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沖縄で「隊員戦死・遺体扱い」訓練へ--2023年11月10日~20日 [軍事]

沖縄で「隊員戦死・遺体扱い」訓練へ
11月10~20日の自衛隊最大規模の演習で、有事で戦死した隊員の遺体を取り扱う訓練を県内で計画し、対外的に公表しないまま実施へ。仮埋葬や臨時の遺体安置所の設置を想定している

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イスラームはなぜ敵とされたのか-- 臼杵 陽 [ユーラシア・近東]

イスラームはなぜ敵とされたのか 憎悪の系譜学
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 青土社
出版年 2009.8
ページ数 289,8p
ISBN 978-4-7917-6492-1
新潟市立図書館収蔵 坂井輪館 /319/ウ/

内容紹介
 味方か、さもなくば敵この論理が無数の惨劇の引き金となった。いまや「対テロ戦争」として世界中に拡大するにいたったイスラームへの迫害。
そして、その根底にある排除の力学。中東紛争以前の反ユダヤ主義から現在まで続く暴力の連鎖を、歴史・思想・政治などあらゆる側面から徹底的に解明する著作。

著者紹介 臼杵 陽 /ウスキあきら
1956年生まれ。東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。佐賀大学、国立民族学博物館などを経て、日本女子大学文学部史学科教授。京都大学博士。専攻は中東地域研究(本データはこの書籍に掲載されていた)


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目次紹介
新たな「敵」としてのイスラーム
第1部 ヨーロッパと「地中海」
イスラモフォビアと反セミティズム
;中東をめぐる反ユダヤ主義と親ユダヤ主義の共犯
;オリエントの「文明化」
;「アラブ問題」の発見
;「地中海」の分断;ヨーロッパのエルサレム
第2部 アメリカと日本
ネオ・オリエンタリズムの台頭
;戦争を正当化する「中東研究」
;「民主化」がもたらした「新世界無秩序」
;文明の衝突から文明の共存へ
;日本でいかにイスラームを語るか

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ユダヤ人の起源 : 歴史はどのように創作されたのか [ユーラシア・近東]

ユダヤ人の起源: 歴史はどのように創作されたのか
   原タイトル: Comment le peuple juif fut inventé
シュロモー・サンド 著 /Sand, Shlomo 
高橋武智 監訳 / 佐々木康之, 木村高子 訳
--浩気社
--2010--
ISBN/ISSN:978-4-270-00573-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 /227.9/サン/ など


内容紹介 ユダヤ人とはいかなる存在か、一般に受け入れられているユダヤ人観は的を射ているのか-。ユダヤ人に対する既成概念を、各種の「ユダヤ人史」の再検討を通じて転倒させ、現実の世界でのユダヤ人の実像を再構成する。

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ユダヤ人の起源 : 歴史はどのように創作されたのか
 シュロモー・サンド 著 / 高橋武智 監訳 / 佐々木康之, 木村高子 訳
 --筑摩書房-ちくま学芸文庫 ; サ38-1 
-2017--
ISBN/ISSN:978-4-480-09799-6
 新潟県立図書館収蔵 /227.9/Sa62/


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国民とその敵 [隣の異教]

国民とその敵
ミヒャエル ヤイスマン〈Michael Jeismann〉【著】木村 靖二 キムラせいじ【編】
山川出版社(2007/06刊行・発売)

「敵」の存在こそ,ナショナリズムの原動力であり持続力ではないか。

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目次
ヤイスマンとドイツ・ナショナリズム研究
諸国民の敵対
  政治的アイデンティティ構築の理論
フランス,ドイツ,そしてヨーロッパ文明をめぐる闘い
  ナポレオン戦争から独仏戦争まで
最後の敵
 負の普遍主義―ナショナリズムと反ユダヤ主義
読者のための参考文献
ミヒャエル・ヤイスマン主要著作  
メッセージ・あとがき:
内容紹介
 ヤイスマンが近代ドイツの事例を通して一貫して強調するのは、近代ナショナリズムの形成と持続において敵意や敵対意識が果す役割で、諸国民はそれぞれ、自らこそ人類における至高の価値を体現し、その価値を擁護する天命を負っていると信じ、感情的に要求をぶつけあった。その他国民に対する敵対意識の背景には、ヨーロッパの諸国民に共通するユダヤ・キリスト教に起源を有する「選民」思想に根ざす自己理解があったのだ。

