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ルポ 特殊詐欺 ー2022年 [介護]

ルポ  特殊詐欺   著者 田崎 基 /タサキ モトイ    出版者 筑摩書房 ちくま新書 番号 1691  238p     出版年 2022.11 ISBN 978-4-480-07515-4        新潟市立図書館収蔵 白根館ほか /368/タ/


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内容紹介
 こんな手口でやられたら、ひとたまりもない…犯人は、ごく普通の若者がやむにやまれぬ理由で加担している…
騙すも地獄、騙されるも地獄―オレオレ詐欺、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗などの「特殊詐欺」が社会問題化しておよそ20年、累計被害総額は5743億円、1日あたり7730万円が騙し取られている。
 強盗や傷害、殺人未遂事件を引き起こすなど粗暴化し、末端で犯行に及んでいるのはSNSでの「闇バイト」募集から簡単にリクルートされた若者だ。本書は近年起きた事件に取材し、犯罪グループ側の組織の構図、実行の手口を犯人の視点から描く。近年起きた事件に取材し、犯罪グループ側の組織の構図、実行の手口を犯人の視点から描く。少年から高齢者まで、全世代が警戒すべき凶悪犯罪のリアル。  『神奈川新聞』連載を基に加筆修正。
目次
第1章 暗躍する捨て駒たち
 1 追いつめられる末端【出し子=川上博】 
 2 転々とする詐欺拠点【かけ子=木村航】
 3 口開け待つ犯罪の罠【受け子、出し子=上原通雄】
 4 「頂点」と呼ばれた男【主導役=赤城茂】
第2章 粗暴化する特殊詐欺
 1 組織的強盗事件【緊縛強盗犯=吉田豊】
 2 最愛の家族を守るため〝凶悪犯〞に【強盗致傷犯=桶谷博】
第3章 より巧妙に、より複雑に
 1 〝飛び〞の首領と呼ばれた男【大門充博】
 2 懸賞金をかけられた凶悪犯
第4章 暴力団と特殊詐欺
 1 組関係者の関与が引き金
 2 途絶する資金源
第5章 人生を見つめ直す加害者
 1 ある実行犯の生い立ち
 2 悪事への着手
 3 慣れた手つきで次々と
 4 逮捕後の手記
 5 弱き者が巻き込まれる
最終章 トクサギの行方
 1 20年の時を経て
 2 捉え方を見直さなければ
 3 社会構造が生み出す犯罪
著者等紹介
田崎基[タサキモトイ]
1978年生まれ。神奈川新聞記者。デジタル編集部、報道部遊軍記者、経済部キャップ、報道部(司法担当)を経て、現在報道部デスク。憲法改正問題、日本会議、経済格差問題、少子高齢化問題、アベノミクス、平成の経済などを担当し、取材を続けている。参画した神奈川新聞『時代の正体』取材班が、2016年度JCJ賞受賞
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体ー2015年 その⓶ [介護]

老人61K9FELW6PL.jpg老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体 

著者鈴木 大介 /すずき だいすけ 
出版者 筑摩書房
 ちくま新書 番号 1108 ページ数238p
出版年 2015.2 
ISBN 978-4-480-06815-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館1階ほか /368.6


