は、「この天然ガス採取プロジェクトは、2021年11月以降、深刻な財政危機に見舞われているパレスチナ自治政府にとって、不可欠といっていいほど戦略的に重要なものである」と述べています。
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  上記フーリエ氏は、ガザ・マリンが稼働した場合に得られる年間収入は7億ドルから8億ドルになり、10年以内には70億ドルから80億ドルの収入が得られると述べています。
 パレスチナ自治政府の高官は『アラブニュース』に対し、「天然ガスが採取されれば、パレスチナ自治政府の国庫にとって重要な収入源となり、今年末までに6億500万ドルに達する水不足を解消することができる」と語っています。
 エジプトがガス採取プロジェクトを監督すれば問題は解決することをイスラエル側も認めていますが、イスラエルが指を咥えて、「ガザ・マリン」ガス田の権益がパレスチナとエジプトで分けられることを見ているはずはありません。
 上記『アラブニュース』は、「パレスチナ投資基金(Palestinian Investment Fund)は2021年2月、エジプトガス公社(EGAS)の請負業者協会と、ガザ沖天然ガス田の開発で協力する契約を締結している」が、イスラエルとエジプトの高官による協議が行われ、「安全保障上の課題」などについて協議されたと見られている、と報じました。
 イスラエル側は、「ガス田の開発を武装組織ハマスが黙って見ているわけがないので、どのように開発を進めるのかが最大の問題」だ、などと主張しています。
 このイスラエルの主張には、聞き覚えがあります。米国が、ドイツとロシアの間をむすぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」には安全保障上の懸念があると言い立てて、横槍を入れ、稼働を阻止してきた経緯が重なります。
※イスラエル、ガザ地区沖の天然ガス採取めぐりパレスチナ自治政府と内密に協議中(アラブニュース、2023年5月6日)
 つまり、イスラエルがガザ地区からパレスチナ人を永久追放して占領し、自ら統治すれば、「ガザ・マリン」の天然ガスをエジプトではなく、自国に輸送し、その権益を独占することもできるのです。
 イスラエルにとっては、「永久追放文書」に示された計画は、パレスチナ人をガザ地区から追放して悲願の「入植」を達成して先住民族の権利の問題を永久に解消し、天然ガス田の権益を独占するという「一石二鳥」になるのです。

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世界史の中のパレスチナ問題-- 臼杵 陽 ④ [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題 
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 講談社  講談社現代新書 番号 2189
出版年 2013.1
ページ数 423p
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 S/227.9/ウス/

