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どんなスピードでも自動車は危険だ [視座をホモサピエンス]

どんなスピードでも自動車は危険だ
著者 ラルフ・ネイダー   Ralph, Nader,
訳者 河本英三 
出版社 ダイヤモンド社
大きさ、容量等 295p ; 19cm
価格 480円
>調べた限り、国立国会図書館 に蔵書されていた。


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イスラム入門 分断を乗り越えるための ①ペスト流行への対応からみる新型コロナ対応 [隣の異教]

 流行地域からの緊急避難が行われたが、、イスラーム法学者の多くは流行地から逃げるべきではないし、また他地域から流行地域に入るべきでない。
・・・ハディース「預言者は『もしあなた方が或る土地にペストがはやっていることを聞いたならば、そこへ入るな。また、あなた方が居る土地にペストが起ったときはそこから出るな』と言った。」
(『ハディース イスラーム伝承集成《中》』881ページ、牧野信也訳、中央公論社)

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分断を乗り越えるためのイスラム入門
著者:内藤正典【ナイトウまさのり】

幻冬舎新書 698
第1章 イスラムはパンデミックに強い・・・・・・017頁
 預言者ムハンマドは新型コロナにも道を示していた・・・018  より


 新型コロナの感染が拡大し始めたころ、世界の各国は対応を迫られました。ごく初期の段階では“Stay Home”(スティホーム)ということが盛んに言われました。
 とりあえず「家にいろ」とはずいぶん原始的な対策だと感じたのですが、人の密集か感染を拡大させる以上、当然のことでした。
 そのころ、イスラム圏でも、宗教指導者や国家のリーダーたちが、みな、「家にいなさい」と言い出しました。WHOの勧告を素直に受け入れたというではありません。イスラムを創始したムハンマドの生前の言行を慣行(スンナ)として記したハディースの一節を引いて市民に感染拡大の抑止を訴えたのです。
 ステイホームやロックグウンと同じことをムハンマドが言っていたのです。1400年も前の発言ですが、今日、いくうかの系統の伝承が真正なものとして認められています。
 すべてのムスリムは、アッラー(神)の言葉そのものであるコーランと預言者ムハンマドのスンナに従わなければなりません。
 この二つはムスリムの行動規範の典拠であり、誰もその内容を否定できません。そもそも否定するならムスリムではありません.
 ここに示した一節は、イスラム世界のリーダーたちが国民向けに呼びかけた演説でも引用されました。
 トルコのエルドアン大統領は「政府に課せられた使命は、あらゆる措置を講じたうえで、アッラーにまかせることだ」と述べています(2020年3月18日)。
 ムハンマドの時代とは、ペストが新型コロナに代わっただけで、感染症という点は同じです。しかも、WHOもまた同じことを呼びかけていたのですから、ムスリムから見れば、アッラーはやっぱり偉大だ、神の使徒ムハンマドは。アッラーの教えを基に新型コロナについても道を示していたということになりました。
 ただし、ムスリムが実際にそれを守ったかと言えば、守っていないから感染が拡大する結果となったのも事実です。現実の世界では働かなければならないし、さまざまな楽しみのために人が集うことも簡単には止められません。預言者の言葉通りに行動しなかったとしても、互いを責めるような感覚はムスリムにはありません。政府の対策がうまくいかなかったとしても、政府を責める声も大きくなりませんでした。

タグ:イスラーム
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