内容紹介
 こうした生まれ育ちの貧困が生み出した犯罪者とも言い切れなかった。親の愛を十分に受けた者もいる。大学教育を受けた者もいた。だがそれでも彼らは、明確な敵対感情を持つて、高齢者に牙を剝く存在となっていた。なぜだろうか ?
 老人喰いの頂点とも言える特殊詐欺犯罪に手を染める若者たちを取材してきて、僕が感じたのは彼らが「夜露の世代」だということだ。彼らと接していると、思い浮かぶのは砂漠の夜だ。想像してほしい。
 彼ら若者たちは、砂漠の中で渇いている。周囲にはすでに枯れたオアシスと、涸れた井戸があるのみ。今後雨が降る気配もなければ、自分たちで新たに井戸を掘るだけの体力も彼らに残されていない。ただただ彼らは、夜露をすすって乾きに耐えている。
だが彼らの横には、水がたっぷりつまった革袋を抱えた者たちがいる。これが、高齢者だ。
  彼ら高齢者は自らの子供や孫には水を与えるかもしれないが、 その他の若者には決して水を与えない。水を「貸し与える」ということもしない。少しの水を分けてやるだけで、彼らは自分たちで井戸を掘り、新たなオアシスをつくるかもしれないのにだ。
 ならばどうなる。渇き切った若者たちは、いずれ血走った目で高齢者の抱える水袋を奪いにかかるだろう。自明の理ではないか。
 大きな誤解を解いておきたい。高齢者を狙う犯罪とは、高齢者が弱者だから、そこにつけ込むというものではない。圧倒的経済弱者である若者たちが、圧倒的経済強者である高齢者に向ける反逆の刃なのだ。
 豊かな高齢者は言うだろう。いくら渇いているといっても、現代の日本は先進国で、食べ物がなくて盗みや横取りをするほどの貧困にはないだろうと。だがそれは、世の中を見誤っているとしか思えない。
現代は、努力をすれば必ず結果が出た高度成長期ではないのだ。彼ら若者は、どれだけ努力をしようとも、将来が安定するという確信が持てない。今日は食パンの耳すら食べられなくても、 頑張ればいつかフルコースを食べる夢のあった世代と、今日は食パンの耳を食べているが、「頑張っても一生食パンの耳しか食べられない」という諦観に満ちた世代。渇きの度合いで言えば、現代の若者は戦後の貧困以上に渇いているかもしれない。
 お役所の統計には出ていないが、現代の大学生と話していて驚くことがある。「卒業したら、在学中の仕送りや学費を親に返す」という学生が、かなりの数でいるのだ。僕自身は 73年生まれの第二次ベビーブーム世代で、苛烈な受験戦争世代で、就職氷河期世代だったが、いま思えばなんと恵まれていたのだろうと思う。少なくとも僕らの世代には「仕送りを親に返す」という発想は、さほど普遍的なものではなかった。
 具体的な数字をというのなら、奨学金を使った学生の、卒業後の困窮も問題だ。奨学金を返せないという理由で裁判を起こされた元奨学生の数は、 04年の訴訟件数 58件に対して、 12年の段階では 6 1 9 3件と、 1 0 0倍超の激増となっている。その失望感、閉塞感は、比較にならない。
 そんな中で、「マイルドヤンキ—」 「ソフトヤンキー」と呼ばれる新たな属性の若者たちにも注目が集まった。これは、高所得やキャリアアップを狙う人生よりも、低所得でも周囲の同世代や親兄弟と支え合う人生に価値を見いだす層のことで、マーケティングアナリストの原田曜平氏 (博報堂 )が提唱したものだが、いわば彼らは「諦観層」だ。
 老人喰いの当事者の若者たちは、このとてつもなく分厚い停滞感、閉塞感の雲を、突き抜けた者たちだった。貧困世帯の出身者もいれば、中央集権社会•都市部集中型社会の中で見捨てられたかにみえる「貧困自治体」に育った者もいたし、大学進学までするも大卒後の就職難に喘いだ者もいた。
  だが共通するのは、彼らが非常に優秀で、異常なほどに高いモチベーションの持ち主だったことだ。閉塞感に飼いならされることも押しっぶされることもなく、抗い続ける者たちだったことだ。血も涙もあった。むしろそうした人間的な情熱を過剰に抱えたタイプだった。
 そして、すでに老人喰いは高度に組織化し、彼らの牙を先鋭化するために教育し、その高いモチベーションで犯罪行為に加担するよう差し向けるシステムが出来上がっている。いわば彼らは、「経済的ゲリラ」。民衆の貧困など素知らぬ顔の貴族階級に刃を向けた中世の民衆と全く同様のルサンチマンを胸に、老人喰いを率先して行う。
 どんな防犯対策を施そうとも、この「階層化社会」がある限り、老人喰いはなくならない。特殊詐欺犯罪がなくなったとしても、彼らは別の手段で高齢者に牙を剝き続けるだけだ。
 また、これは高齢者の判断力の弱さを突いた犯罪でもない。彼らの中には、高齢者を騙して金を奪う完璧なまでのロジックが完成している。いまはまだ判断力も体力も充実している壮年世代も安心はできない。将来的な老人喰いのタ—ゲットとして、 確実にマークされている。
 本書では、その現場に生きる若 者たちの実像を、そのギラついた情熱を、ただただ記そうと思う。

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老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体ー2015年 その① [介護]

老人71Lma.jpg老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体 

著者鈴木 大介 /すずき だいすけ 
出版者 筑摩書房
 ちくま新書 番号 1108 ページ数238p
出版年 2015.2 
ISBN 978-4-480-06815-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館1階ほか /368.6