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『関東大震災と民衆犯罪ーー立件された114件の記録から』 [明治以後・国内]

 関東大震災と民衆犯罪ーー立件された114件の記録から
著 佐藤冬樹(さとう・ふゆき)
 筑摩書房  (筑摩選書 262)
判型:四六判 ページ数:320 
ISBN:978-4-480-01780-2
今までほとんどなかった関東大震災時の民衆犯罪の実態を、そのほとんどが有罪となっている、主題とした本。1923年の事件記録・資料を通して、検察が立件・起訴した600人以上の被告のプロフィールを分析。

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1923年の関東大地震。その直後から自警団による、朝鮮人、中国人らに対する襲撃事件が多発し、日本人を含む多くの犠牲者をだしたが、その実態はいまだ明らかではない。誰が誰をなぜ殺したのか? 検察が立件、起訴した600人以上の被告、約90人の日本人被害者のプロフィールを分析するなどして、民衆犯罪の全貌に迫る。事件から100年、地域に根差した庶民が起こした史上最大最悪の惨事=ヘイトクライムをとらえなおす。

「東北弁だったから/沖縄人だったから殺された」説の検証もあり、方言撲滅・標準語強制教育との関係での考察には刮目


著者 佐藤 冬樹(さとう・ふゆき):一九五九年、大宮下町生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、シンクタンク勤務等を経て、一九九四年、労働調査を担う株式会社社会構想研究所を設立、代表取締役。
主な著作に『生き残る物流』(毎日新聞社)、『労働基準監督官のための時短問題副読本』(埼玉労働局、福井労働局)、『おきつるコミュニティQ&A』(横浜・鶴見沖縄県人会)など。
本書は沖縄県の「伊江島から出稼ぎに来た人びとの労働史から生まれた副産物」とのこと。


