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なぜ彼女は革命家になったのか--Flora Tristan--2020刊 [メディア]

9784588364204_0縮.jpgなぜ彼女は革命家になったのか
副書名 叛逆者フロラ・トリスタンの生涯
原タイトル:Flora Tristan
ゲルハルト・レオ /[著]  
小杉 隆芳 /訳  
出版者 法政大学出版局
出版年 2020.8
ページ数 23,304p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-588-36420-4
県立図書館収蔵
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階 /289.3/トリ/
内容紹介
離婚が認められなかった19世紀のヨーロッパで、夫や社会と闘った作家フロラ・トリスタン。彼女は、奴隷や娼婦、労働者など底辺の人々に寄り添って声を上げ…。41年の波乱の人生を送った、画家ゴーガンの祖母の物語。
女は男に従うべきとされていた19世紀のヨーロッパで、女性と労働者の地位向上のために連帯を訴え、社会と闘った作家フロラ・トリスタン。夫に執拗につけ回され、当局に目をつけられても、貧民街や監獄、工場や病院を取材し、本を執筆し、正義を主張しつづけた。時代にあらがい、自由を求めたそのたくましい精神は、孫の画家ゴーガンにも受け継がれる。
Flora_Tristan_1838.jpg目次
屋根裏部屋の王女
暗黒の年月
ドン・ゴエネシュの邸宅で
プライアの奴隷たち
ドン・ピオとの対立
アレキパの内戦
リマの女たち
パリで最初の成功
バック通りの襲撃
テームズ河岸での発見
新たな河岸に向かって
『小冊子』への賛否を問う黒玉と白玉
フランス巡り
ゴーガンの驚嘆すべき祖母
原注
訳者あとがき
著者紹介
ゲルハルト・レオ(レオ ゲルハルト)
(Gerhard Leo)
1923-2009年。ベルリンで生まれたユダヤ系ドイツ人ジャーナリスト。戦前レオ一家はナチの迫害を逃れパリに亡命し、青年レオはレジスタント運動に加わり、ヒトラー政権打倒に身をささげた。その功績により、シラク政権下でレジョン・ドヌール勲章を受けた。
小杉 隆芳(コスギ タカヨシ)
1943年生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。豊橋技術科学大学名誉教授。
おもな訳書にS. シャルレティ『サン=シモン主義の歴史』(共訳)、フロラ・トリスタン『ロンドン散策』(共訳)、フロラ・トリスタン『ペルー旅行記』、パラン・デュシャトレ『一九世紀パリの売春』(以上いずれも法政大学出版局)などがある。

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楽園への道--マリオ・バルガス=リョサ /著 [メディア]

4309464416.jpg楽園への道 
著者 マリオ・バルガス=リョサ /著, 田村 さと子 /訳  
出版年 2017.5
出版者 河出書房新社
シリーズ名 河出文庫  ハ9-1
ページ数 632p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-309-46441-1
NDC分類(9版) 963
県立図書館収蔵
内容紹介
「スカートをはいた煽動者」フローラ・トリスタン、「芸術の殉教者」ポール・ゴーギャン。--祖母と孫がたどった自由への道--貧困、孤独、病などの逆境の中、それぞれのユートピアの実現を信じて飽くことなくを求めつづけた二人の激動の生涯を、異なる時空をみごとにつなぎながら壮大な物語として展開。
フローラ・トリスタン、「花と悲しみ」という美しい名をもつ一人の女性。彼女は、女性の独立が夢のまた夢だった19世紀半ばのヨーロッパで、結婚制度に疑問をもち、夫の手から逃れて自由を追い求めた。そしてやがて、虐げられた女性と労働者の連帯を求める闘いに、その短い生涯を捧げることとなる。ポール・ゴーギャン。彼もまた、自身の画のためにブルジョワの生活を捨て、ヨーロッパ的なるものを捨てて、芸術の再生を夢見つつ波瀾の生涯をたどる。貧困、孤独、病など、不運な風が吹き荒ぶ逆境の中、それぞれのユートピアの実現を信じて生き抜いた二人の偉大な先駆者を、リョサは力強い筆致で描ききる。
絵を描くためにフランスを捨てて南の島に行ったゴーギャン、男性社会の偽善を糾弾したフローラ。彼らの反逆は今に通じている。この二人が孫と祖母の仲なのだから、文学作家にとってこれほど魅力的な設定はない。
著者ら
マリオ・バルガス=リョサ /著, Mario Vargas Llosa 
1936年、ペルー生まれ。58年、サン・マルコス大学文学部卒業後、スペインに留学。同年、短編集『ボスたち』を発表する。62年、『都会と犬ども』により二つの文学賞(ブレベ図書賞およびスペイン批評家賞)を受けて脚光を浴びる。その後67年『緑の家』、69年『ラ・カテドラルでの対話』、73年『パンタレオン大尉と女たち』など長編を次つぎに発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も精力的に行う。76年、国際ペンクラブ会長に就任。85年『世界終末戦争』発表。90年にはペルー大統領選に出馬するが、アルベルト・フジモリに敗れる。2000年『ヤギの祝宴』、2003年『楽園への道』発表。小説のほか『ガルシア=マルケス―ある神殺しの歴史』など評論や戯曲も数多い。2010年ノーベル文学賞を受賞.
 田村 さと子 /訳
1947年、和歌山県新宮市に生まれる。現在、帝京大学教授。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学、スペイン国立マドリード大学に留学。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程修了。1991年、同大学にて学術博士号(Ph.D.)取得。ミストラル研究によりスペイン王立アカデミーチリ支部・チリ言語アカデミー外国人会員に東洋人として初めて選出される。著書に、『イベリアの秋』(第3回現代詩女流賞)、訳書に『ネルーダ詩集』(チリ大統領賞)などがある
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