内容紹介
 オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿…。平均2000万円の預金を貯め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。
著者
鈴木 大介 (すずき だいすけ) プロフィール
1973年、千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。著書に『家のない少女たち』『援デリの少女たち』『振り込め犯罪結社』(いずれも宝島社)、『家のない少年たち』(太田出版)、『最貧困女子』(幻冬舎新書)、『最貧困シングルマザー』(朝日文庫)、『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』(ちくま新書)など。2015年現在、『モーニング&週刊Dモーニング』(講談社)で連載中の『ギャングース』(原案『家のない少年たち』)でストーリー共同制作を担当。
目次
第1章 老人を喰らうのは誰か―高齢者詐欺の恐ろしい手口
 会社員風の若者たち /彼らは誰を狙っているのか /高齢者詐欺の驚くべき進歩 /高齢者を狙う「騙り調査」の実態 /もしもし、健介だけど…… /三役系の騙しのロジック /下見調査が可能にする詐欺シナリオ /被害者の心理は知り尽くされている /漏洩した顧客情報のゆくえ /老後の詐欺被害は他人事ではない
第2章 なぜ老人喰いは減らないか―(株)詐欺本舗の正体
 なぜ老人喰いは減らないか /㈱詐欺本舗の企業概要 /詐欺の店舗が開業するまで /名簿は食材、プレイヤーは料理人 /金主は絶対に逮捕されない /万が一で店舗に摘発が及んだら…… /断言する、老人喰いはなくならない
第3章 いかに老人喰いは育てられるか―プレイヤーができるまで
 平手打ちの飛ぶ研修 /「ダミー研修」による選抜 /営業研修スター卜 /電話をかける、話す、切られるのループ /拷問のような研修の狙い /こんなこと、意味あるんですか !? /研修 7日目の出来事 /コンビ二前の人間観察 /ドライブ研修の終わりに /詐欺はそもそも犯罪か ? /金を持った高齢者と、金のない若者の国 /老人喰いの大義名分 /番頭格の発するオーラ /若者の目の前にいる成功者
第4章 老人喰いとはどのような人物か―4人の実例からみた実像
 激変するプレイヤーの素性 /【ケ—ス 1】闇金系融資保証金詐欺プレイヤーからの転業 /【ケース 2】ブラックじゃない営業職があれば教えてほしい /【ケース 3】大学は詐欺じゃないんですか? /【ケース 4】圧倒的貧困地域に生まれて / 4人のケースから見えるもの
第5章 老人喰いを生んだのは誰か―日本社会の闇のゆくえ
 老人喰いはダークヒーローなのか/カスになるまで使い尽くせ /手書きの「齧りシナリオ」 /問題発生 /最悪の裏目に出る決断 /彼らの決断 /激変する詐欺の勢力図 /プレイヤー周辺の大きな変化 /詐欺組織に生まれた綻び /詐欺の内部崩壊の時代 /浪費される人材と才能 /放置され、追い込まれた若者たち
あとがき

続ける

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振り込め犯罪結社ー詐欺市場に生きる人々ー2013年 [介護]

81OptcdkleL.jpg振り込め犯罪結社 
200億円詐欺市場に生きる人々
著者 鈴木 大介 /すずき だいすけ  
出版者 宝島社
出版年 2013.12
ページ数 254p 大きさ 19cm
ISBN 978-4-8002-1897-1
新潟市立図書館収蔵 白根館ほか NDC分類 368.6


内容紹介 捕まるのは末端だけ。金主は絶対に捕まらない! 暴力制裁、関東連合との関係、資金洗浄と詐欺マネーの行方…。振り込め詐欺10年の興亡を追ったノンフィクション。
「奪取」(宝島SUGOI文庫 2015年刊)に改題,加筆改訂
振り込め詐欺実行犯の正体は、裏の金融ビジネスとしてフランチャイズ化された「犯罪結社」である。
その組織はきちんとしたオフィスを借りていることも多く、タイムカードがあり、出勤時間が定められ、毎朝ミーティングもすれば、給湯室にコーヒーのサーバーまであったりする。
末端の集金役「ダシ子・ウケ子」、ターゲットに電話をかける「プレイヤー」、組織を統括管理する「番頭」、外部協力業者「名簿屋・道具屋」、出資金のかわりに配当を受け取る「金主(オーナー)」。
あくまで利益を追求する理念や組織論は、もはや一般企業がぬるいと思えるほどに卓抜したものだった。
振り込め詐欺10年の興亡を追った衝撃のノンフィクション。
『週刊モーニング』の人気コミック『ギャングース』ストーリー共同制作者であり、『最貧困女子』(幻冬舎新書)著者の鈴木大介による渾身のルポ。
鈴木 大介 (すずき だいすけ) プロフィール
1973年、千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。
著書に『家のない少女たち』『援デリの少女たち』『振り込め犯罪結社』(いずれも宝島社)、『家のない少年たち』(太田出版)、『最貧困女子』(幻冬舎新書)、『最貧困シングルマザー』(朝日文庫)、『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』(ちくま新書)など。2015年現在、『モーニング&週刊Dモーニング』(講談社)で連載中の『ギャングース』(原案『家のない少年たち』)でストーリー共同制作を担当。

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介護役割とジェンダー 柳谷 慶子/著==「生活と福祉」のp240-264 [介護]

介護役割とジェンダー 柳谷 慶子/著=「生活と福祉」のp240-264

shopping.png生活と福祉
著者名1 赤阪 俊一 /編著  
著者名2 柳谷 慶子 /編著  
出版者 明石書店
ジェンダー史叢書 番号1 8
出版年 2010.4
ページ数 318p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7503-3170-6
新潟市立図書館収蔵 アルザ 一般 Map /367.2/セ/NDC分類(9版) 367.2

内容紹介 衣食住といった「生活」と、養育・看取り・死者祭祀やこれらを支える社会・制度・政策を含めた「福祉」について、ジェンダー史の視点から考察。子どもをテーマにしたコラムも収録。