はじめに より

 関東大震災の際、自警団が大勢の人びとを殺傷したことは良く知られている。彼らは朝鮮人や中国人を殺し、ときに日本人をも巻き添えにした。検察はこれらの民衆犯罪のうちーー四件を立件した。殺人、騒擾及殺人、殺人及殺人未遂などの罪で約六四〇人が起訴され、そのほとんどが有罪になった。ふつうの住民が四〇〇人以上を殺害した、近代日本史上類例のない刑事事件であった。
 付け加えれば検察は、事件の捜査に熱心ではなかったし、犯人すべてを検挙したわけでもない。民衆を刺激したくなかったからである。埼玉県では一一六人を検挙したところで 「民情にわかに騒然を極め、村治等にも困難」を来したとして、やおら声明を発表した。「ほかにも多数未検挙のものもあるが、これ以上の検挙を見合わせる」と。こうしてわずかひと月で捜査を手じまいとした (第2部 3〔 2〕 )。神奈川県に至っては無警察状態が長く続いたおかげでほとんどの犯人が野放しになった。検挙されずに済んだ者とその被害者は永遠の謎になってしまった。それでも六四〇人が裁かれた。百年前の関東地方で、私たちの曽祖父や高祖父にあたる人びとは何ということをしでかしたのか。
 本書の主題は、これらの民衆犯罪である。・・略・・先行研究は国家の責任を次々に明らかにした。 しかしその反面、民衆犯罪の実態解明が疎かになり、いつまで経っても虐殺事件の史実が「私たちの歴史」になりきらないという課題が残されている。
筆者は、先行研究に対して次のような問題を感じている。・・略・・人びとは「不逞鮮人」襲来に備えよという指示命令に従って武装した。しかし、その後の行動は彼ら自身が選び取った。彼らは「不逞鮮人」(朝鮮独立運動家)と思しき青年男子ばかりか、女性や子供、妊産婦や乳幼児に至るまでを惨殺した。証言によればおよそ六〇人の朝鮮人女性が殺されている。官憲は「不逞鮮人」と「良鮮人」を区別せよと命じたが、自警団は、朝鮮人の抹殺—エスノサイドを選んだのであった。
 また、千葉や埼玉、群馬では、数百数千の群衆が警察署や巡査駐在所を取り巻き、収容された朝鮮人を引き渡せと大騒ぎした。こうした騒動が三〇件近くも発生し、このうちーー件では、群衆が警察署構内に押し入って朝鮮人を虐殺した。民衆犯罪の多くは、権力の思惑を超えていて、先行研究の認識枠組みからも大きくはみ出している。
 次に、関東大震災時の虐殺事件と、それ以前の朝鮮人、中国人労働者に対する襲撃事件や排斥事件などとの関係が明らかではない。これらのヘイト・クライムは、外国人の働く職場とその周辺でほとんど日常化していた。震災時の事件もこれと地続きだったのではないか。連続性の問題は、治安当局による「民衆の警察化」政策においても問われている。震災以前、警察は、地域の中に警察活動への支援者を育て、暴動勃発などに際して自ら鎮圧にあたるような組織を作ろうとした。すなわち自警団 (保安組合、自警義団、安全組合)の結成であった。震災前と震災時の自警団、両者のあいだの連続性も気にかかる。
 そして何よりも自警団に関する基本的な知見が不足している。自警団の結成状況、規模、構成メンバ—、組織編成、活動内容が分からない。このため自警団が避難民の救護と朝鮮人の殲滅、二つの活動を矛盾なくやり遂げた事実、自警団の主力も、虐殺事件の主犯も消防組だった事実が等閑視されてきた。警察が「民衆警察」の中核と位置づけ、「自警自衛」意識を強く教え込んだのも消防組員であった。朝鮮人虐殺事件における消防組の関与を、治安当局は隠蔽し、先行研究もこれに注意を払うことなく今日に至った。
 さらに日本人襲撃事件の実態が手つかずのまま残されている。警視庁『大正大震火災誌』によれば、自警団は、朝鮮人ばかりではなく「同胞なりとも発音不明瞭なるもの」を殺傷したという。東北や沖縄出身者、ろう者が被害をこうむったという証言も数多い。自警団に襲われたのは「朝鮮人ばかりではない、日本人も」という伝承も根付いている。しかし、これらはどこまで史実なのだろうか。日本人が自分の加害責任から目をそらす中で生まれた「受難」伝承ではないのか。
 先行研究なしに本書の一行たりとも綴れなかったのは間違いない。それでも常に頭をかすめたのは、民衆犯罪と自警団の実態がほとんど分かっていないという思いであった。本書が上記の課題をすべて解決したとは毛頭考えていないが、少なくとも今後の叩き台は用意したつもりである。民衆犯罪を直視する。これもまた、取り返しのつかないものを取り返すための試みである。

続く


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リスボン大地震―世界を変えた巨大災害 [視座をホモサピエンス]

リスボン大地震―世界を変えた巨大災害

The last day : wrath, ruin, and reason in the great Lisbon Earthquake of 1755

シュラディ,ニコラス【著】 Nicholas, Shrady

/山田 和子【訳】

大きさ、容量等 276,11p 図版16p ; 20cm

白水社(2023/09発売)