第三部の目次 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり
 第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル
イスラエルの大勝利
/イスラエル社会の変化
/アラブの敗北はイデオロギー的な敗北
/「アラブ・イスラエル紛争のパレスチナ化」の始まり
/ヨルダンの「黒い九月」事件
/PLOは国家と同等の地位に
/エジプトのイスラエル奇襲作戦成功
/石油戦略と過激な宗教的政治運動
/エジプト・イスラエル平和条約締結
/イスラエル軍、レバノン侵攻
/PLOとヨルダン和解
/ヨルダン川西岸・ガザの重要性
/インティファーダの一少年の姿
/パレスチナ独立国家樹立宣言
/トルーマンの強引なイスラエル建国支持
/アメリカとイスラエルの「特別な関係」強化
/世界史を変えた三つの事件
/イラン・イラク戦争
/ソ連のアフガニスタン侵攻
 第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折
「二つの戦後」の帰結から
/湾岸危機勃発
/アラファートのイラク支持という大失策
/イスラエルのアジア外交転換期
/イスラエル・ヨルダン平和条約締結
/イスラエルとPLOの相互承認
/オスロ合意に基づくパレスチナ暫定自治
/イスラエル首相公選と最終的地位交渉
/パレスチナ人の状況と居住地域
/パレスチナ人の分類
/エルサレム帰属問題とパレスチナ人帰還権問題
/離散パレスチナ人にあるPLOの正当性
/オスロ合意の問題点
/イスラエルのオスロ合意への反対勢力
/ハマースも和平に反対
/深まるイスラエルとパレスチナの対立
/イスラエル、エルサレム妥協案を受け入れる
/第二次インティファーダ勃発
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 第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争
 「九・一一事件は世界を変えた」
/アメリカの「対テロ戦争」論理への反応
イスラモフォピアという社会現象
/「大国」はアメリカに歩調を合わせる
/ピン・ラーディンの声明の世界的影響
/イスラエル軍の議長軟禁、ハマース攻撃
/アメリカ軍のイラク攻撃、フセイン政権崩壊
/シャロン首相、「分離壁」の建設間始
/ハマース圧倒的勝利
/パレスチナ自治政府.事実上の分裂へ
/ファイヤード首相のパレスチナ経済戦略
/IMFはパレスチナ自治政府の財政改革を称賛
/ガザの「トンネル経済」
/イスラエル新政権の試金石、レバノン問題
/イスラエル国防軍、ガザ軍事攻撃
/トルコ、代表的イスラーム国家に
 第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状
民主化を求めた「アラブ革命」
/「アラブの春」はアラブ世界では「イスラームの春」
/ホブズボームが語るアラブ革命の「失敗」
/一八四八年革命と「歴史なき民」
/チュニジア青年の焼身自殺
/長期的にはアラブ革命は「新市民革命」か
/ヨーロッパ中心史観の克服が前提
/ファタハとハマースの和解
/パレスチナ住民のデモとシリア情勢
/オバマ大統領が発言した国境線
/パレスチナ国連加盟を求める申請書提出
/国連総会でアメリカ拒否権発動
/覇権国家アメリカの凋落
/「イスラエル・ロビー」の存在
/ユダヤ人国家への英米の対応の差
/「特別な関係」がアメリカの否定的イメージを決定
/アメリカとイスラエル市民が共有する目標と利益
/エルサレムとパレスチナへの「思い入れ」
/「イノセント・アプロードー聖地初巡礼の旅」
/アラブ諸国はアメリカの自由と民主主義に好意的
/パレスチナ問題解決への模索
 第15講 パレスチナ問題と日本
 日本人のパレスチナ認識の出発点
/島地黙雷の聖墳墓教会体験
/日本人キリスト者徳冨蘆花の意見書
/柳田国男のパレスチナ訪問計画
/シオニズム運動への関心の高まり
/パレスチナでのシオニスト活動への評価
/反ユダヤ主義と親ユダヤ主義の両義的認識
/日本政府のユダヤ難民問題
/ユダヤ排斥論の席巻
/主権回復後、イスラエルを承認
/PFLPと日本赤軍合流
/欧米経由の聖地認識
おわりに
今後の読書案内のための文献一覧



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世界史の中のパレスチナ問題-- 臼杵 陽 ③ [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題 
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 講談社  講談社現代新書 番号 2189
出版年 2013.1
ページ数 423p
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 S/227.9/ウス/

第二部の目次 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人
 第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種
植民地支配を正当化する論理/
「西洋の衝撃」では一方的理解に
/ユダヤ教徒はキリスト教徒と「市民」として平等
/ユダヤ人解放と国民国家の形成
/「反ユダヤ主義」の由来は「反セム主義」
/社会進化論と優生学
ポグロムが契機、パレスチナへのユダヤ人移民
シオニズムの起源はユダヤ啓蒙主義運動
/政治的シオニズム
/実践的シオニストと労働シオニズム
/社会主義シオニズム
/宗教シオニズムの考え方
/イスラームの近代
/イスラーム改革運動を継承した人たち
/アラブの二つのナショナリズム
/シオニズムとアラブ・ナショナリズム衝突の予言
/イスラームとアラブ・ナショナリズムの結合
/アラブ・ナショナリズムヘの期待の消滅