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近世の女性相続と介護--柳谷慶子 =2007年刊行 [介護]

近世の女性相続と介護.jpg 近世の女性相続と介護 
著者1 柳谷慶子 /著   
出版年 2007.3 
出版者 吉川弘文館 
大きさ 22cm 
ISBN 978-4-642-03420-3 
新潟市立図書館収蔵 アルザ 一般 Map /361/ヤ/
内容紹介
江戸時代、公共領域から排除された女性は「家」の継承と運営にどう関わっていたのか。女性の武家相続と系図操作、女性知行、大名家の奥向、姉家督からその実情を考察する。また、家族介護における男性の役割の大きさに着目し、武士の介護休暇「看病断(ことわり)」や公的介護支援を追究。介護負担と相続の関係にも触れ、近世の女性と家族のあり方を解明する。
目次
相続および介護にみる女性と家族
第1部 「家」の相続・運営と女性(近世初頭の女性領主―盛岡藩八戸南部氏清心尼の家相続;女性による武家の相続―盛岡藩・仙台藩の事例から;大名および家臣家の女性知行―新庄藩を事例として;大名家の「奥」と改革―仙台藩伊達家を事例として ほか)
第2部 看病・介護をめぐる「家」と家族(近世の「家」と扶養・介護―『仙台孝義録』の分析から;介護をめぐる教説と教育;農民家族の扶養・介護と地域社会;武家社会の「看病断」について ほか)
著者紹介
柳谷慶子[ヤナギヤ ケイコ] 1955年秋田県生まれ。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修了。聖和学園短期大学教授。
内容紹介
第二部の介護に関しては、これまで見過ごされてきた高齢者介護という視角から、江戸時代の社会制度や家族の状況をとらえた論文6編を揃えている。ここでも実態に則した分析の結果、これまで見えていなかった江戸時代の家族問題を浮きださせ、あるいは、従来の安易な理解や評価に反省を迫っている。
以下、詳しく紹介する余裕がないので二つの点だけを挙げておこう。

一つは、18世紀後半に幕府が編集刊行し、諸藩もこれにならって作成した「孝義録」の再検討である。
「孝義録」は従来、主人に忠義を尽くし、親に孝行を励んだ庶民の行為を顕彰した記録として、ひろく儒教道徳の高揚を目指したものと評価されてきたが、著者が改めて「仙台孝義録」の内容を介護という視点から整理した結果、実は高齢者や病人の介護を含む事例が江戸後期には総件数の七割を越えていることを明らかにし、「孝義録」が家族内の福祉・介護役割を強化するためのイデオロギーとしても機能したであろうと主張している。

二つ目は、武家において家臣の老親など親族が病気で倒れた際に、当該の家臣が「看病断」と称する書類を提出して休暇をとるシステムが存在したことを、幕府の関係法令から明らかにした。さらにいくつかの藩についてその存在を指摘し、その運用の実態を、盛岡藩の記録や沼津藩の家臣の日記などによって観察している。これらから、老親の病気介護が建前上は武家の当主である男性の仕事とされていた点を指摘し、現代の家族介護がもっぱら女性の役割になっていることと比べ、介護役割の性別固定化は行われていなかったと推察している。

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江戸時代の老いと看取り--柳谷 慶子 /著=2011.10 出版年 [介護]

463454704X.jpg江戸時代の老いと看取り
柳谷 慶子 /著  
出版者 山川出版社
日本史リブレット 番号92
出版年 2011.10
ページ数 111p
大きさ 21cm
ISBN 978-4-634-54704-9
新潟市立図書館収蔵 中央 2階歴史 Map /210.5/ヤナ/
内容説明
江戸時代は身分、階層、男女の性別を超えて、人びとの長寿の可能性がひろがった時代でした。老齢の家族の日々の暮しを支えることは、家の役割として重視され、とりわけ子として親を扶養し看取ることは、孝行の実践行為として規範化されていました。
長寿化と高齢化が進展してゆき、長命を叶えるための心得と、あるべき看取りが説かれた時代にあって、人びとはどのように老いと向きあい、幕府や藩は、いかなる方策を示していたのか、本書では、老いを生きる、老いを寿ぐ、老いを看取る、という三つの観点から、その実相をひもといてみます。
目次
1 老いへのまなざし(映画「たそがれ清兵衛」の描写から;原作と映画の背景 ほか)
2 老いを生きる(老いて働く農民;高齢の当主と後家当主 ほか)
3 老いを寿ぐ(「諸国風俗問状答」にみる年祝い;菅江真澄がみた百賀 ほか)
4 老いを看取る(「養老」の教えと孝規範;武家における介護教育 ほか)
著者紹介
柳谷慶子[ヤナギヤ ケイコ]
1955年秋田県生まれ。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修了。聖和学園短期大学教授。

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高齢者の暮らしを守る 在宅感染症診療--高山義浩--2020;02 [介護]