ISBN 4-560-09371-9
新潟県立図書館収蔵 /236.9/Sh98/


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内容説明
1755年11月1日、万聖節の朝、ポルトガルの首都リスボンで発生した大地震は、大航海時代以来交易都市として栄えたこの街を一瞬にして壊滅させた。市内各所で発生した火災は瓦礫と化した街を焼き尽くし、さらに大津波が人々を襲った。死者2万5千人以上、ヨーロッパ史上最大の地震災害である。しかし、首都壊滅の危機に国家の対応は素早く、国王ジョゼ一世から全権を委ねられた大臣カルヴァーリョは、直ちに被災者の救援と食糧配布、遺体の処理、治安維持などの対策に着手し、その後新たな都市計画のもと首都再建に乗り出した。同時にこの国を支配していた教会・貴族勢力を排除して、ポルトガルの近代化が進められていく。地震の甚大な被害は忽ち各国に伝えられ、聖職者や思想家、科学者たちにも大きな衝撃を与え、様々な議論が沸騰した。
一国の首都を直撃した大地震として関東大震災とも比較され、地震・火災・津波の複合災害として東日本大震災以降再び注目を集めるリスボン大地震の実態と復興の足取りを史料を駆使して鮮やかに描き、社会・経済・科学・思想・宗教など広範囲に及んだ影響をたどる歴史ノンフィクション。
1755年、首都壊滅す。万聖節の朝、リスボンを襲った大地震とそれに続く火災・津波は、欧州最大の交易都市として栄華を誇った街を廃墟に変えた。世界を震撼させた自然災害とその余波、都市復興の物語。
目次
第1章 万聖節の日
第2章 秩序の回復
第3章 被害の詳細
第4章 ポルトガルの変遷
第5章 名ばかりの黄金時代
第6章 説教師と哲学者
第7章 不死鳥のごとく
第8章 啓蒙主義と独裁
エピローグ
著者等紹介
ニコラス・シュラディ [Nicholas,Shrady]
アメリカ合衆国コネティカット生まれ。ワシントンDCのジョージタウン大学で学位(哲学)取得後、著述活動を始め、“ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー”“フォーブス”“ナショナルジオグラフィック・トラベラー”他の雑誌・新聞に、文化、歴史、旅行、建築などの評論、エッセイ、書評を寄稿する。“アーキテクチュラル・ダイジェスト”には定期寄稿者として建築、都市計画、デザイン、美術に関する文章を寄せるとともに、多くのインタビューも行なっている。1986年からバルセロナ在住
山田和子[ヤマダカズコ]
1951年、北九州市生まれ。慶應義塾大学文学部中退。翻訳家・編集者
訳書に、ポール・コリンズ『バンヴァードの阿房宮』(白水社)、アンナ・カヴァン『氷』『アサイラム・ピース』(以上、ちくま文庫)、J・G・バラード『太陽の帝国』『旱魃世界』(以上、創元SF文庫)、アマル・エル=モフタール&マックス・グラッドストーン『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』(早川書房)、アダム・ハート=デイヴィス『サイエンス大図鑑』(共訳、河出書房新社)など
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。


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南京事件と新聞報道 記者たちは何を書き、何を書かなかったかー2023;10 [メディア]