 第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
中東地域の主権国家への分断
/イギリスの「二枚舌」外交
/人きな政治的禍根、バルフォア宣言
/サイクス・ピコ秘密協定
/達成されなかったアラブ統一国家独立の夢
/バルフォア宣言をめぐる論争
/ロイド=ジョージ首相の反ユダヤ幸義
/「アラブ対ユダヤ」という新たな「民族」対立
/「ユダヤ人」か「それ以外の人びと」か
/民族対立が固定化する《場》
/委任統治は新たな「植民地支配」
/ヨルダン川東西両岸
/イラクという人工国家
/アラブ人の反乱
/アラブ側に宗教行政機開設立
/ユダヤ教側にも首席ラビ庁設置
嘆きの壁事件で破綻した宗教を越えた共存
/パレスチナ分割を提言したピール報告
/事実上のバルフォア宣言破棄
ナチス占領下、ユダヤ人は避難先を失った
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エルサレム

 第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案
イギリス、アラブ諸国との関係強化に
/アラブ、ユダヤが出席するロンドン円卓会議の提案
/イギリス省庁もパレスチナ分割案を撤回に
/ロンドン円卓会議の決裂
/「宥和政策」による「平和」崩壊
/反英姿勢でアメリカに支援を求めたシオニスト
/シオニストに同情的だったチャーチル
/修正主義シオニストの反英武装闘争
/労働シオニストと修正主義シオニストの対立
/パレスチナのユダヤ社会、分裂の危機に
/シオニストのディレンマ
/パレスチナ問題の解決を国際連合に委託
/国連パレスチナ分割決議案
/エルサレムの帰属をめぐる対立
/第一次中東戦争勃発
/日本のユダヤ政策
/満州へのユダヤ難民移住計画

 第9講 イスラエル国家建設とナクバ
イスラエル建国を読み直す動き
/アラブ政府首脳暗殺事件
/パレスチナ・アラブ住民の避難民の波
/避難民が難民化するプロセス
/富裕刷の避難で、パレスチナ社会は機能不全に
/パレスチナ・アラブ住民の崩壊感覚
/シオニスト軍事攻勢の影響
/避難民の故郷への帰還は事実上不可能
/新生イスラエル政府と住民の帰還問題
/イスラエル世論は避難民の帰還を拒否
/アラブ諸圃はイスラエルと休戦協定
/トランスヨルダンと難民化
/シオニストとアプドゥッラーの関係
/シオニストとトランスヨルダンの良好な関係
/イギリスの目論見
/大シリア国家構想阻止が狙い

 第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開
イスラエル建国と「中東戦争」
/大英帝国、中東地域での覇権の維持
/米ソ冷戦とアラブ・イスラエル紛争
/国際政治学的議論
/アラブ諸国とイスラエル秘密和平交渉が白日の下に
/イギリスの「大トランスヨルダン」政策
/英軍のスエズ運河地帯駐留とアラブ・イスラエル紛争
/イラクの秘密工作
/イラクとエジプトの相違点
/バグダード条約加盟をめぐるアラブ諸国の分裂
/アメリカのアルファ計画
/アラブ世界の分極化と英米関係
/イスラエルは軍事的報復を抑制
/ベングリオンとジャレットの対立
/イスラエル、アメリカから武器供与がないことを確認
/イスラエルとフランス
第三部の目次を細かく見るにつづく


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世界史の中のパレスチナ問題-- 臼杵 陽 ② [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題 
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 講談社  講談社現代新書 番号 2189
出版年 2013.1
ページ数 423p
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 S/227.9/ウス/


目次
はじめに
 パレスチナという土地をめぐる政治的紛争
/ユダヤ民族が建設した「国民国家」
/現状は「泥沼化」
/ヨーロッパ・キリスト教社会が生んだユダヤ人問題
/本書の構成

第一部 パレスチナという場所
 第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語
 「カナン」は約束の地
/イスラエルと戦った民族
/歴史的シリアの南部地域
/中東の心臓部
三つの一神教の聖地エルサレムを抱え込んでいた
/アラブ連盟加盟国
/イスラーム協力機構
/スンナ派ムスリムが多数派
/アラビア語を話しているユダヤ教徒
/「ヘブラブ語を話しているユダヤ教徒」に変身
/アラビア語を話しているキリスト教徒
/ギリシア正教徒
/ネストリウス派キリスト教徒
/ユニエート教会の信徒はローマ・カトリック教徒
【キリスト教カトリックに属するウクライナのユニエイト教会(東方帰一教会)】
/プロテスタント諸派
/「モザイク」のような多文化・多民族社会
/エルサレム問題の重要性