高齢者の暮らしを守る 在宅感染症診療978-4-7849-5755-2.jpg

著: 高山義浩(沖縄県立中部病院感染症内科/地域ケア科 副部長)
 A5判/ページ数 222p/高さ 21cm
装丁: 口絵カラー
発行日: 2020年02月20日
ISBN: 978-4-7849-5755-2
付録: 電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)
定価:4,730円(本体4,300円+税)
地域ケア科・感染症内科での経験をもとに、時間と資源が限られる在宅での感染症診療と感染対策を、4つの観点から実践的に解説!
感染症を発症した高齢者の診療、本人の再発予防や周囲への拡大抑止をする医師の手助けとなるように書かれたものです。
目次
1章 在宅における感染症診療の考え方
在宅における高齢者診療;高齢者に対する病状説明 ほか
(在宅における感染症診療の考え方について,総論的に解説、社会の高齢化とともに「共存しながら暮らすことを目標とすべき慢性疾患」が増加してきている。しかし感染症の多くが「治癒がめざせる急性疾患」である。共存をめざすような疾患ではない。治せる疾患であり,専門的な見守りが必要ならば,その環境(入院)で治療するのが原則である。
なお,在宅医療を選択したほうがよいことがある。たとえば,限られた時間をなるべく自宅で過ごしたいと考えている終末期患者は少なくない。あるいは,入院生活にどうしても適応できないでいる認知症患者も少なくない。多様なニーズへと対応できる在宅医療があることは,日本の地域医療の裾野の広さを示している。)

2章 発熱に伴う症候からのアプローチ
頭痛、鼻汁、咽頭痛、咳嗽;咳嗽、頻呼吸、呼吸困難 ほか
(症候別に鑑別を挙げる形式で,各論としての感染症診療を解説)
3章 在宅医療で使いこなしたい抗菌薬/抗ウイルス薬
使いこなしたい内服薬;使いこなしたい注射薬、
(使いこなしたい抗菌薬と抗ウイルス薬について,薬剤別に解説、在宅で投与する抗菌薬を選択するときには,起因菌の薬剤感受性が十分であることを確認する。
感染巣に異物が存在しているときは,これを除去しなければ完治は期待できない。たとえば,ペースメーカー,尿管ステント,留置された金属プレート,人工弁,肺内に脱落した歯牙,腐骨化した骨片など
4章─ 在宅ケアにおける感染対策
1)基本的な考え方
(暮らしの感染対策とは,専門家によって一方的に指導されるものではなく,本人や家族,支援者らの参加によって「共通の価値観」として形成されてゆくべきものだ。在宅ケアにおける感染対策では,できる範囲で関係者が心がけることでゴールと考える。本人の疾病観,介護者の知識と経験など,様々な事情を総合的に判断して,とるべき感染対策の落としどころを探す必要がある。
現場で続けることができず,破綻することが明らかな対策を専門家として提案すべきではない。
在宅ケアの現場に挫折感や罪悪感を残すことがないよう,家庭や施設ごとに「継続して実施可能な感染対策」と「対策疲れに陥らない期間」を見きわめる。
特に感染が広がってしまったときに,「誰かのせい」にならないよう説明しておくことが大切である。
ただし,家庭を訪問したり,施設で働いたりしている医療や介護の従事者が,標準予防策を遵守することは最低限必要なことである。手指衛生のほか,個人防護具を適切に使用することで,他の利用者へと伝播させないよう注意しなければならない。
手を介して病原微生物が伝播する経路を断つこと。これが最も重要な感染対策であることは,病院であっても,居宅や施設であっても同じである。)
2)医療資器材の感染対策
3)高齢者施設における感染対策
4)外国人材の受け入れと感染対策
【コラム】 家庭における薬剤耐性菌の水平感染