南京事件と新聞報道 

 記者たちは何を書き、何を書かなかったかー2023;10

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目次

序章

「まぽろし」の正休

その記者は南京にいなかった

/公表されていた現場写真

/取材手法への疑問

/なぜこの本を書いたのか


第1章

上海戦線で

報道統制と「神話」

/中国軍を侮るな

/松井石根の記者会見

/火野葦平の手紙


第2章

南京へ

一番乗りをめざして

/郷土部隊と新聞記者

/日の丸と放火

/同情と虐殺

/誤報と万歳

/陥落前夜


第3章

さまざまな「百人斬り」

消えた7行

/創作か事実か

/「〇〇人斬り」の実像

/斬首と検閲

/記者が見た捕虜惨殺

/皇軍の倫理


第4章

残敵帰討

記者入城

/虐殺を書いた従軍画家

/朝日新聞南京通信局

/外国特派員との遭遇

/世界に発信された南京事件

/難民区と道徳


第5章

下関にて

江上の虐殺

/七〇〇〇名一人残らず

/野戦郵便長の証言

/西条八十と入城式

/悲惨なる入城


第6章

幕府山の捕虜

捕虜一万四七七七人

/福島民友「郷土部隊戦記」

/両角手記

/兵士たちの日記

/そこに記者はいたか

/記事は書かれていた


第7章

占領下の南京

難民区の新聞記者

/南京は微笑む

/杉山平助と石川達三

/「復興」の光景

/軍紀粛正


第8章

銃後という戦場

東洋平和のため

/小川愛次郎のこと

/批判者たちの視点

/軍国美談と子どもの手紙


第9章

戦後の令自

いわれなき優越感

/特集「太平洋戦争史」

/東京裁判

/ヒューマニズムの限界

/郷土部隊戦記の戦争観

/本多勝一「中国の旅」


終章

記者たちの戦争責任

戦時報道とは何だったのか

/報道統制と記者

/元従軍記者の戦後

/沈黙の意味

/過ちを繰り返さぬために


あとがき


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世界史の中のパレスチナ問題--2013 [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題
シリーズ名1 講談社現代新書
シリーズ番号1 2189
著者名1 臼杵 陽 /ウスキあきら 
出版者 講談社
出版年 2013.1
ページ数 423p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵  中央ホンポート館  S/227.9/ウス/ 
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内容紹介
パレスチナ問題の根源はどこにあり、どのように展開し、現状はどうなっているのか。本書では、問題をどのように解決するかという視点からではなく、なぜこれまで解決できなかったのかという視点から根本的に考え直すことの必要性を説いてみます。そのための素材提供というささやかながら意欲的な試みを展開します。
パレスチナは2012年11月に国連総会で「国家」として承認されたが、イスラエルとアメリカという紛争当事国と関係国が認めていない以上、これ以上の進展は見込めないのが現状。21世紀に入っても解決の糸口さえ見出せない。
 なぜ解決できないのか?難問の構造を歴史から読み解く15講。この一冊で中東問題のすべてがわかる!第1部パレスチナという場所、第2部列強の対立に翻弄されるユダヤ人とパレスチナ人、第3部「アメリカの平和」の終わりと始まり、という3部構成。
目次
第一部 パレスチナという場所
 第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語
 第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源
 第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教
 第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点
 第5講 オスマン帝国と東方問題
第二部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人
 第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種
 第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
 第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案
 第9講 イスラエル国家建設とナクバ
 第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開
第三部 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり
 第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル
 第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折
 第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争
 第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状
 第15講 パレスチナ問題と日本
著:臼杵 陽(ウスキあきら)
1956年大分県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科国際関係論博士課程単位取得退学。京都大学博士(地域研究)。日本女子大学文学部教授(この書籍に掲載されていたものです)


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パレスチナ/イスラエル論 [隣の異教]

パレスチナ/イスラエル論 
著者 早尾 貴紀 /ハヤオたかのり 
 出版年 2020.3
出版者 有志舎
ページ数 9,329頁
 ISBN 4-908672-37-8
新潟県立図書館収蔵 NDC分類(10版)227.99
内容紹介
パレスチナ/イスラエルの現代史について、歴史的・政治的・思想的・文化的な視角から論考。この暴力を対岸の出来事として見るのではなく、日本も含む近現代世界史の文脈の中で論じ、それを通して世界と日本を問い直す。
>いま、パレスチナ/イスラエルをめぐる問題は、直視することも放棄したくなるほどの惨状にある。パレスチナのガザ地区はイスラエルの建設したフェンスで封鎖され、物流も制限された巨大監獄と化し、パレスチナ人のデモには日常的にイスラエル軍スナイパーによる容赦ない狙撃が加えられ、東エルサレムでは理不尽な家屋破壊が遂行されている。そして、イスラエル社会内部にも国際社会にも、それを止めようとする動きは少ない。このような暴力を対岸の出来事として見るのではなく、パレスチナ/イスラエルを、日本も含む近現代世界史の文脈のなかで論じ、またそれをとおして世界と日本を問いなおすことが、いま求められている。