 第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源
「宗教」がどのように政治的に動員されるか
/ユダヤ教徒とエルサレム
/アブラハムの息子イサクをめぐる物語
/ユダヤ教は啓示宗教教
/ユダヤ教の啓典は「タナフ」
/成文律法である聖書と口伝律法
/民族宗教と呼ばれるユダヤ教、世界宗教と分類されるキリスト教
/誰がイエスの処刑を求めたか
/イエスを卜字架刑に処した理由
/「異邦人」への宣教が決定づけられた
/ユダヤ教を教義的に否定するキリスト教
/ユダヤ教からの継承ではイスラームの方が忠実
/「イエス・キリスト殺しのユダヤ人」と「過越祭」【すぎこしのまつり pesah. ヘブライ語 assover 】
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超正統派
/ユダヤ教徒への差別・迫害

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過越祭(ペサハ)春行事

 第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教
イスラームとは「アッラーへの絶対服従」
/アラビア語の造語法
/シャハーダを宣誓する
/イスラームは起源と継承をアブラハムに求める
/人類が同胞であるという普遍性
/「イスラームの家」と「戦争の家」
/ムスリムの義務としての五行と六信
/ジハードの原義は「努力する」
/「コーランか、剣か、貢納コウノウ か」の三択
/スンナ派とシーア派
/ウンマの指導者が争点

 第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点
ヨーロッパのイスラーム世界包囲網
/十字軍を機にユダヤ教従はヨーロッパの「内なる敵」に
/十字軍国家の成立と滅亡
/サラーフッディーン、エルサレム奪還
/十字軍が行った聖所独占と暴虐行為
/ユダヤ教徒虐殺問題
/中世キリスト教社会のユダヤ教徒嫌悪
/ゲットーへの居住を強制する勅書の発布
/「大航海時代」のヨーロッパ世界とイスラーム世界
/ 「十二世紀ルネサンス」で起きた翻訳運動
/スファラディームとアシュケナジーム
/ディアスポラのイメージの変化
/「ガルート」をめぐる思想

 第5講 オスマン帝国と東方問題
オスマン帝国の絶頂と衰退
/帝国内の三大ミッレト
/分離・独政を促進した特権制度
/特権制度が変質した「不平等条約」
/オスマン帝国をめぐる[東方問題]
/「東方問題」最大の事件は「露土戦争」
/「東方問題」はヨーロッパ列強からは「外交問題」
/現代アラブ政治に結びつく四つの事件
/エルサレムの属する行政区の再編
/イギリスはパレスチナではユダヤ教徒を支援
/ヤング領事によるパレスチナのユダヤ教徒調査
/ユダヤ教徒への宗教的愛着
/ユダヤ教徒復興論とは「前千年王国説」
/キリスト教徒の居住区の成立
第二部の目次を細かく見るにつづく


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世界史の中のパレスチナ問題-- 臼杵 陽 ① [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題 
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 講談社  講談社現代新書 番号 2189
出版年 2013.1
ページ数 423p
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 S/227.9/ウス/

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内容紹介
 パレスチナ問題の根源はどこにあり、どのように展開し、現状はどうなっているのか。21世紀に入っても解決の糸口さえ見出せないこの難問を、世界史という長期的・広域的な時空間のなかで位置づけし直して考察する。


 パレスチナは2012年11月に国連総会で「国家」として承認されたが、イスラエルとアメリカという紛争当事国と関係国が認めていない以上、これ以上の進展は見込めないのが現状。なぜ解決できないのか…?その難問の構造を歴史から読み解く15講。
 第1部パレスチナという場所、第2部列強の対立に翻弄されるユダヤ人とパレスチナ人、第3部「アメリカの平和」の終わりと始まり、という3部構成。
 