暮らすことで,介護することで,精いっぱいの家庭も少なくありません。様々な事情を総合的に勘案して感染対策の落としどころが探せるよう,感染防護具の活用や医療資器材の消毒法などを紹介しています。
また,介護現場で働く外国人が増えてきています。そこで,彼らとの共生社会の形成をめざしつつも,特に高齢者施設へ輸入感染症が持ち込まれないよう,実施すべき感染対策についても解説しています。
『在宅感染治療学』とでもいうべき新しい学術フィールドの提案
佐々木 淳(医療法人社団悠翔会 代表医師)
ここ数日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大対策に追われている。在宅というセッティングでの厳格な感染管理の難しさを感じていたまさにその時、この新刊を手にすることになった。
在宅高齢者は脆弱だ。感染症を繰り返し、感染症で亡くなる人が多い。
だからこそ私は、在宅医療の使命の1つは感染症の予防、つまり発症を予防すること(一次予防)、早期発見・早期治療で入院を減らすこと(二次予防)、入院を選択する場合は、機能障害が顕在化する前に退院させること(三次予防)にあると考えている。
しかし感染症の予防には限界がある。また症状が非典型的であったり、認知症などで訴えのない人もおり、早期発見は容易ではない。治療にはアドヒアランスから自ずと制約が生じる。多剤耐性菌に対しても在宅ではグリーンゾーンとレッドゾーンを明確に区分できない。そして人生の最終段階で、どこまで感染症として治療すべきか、臨床倫理的な状況判断、意思決定支援が求められる。
つまり感染治療学の教科書通りにはいかないのが、在宅での感染症治療なのだ。
多くの仲間たちが、日々悩みながら在宅での感染症治療に取り組んでいることと思う。
本書は、そんなモヤモヤに対する明確なガイダンスとなっている。
エビデンスに基づくbiologicalな視点、患者・家族の生活をそっと見守るbiographicalな視点、この2つがバランスよく配され、在宅での感染症治療のあり方を立体的に捉えることができる。そのタイトル「高齢者の暮らしを守る在宅感染症診療」にある通り、生活を支えるための手段としての感染症治療のあるべき姿が具体的に示されている。
超高齢化の進行に伴い、感染症治療のメインフィールドは病院から自宅や施設にシフトしていく。優れた感染症専門医でありながら在宅医療にも精通する筆者による、まさに「在宅感染治療学」とでもいうべき新しい学術フィールドの提案といってもいいかもしれない。
在宅医療のみならず、高齢者医療に関わる病院の関係者にもぜひご一読をお願いしたい。
目次
1章─ 在宅における感染症診療の考え方
1)在宅における高齢者診療
2)高齢者に対する病状説明
3)在宅における抗菌薬療法
4)感染症治療のチーム形成
5)抗菌薬投与の差し控え
【コラム】 在宅での死亡確認は丁寧に
2章─ 発熱に伴う症候からのアプローチ
1)頭痛,鼻汁,咽頭痛,咳嗽
普通感冒/インフルエンザ/溶連菌性咽頭炎/急性副鼻腔炎/細菌性髄膜
炎/ウイルス性髄膜炎/扁桃周囲膿瘍/咽後膿瘍/口腔底蜂窩織炎/感染
性血栓性頸静脈炎/急性喉頭蓋炎/側頭動脈炎/Crowned dens症候群
2)咳嗽,頻呼吸,呼吸困難
市中肺炎/誤嚥性肺炎/異型肺炎/無気肺/膿胸/肺結核/心不全/肺梗塞/
胃食道逆流/咳喘息/薬剤性咳嗽
3)嘔気・嘔吐,下痢,血便,腹痛
急性胃腸炎/ノロウイルス胃腸炎/クロストリディオイデス・ディフィ
シル腸炎(CDI)/カンピロバクター腸炎/サルモネラ腸炎/急性虫垂炎/
憩室炎/糞線虫症/糖尿病ケトアシドーシス(DKA)/薬剤性下痢/低
アルブミン血症/浸透圧性下痢/胃内貯留不全
4)頻尿,排尿時痛,尿混濁
急性腎盂腎炎/細菌性前立腺炎/膀胱炎
5)皮膚の発赤・腫脹・熱感,皮疹
蜂窩織炎/壊死性筋膜炎/褥瘡感染/動物咬傷/感染性骨髄炎/帯状疱疹/
疥癬/深部静脈血栓症/虫刺症/接触性皮膚炎/腫瘍随伴症候群
6)関節の疼痛・腫脹・熱感
化膿性関節炎/偽痛風/痛風/リウマチ性多発筋痛症
7)熱源が明らかでない発熱
熱源不明の発熱/感染性心内膜炎/カテーテル関連血流感染症/急性胆
囊炎/化膿性胆管炎/結核/深部膿瘍/薬剤熱/ネコひっかき病
【コラム】 どうやったら死ねるんだ!
3章─ 在宅医療で使いこなしたい抗菌薬/抗ウイルス薬
1)使いこなしたい内服薬
アモキシシリン/アモキシシリン・クラブラン酸/セファレキシン/レボ
フロキサシン/アジスロマイシン/ドキシサイクリン/クリンダマイシン/
ST合剤/メトロニダゾール/オセルタミビル/バラシクロビル
2)使いこなしたい注射薬
セファゾリン/セフトリアキソン/メロペネム/トブラマイシン
【コラム】 家族の関わりの中で抗菌薬を選択する
4章─ 在宅ケアにおける感染対策
1)基本的な考え方
2)医療資器材の感染対策
3)高齢者施設における感染対策
4)外国人材の受け入れと感染対策
【コラム】 家庭における薬剤耐性菌の水平感染
資料

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壊れた脳 生存する知ー山田 規畝子【著】ー2004 [介護]

51iI-zdTXWL.jpg壊れた脳 生存する知

山田 規畝子【著】

価格 ¥1,760(本体¥1,600)

講談社(2004/02発売)

 B6判/ページ数 254p/高さ 20cm

商品コード 9784062122689

新潟市立図書館収蔵 角川ソフィア文庫版・・西川館

  講談社版・・中央・ホンポート館


内容説明

三度の脳出血、その後の後遺症と闘う医師の生き方。

出版社内容情報

「からっぽになった脳」を少しずつ埋めていく「成長のし直し」の記録!