著者紹介
 東北大学 博士(経済学)。イスラエルのヘブライ大学およびハイファ大学客員研究員などを経て、東京経済大学准教授。著書に「希望のディアスポラ」など。 

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目次


  • 第1部 国家主権とディアスポラ思想
  •  第一章 ディアスポラと本来性
  •        ――近代的時空間の編制と国民/非国民
  •  第二章 バイナショナリズムの思想史的意義
  •        ――国家主権の行方
  •  第三章 オルタナティヴな公共性に向けて
  •        ――ディアスポラの力を結集する
  • 第2部 パレスチナ/イスラエルの表象分析
  •  第四章 パレスチナ/イスラエルにおける記憶の抗争
  •        ──サボテンをめぐる表象
  •  第五章 パレスチナ/イスラエルの「壁」は何を分断しているのか
  •        ――民族と国家の形を示す五つのドキュメンタリー映像
  •  第六章 パレスチナ/イスラエルにおける暴力とテロリズム 
  • 第3部 歴史認識
  •  第七章 イスラエルの占領政策におけるガザ地区の役割とサラ・ロイの仕事  
  •  第八章 ポスト・シオニズムとポスト・オリエンタリズムの歴史的課題
  •  第九章 イラン・パペのシオニズム批判と歴史認識論争
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神のかたち図鑑--2016 [隣の異教]

神のかたち図鑑  カラー版
編著者 松村 一男 /まつむら かずお
  
編著者 平藤 喜久子 /ひらふじ・きくこ  
出版者 白水社
出版年 2016.12
ページ数 445,39p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-560-09513-3
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 /164.0/カミ/
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太古から人間は、神話ということばによる表現だけでなく、視覚による図像表現を通して神のことを考えてきました。神々を視覚的に表わすことがめずらしい地域や文化もあるなかで、本書はギリシア・ローマ、北欧、ケルト、スラヴ、アフリカ、アラブ、インド、中国、東南アジア、オセアニア、日本、南北アメリカなど、400以上の神々の図像をまとめたはじめての1冊です。
世界のさまざまな神々に触れられるだけでなく、同じ神が時代や文化、そして多くの芸術家によってまったく異なるかたちで表現されていることに気づかされます。
本書の構成は、天体や時間、異界、自然、超自然、動物、植物、道具など、全体を10のテーマに分け、それぞれのテーマをさらに細分化して、神の魅力に迫ります。たとえば天体のなかの「太陽」の項目では、神話によって多様な太陽像が描かれてきたことがわかります。
オールカラーの神々のイメージ群を眺めわたすと、人類の想像力と創造力が彩り豊かなものであると改めて実感できます。姉妹編の『神の文化史事典』と合わせて、ぜひ人間味あふれる、にぎやかな神々の世界を味わってください。神名索引付。
目次]
 はじめに
天体
時間
異界
自然
超自然
動物
植物
道具
人間
 掲載図版一覧
 神名索引
著者について
松村一男(まつむら・かずお)
1953年、千葉県市川市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科、宗教学・宗教史学専攻博士課程単位取得退学。現在、和光大学表現学部教授。
主要著書:『神話思考』 I-III(言叢社)、『神話学入門』(講談社学術文庫)、『女神誕生』(講談社学術文庫)、『この世界のはじまりの物語』(白水社)
平藤喜久子(ひらふじ・きくこ) 1972年、山形県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科修了。博士(日本語日本文学)。現在、國學院大學教授。 主要著書:『神話の歩き方』(集英社)、『世界の神様解剖図鑑』(エクスナレッジ)、『神話でたどる日本の神々』(筑摩書房)ほか

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