 オスマン帝国下からの東方問題、民族的な対立の創出、1934年には英国はパレスチナへの移民を禁じ、ユダヤ人への土地売却を禁止したせいで、日本占領下の上海のみが当時のユダヤ人にとっての唯一の避難場所だった。1934年には満州へ5万人のユダヤ人移民計画=河豚フグ計画があった。トランヨルダンとイスラエルの関係、現代のパレスチナ問題。87年に子供らの投石による闘争で始まった第一次インティファーダから、アラブ・イスラエル紛争がパレスチナ化したという。


  

著者紹介 臼杵 陽 /ウスキあきら
1956年生まれ。東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。佐賀大学、国立民族学博物館などを経て、日本女子大学文学部史学科教授。京都大学博士。専攻は中東地域研究(本データはこの書籍に掲載されていた)



目次

第一部 パレスチナという場所

 第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語

 第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源

 第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教

 第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点

 第5講 オスマン帝国と東方問題

第二部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人

 第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種

 第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治

 第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案

 第9講 イスラエル国家建設とナクバ

 第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開

第三部 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり

 第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル

 第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折

 第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争

 第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状

 第15講 パレスチナ問題と日本


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イスラームはなぜ敵とされたのか-- 臼杵 陽 [ユーラシア・近東]

イスラームはなぜ敵とされたのか 憎悪の系譜学
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 青土社
出版年 2009.8
ページ数 289,8p
ISBN 978-4-7917-6492-1
新潟市立図書館収蔵 坂井輪館 /319/ウ/

内容紹介
 味方か、さもなくば敵この論理が無数の惨劇の引き金となった。いまや「対テロ戦争」として世界中に拡大するにいたったイスラームへの迫害。
そして、その根底にある排除の力学。中東紛争以前の反ユダヤ主義から現在まで続く暴力の連鎖を、歴史・思想・政治などあらゆる側面から徹底的に解明する著作。

著者紹介 臼杵 陽 /ウスキあきら
1956年生まれ。東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。佐賀大学、国立民族学博物館などを経て、日本女子大学文学部史学科教授。京都大学博士。専攻は中東地域研究(本データはこの書籍に掲載されていた)


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目次紹介
新たな「敵」としてのイスラーム
第1部 ヨーロッパと「地中海」
イスラモフォビアと反セミティズム
;中東をめぐる反ユダヤ主義と親ユダヤ主義の共犯
;オリエントの「文明化」
;「アラブ問題」の発見
;「地中海」の分断;ヨーロッパのエルサレム
第2部 アメリカと日本
ネオ・オリエンタリズムの台頭
;戦争を正当化する「中東研究」
;「民主化」がもたらした「新世界無秩序」
;文明の衝突から文明の共存へ
;日本でいかにイスラームを語るか

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ユダヤ人の起源 : 歴史はどのように創作されたのか [ユーラシア・近東]

ユダヤ人の起源: 歴史はどのように創作されたのか
   原タイトル: Comment le peuple juif fut inventé
シュロモー・サンド 著 /Sand, Shlomo 
高橋武智 監訳 / 佐々木康之, 木村高子 訳
--浩気社
--2010--
ISBN/ISSN:978-4-270-00573-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 /227.9/サン/ など


内容紹介 ユダヤ人とはいかなる存在か、一般に受け入れられているユダヤ人観は的を射ているのか-。ユダヤ人に対する既成概念を、各種の「ユダヤ人史」の再検討を通じて転倒させ、現実の世界でのユダヤ人の実像を再構成する。

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ユダヤ人の起源 : 歴史はどのように創作されたのか
 シュロモー・サンド 著 / 高橋武智 監訳 / 佐々木康之, 木村高子 訳
 --筑摩書房-ちくま学芸文庫 ; サ38-1 
-2017--
ISBN/ISSN:978-4-480-09799-6
 新潟県立図書館収蔵 /227.9/Sa62/


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