3度の脳出血、その後遺症と闘う医師の生き方!

靴のつま先とかかとを逆に履こうとする。食事中、持っていた皿をスープ皿の中に置いてしまう。和式の便器に足を突っ込む……。なぜこんな失敗をしでかすのか、自分でもさっぱりわからなかった。


「何やってんだろう、私」

そう。高次脳機能障害の本当のつらさがここにある。おかしな自分がわかるからつらい。知能の低下はひどくないので、自分の失敗がわかる。失敗したとき、人が何を言っているかもわかる。だから悲しい。いっこうにしゃんとしてくれない頭にイライラする。度重なるミスに、われながらあきれるわ、へこむわ、まったく自分が自分でいやになる。――(第3章より抜粋)


本書は医学的にも稀有な、貴重な記録である。

本書の内省の対象は、自分自身の心の障害である。壊れた脳が作り出す、自分の心のほころびについて率直に語っている。言うまでもないことだが、心という現象は主観的なものであり、本人以外には経験できない。(中略)自分がどういう状態にあり、どんな手助けをしてほしいのかなどということを周囲に教えてくれるわけではない。本人自身が薄闇の中にあり、そんなことはできないのである。その薄闇にある自分の障害と向き合い、その内容を教えてくれるのが本書である。

――神戸学院大学人文学部教授 山鳥重 「解説」より抜粋


目次

序章 壊れた脳の中、教えます

第1章 私は奇想天外な世界の住人

第2章 脳に潜んでいた病気の芽

第3章 病気を科学してみたら

第4章 あわや植物人間

第5章 世界はどこもバリアだらけ

第6章 普通の暮らしが最高のリハビリ


著者等紹介

山田規畝子[ヤマダ キクコ]

1964年、香川県高松市に生まれる。東京女子医科大学在学中に一過性虚血発作と脳出血を起こす。「モヤモヤ病」の持病が発覚したが、後遺症もなく卒業。整形外科医として同大学附属病院に勤務。二六歳で郷里の大学病院に転勤、三〇歳で長男を出産。三三歳で父親が院長を務めていた山田整形外科病院の院長になる。三四歳のときの脳出血に脳梗塞を併発。「高次脳機能障害」となり、外科医への復帰は断念するが、高次脳機能障害のリハビリ医としての研修を兼ねて愛媛県の伊予病院に勤務。三七歳で三度目の脳出血を起こし、巨大血腫を摘出。さまざまな後遺症や薬の副作用に苦しみながらも、自ら考え出したリハビリで快方に向かい、今治市の老人保健施設の施設長として社会復帰を果たす。その後、夫と離婚、今後はひとり息子と二人三脚の暮らしをしながら、新たな側面から脳機能障害に取り組む予定

※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。


81AYzM2QbKL.jpg壊れた脳も学習する
山田 規畝子【著】
価格 ¥859(本体¥781)
角川学芸出版  角川ソフィア文庫
 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
ISBN-13: 978-4044094324
発売日: 2011/2/25
NDC分類 916
Cコード C0170
内容説明
元外科医の著者が3度の脳出血で背負った高次脳機能障害。見た目は普通の人と思われがちなこの病は、身体機能や認知能力に様々な影響を及ぼす。しかし、彼女の脳は、今も驚異的な回復を続けている!自ら考案したリハビリ、同じ障害を持つ人びととのピアカウンセリング、そして、生きる勇気をくれたひとり息子との生活―。障害克服への挑戦をありのままに綴った感動の手記。ベストセラー『壊れた脳 生存する知』姉妹編。
目次
はじめに―高次脳機能障害を生きる
“未来”は長くつづく
第1章 「壊れた脳」、再び―脳が壊れた私の暮らし
第2章 「生存する知」、そして「成長する知」―失敗の傾向と対策
第3章 障害者に気づく「社会」へ―社会は私の敵?それとも味方?
第4章 パンツとトイレとUDと―バリアリッチなバリアフリー
第5章 生命力の源は…―命をくれた家族、そして友人たち
第6章 障害を含めた私の未来―白衣への思い、新たに
文庫版特別討議 未来のリハビリテーションに向けて―セラピストたちとの対話
著者等紹介
山田規畝子[ヤマダキクコ]

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おひとりさまの終の住みか--2015 [介護]

おひとりさまの終の住みか
おひとりさまの終の住みかL.jpg副書名 自分らしく安らかに最期まで暮らせる高齢期の「住まい」
著者名1 中澤 まゆみ /著 
出版者 築地書館
出版年 2015.2
B6判/ページ数 244p
大きさ 19cm
新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館2階5番書架 他9館 NDC分類(9版) 365.3
ISBN-13: 978-4806714897
発売日: 2015/2/3
梱包サイズ: 18.6 x 12.8 x 2.2 cm


内容紹介
元気なうちに「住まい方」と「しまい方」を考え、制度と実態を知って、自ら選択するための徹底ガイド。自宅でずっと生活し続けるためのノウハウをはじめ、高齢者住宅や介護保険で利用できる施設、新しい高齢期の住まいを紹介。
国が推し進める「病院・施設から在宅へ」の流れ。選択肢は増えたけど、どれを選べばいいのかわからない。「介護」は?「医療」は?元気なうちに「住まい方」と「しまい方」を考え、制度と実態を知って、自ら選択するための徹底ガイド。


目次
序章(高齢期の住まいとは?;あなたにとって「終の住みか」とは? ほか)
第1章 自宅に住み続ける(自宅をリフォームする;「最期まで在宅」のために必要な介護の知識)
第2章 高齢者住宅に住む(高齢者住宅・施設の基礎知識;「住まい」としての高齢者住宅 ほか)
第3章 介護施設に住まう(特養について知る;老健について知る ほか)
第4章 ともに暮らす(高齢者が元気になる「まちの居場所」づくり/街中サロンなじみ庵;住民と一緒につくる高齢者施設/くわのみハウス ほか)

著者等紹介
中澤まゆみ[ナカザワ  マユミ]
1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


序章
高齢期の住まいとは?
あなたにとって「終の住みか」とは?
高齢期の「住まい」、増える選択肢
「住まい方」、2度の選択期

第1章 自宅に住み続ける
「住み慣れた家で最期まで」の条件は?
シニアの生活にはこんなトラブルが

自宅をリフォームする
助成や減税制度を賢く使う
定年後の改築は「介護」を視野に
リフォーム、私の両親の場合
高齢期のリフォーム・ポイント
足腰が弱くなってきたときのリフォーム
介護保険を活用する
介護保険での住宅改修の手続き
いい業者をどう選ぶか
リフォームにかかるお金
暮らしが潤う一工夫
リフォーム資金が足りないときは
課題の多いリバースモーゲージ
自宅を活かすための支援制度

「最期まで在宅」のために必要な介護の知識
「在宅ケア」にかかるお金
介護保険の流れを知る
在宅医療の時代
在宅介護を助ける通所施設サービス
介護保険以外のサービスも上手に利用
《コラム》終の住みか、敦子さん(80歳)の選択


第2章 高齢者住宅に住む
自宅からの「住み替え」を考えるとき
住宅問題もおひとりさまの時代
「住み替え」で後悔しないために

高齢者住宅・施設の基礎知識
これだけの種類がある高齢者住宅と施設
高齢者の「住まい」の歴史

「住まい」としての高齢者住宅
有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のちがい
基準、管轄、法律のちがい
「介護付き」には「特定施設」の指定が必要
「介護付き」は2タイプ
「住宅型有料老人ホーム」と「サ高住」のちがいは?
「住宅型」と「サ高住」では「囲い込み」に注意
高齢者住宅の医療
医療法人の高齢者住宅の医療の質は?
老人ホームの課題、「認知症ケア」
高齢者住宅での「いい看取り」
「看取り」に取り組む新世代

高齢者住宅のバリエーション
収入に応じた家賃で住めるケアハウス
高齢者用公営住宅「シルバーハウジング」
「シニア向け分譲マンション」とは

見学する際のポイント
高齢者住宅選びの第一歩は「自分の条件」
高齢者住宅の情報収集法
ここまで事前にわかる「重要事項説明書」
高齢者住宅を見学するときに
契約する前に体験入居
《コラム》終の住みか、道子さん(72歳)の選択


第3章 介護施設に住まう
介護保険で入れる施設もさまざま

特養について知る
ところで、特養とは?
「集団ケア」から「個別ケア(ユニットケア)」へ
特養の料金
特養に申し込むには?
申し込む前に実際に見学を
特養の医療
施設のケアに疑問を感じたら
特養での看取り

老健について知る
「老健」とはどういう施設か
老健の3つのタイプ

療養型施設について知る
療養病床には2種類ある
ホントに廃止? 介護療養病床
看取りまで行う療養病床

認知症グループホームについて知る
グループホームに入った丸子さん
認知症グループホームとは?


第4章 ともに暮らす
高齢者が元気になる「まちの居場所」づくり/街中サロンなじみ庵
住民と一緒につくる高齢者施設/くわのみハウス
団塊夫婦の“夢”でつくったシニア村/龍ヶ崎シニア村
「終の住みか」は自分たちの手で/コミュニティーハウス法隆寺
「自分らしく自由な」とも暮らし/グループリビングえんの森
「ささえあい、たすけあいのまち」を組合員の手で/南医療生協
人生の終章を医療と介護のコミュニティケアで/ケアタウン小平
民家のちからを生かし、暮らしの中で「最期の日々」を/ホームホスピス「かあさんの家」


あとがき

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