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戦争の日本近現代史ー講談社現代新書 1599ー2002 [明治以後・国内]

戦争の日本近現代史
加藤 陽子/著
 -- 講談社
講談社現代新書 番号 1599
 -- 2002.3
ISBN 4-06-149599-2
 -- 210.6
新潟市立図書館収蔵 豊栄 /210.6/カ/
出版社内容情報
日本はなぜ太平洋戦争に突入していったのか。為政者はどんな理屈で戦争への道筋をつくり、国民はどんな感覚で参戦を納得し支持したのか。気鋭の学者が日清戦争以降の「戦争の論理」を解明した画期的日本論!
目次
第1講 「戦争」を学ぶ意味は何か
第2講 軍備拡張論はいかにして受け入れられたか
第3講 日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか
第4講 利益線論はいかにして誕生したか
第5講 なぜ清は「改革を拒絶する国」とされたのか
第6講 なぜロシアは「文明の敵」とされたのか
第7講 第一次世界大戦が日本に与えた真の衝撃とは何か
第8講 なぜ満州事変は起こされたのか
第9講 なぜ日中・太平洋戦争への拡大したのか
著者等紹介
加藤陽子[カトウ ヨウコ]
1960年生まれ。89年、東京大学大学院博士課程修了(国史学)。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て、現在は東京大学大学院人文社会系研究科助教授。専攻は日本近代史


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満州事変から日中戦争へ--2007.6発刊 [明治以後・国内]

満州事変から日中戦争へ0466.jpg満州事変から日中戦争へ  

加藤陽子/著 

-- 岩波書店

岩波新書 新赤版 1046

 発刊-- 2007.6 

ISBN 978-4-00-431046-4

県立図書館収蔵

新潟市立図書館収蔵 豊栄館ほか NDC分類(9版) 210.7


内容紹介

1931年の鉄道爆破作戦は,政党内閣の崩壊,国際連盟脱退,2.26事件などへ連なり,中国との長期持久戦体制へと拡大していく.内憂外患を抱え,孤立化する日本.「満蒙の沃野を頂戴せよ」──勇ましいことばの背景に何があったのか.満州とはいったい何だったのか.交錯する思惑を腑分けし,戦争の論理を精緻にたどる.
■著者・加藤陽子からのメッセージ
 戦争とは、近親者と別れて戦場に赴くとか、原子爆弾で人間が一時に…死ぬとかいうことではない。……日中戦争は不思議な戦争だった。日中双方ともに宣戦布告を行わないまま戦闘が続けられるいっぽう、裏面では、太平洋戦争末期にいたるまで、種々の対中和平工作が執拗に続けられていた。日本人はあれを戦争だと思っていたのだろうか。…双方が相手国に対し、国際不法行為を行ったと主張し、自らのとった強力措置は…違法ではないと論戦し合う二国、それこそが1930年代の日本と中国の姿であった。
■新書編集部 上田麻里からのメッセージ
 「満蒙の沃野を頂戴しようではないか」──煽動の背景に何があったのか
 1931(昭和6)年9月18日夜10時20分、中国東北部、遼寧省・瀋陽(奉天)に近い柳条湖で、南満州鉄道の線路の一部が爆破された ―石原莞爾によって、周到に準備された作戦が実行に移された瞬間です。事件を機に世界の情景は一気に変わっていきます。
 著者によれば、満州事変は、(1) 相手国の指導者の不在を衝いて起こされたこと、(2) 本来は政治干与を禁止された軍人によって主導されたこと、(3) 国際法との抵触を自覚しつつ、しかし国際法違反であるとの非難を避けるように計画されたこと、(4) 地域概念としての満蒙の意味する内容をたえず膨張させていったこと、この四点においてきわだった特質を持っていたといいます(第一章参照)。このような特質を持った満州事変は、その後、日本社会をいかに変容させていったのでしょうか。
 シリーズ日本近現代史第5巻にあたる本書では、いったん、日露戦争まで遡り、1930年代の危機について、当時の世界情勢全体を視野に入れ、主に外交と軍事の側面から考察していきます。満州事変から日中戦争への拡大過程の内実を見ていく上で、そこまで時間軸を遡及して描くことがいかに重要であるか、本書を通して見事に浮かびあがってきます。国内で展開されたさまざまな立場の認識のずれ、日中双方の主張のずれをきめ細かく分析し、「戦争の論理」の諸相をスリリングに描ききる、刺激に満ちた一冊です。
目次
第1章 満州事変の四つの特質(相手の不在;政治と軍人;事変のかたち;膨張する満蒙概念)
第2章 特殊権益をめぐる攻防(列国は承認していたのか;アメリカ外交のめざしたもの;新四国借款団;不戦条約と自衛権)
第3章 突破された三つの前提(二つの体制;張作霖の時代の終わり;国防論の地平)
第4章 国際連盟脱退まで(直接交渉か連盟提訴か;ジュネーブで;焦土外交の裏面)
第5章 日中戦争へ(外交戦;二つの事件;宣戦布告なき戦争)
著者等紹介
加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年埼玉県に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は、日本近代史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。
詳しい目次
はじめに
第1章 満州事変の四つの特質
 1 相手の不在
 2 政治と軍人
 3 事変のかたち
 4 膨張する満蒙概念
第2章 特殊権益をめぐる攻防
 1 列国は承認していたのか
 2 アメリカ外交のめざしたもの
 3 新四国借款団
 4 不戦条約と自衛権
第3章 突破された三つの前提
 1 二つの体制
 2 張作霖の時代の終わり
 3 国防論の地平
第4章 国際連盟脱退まで
 1 直接交渉か連盟提訴か
 2 ジュネーブで
 3 焦土外交の裏面
第5章 日中戦争へ
 1 外交戦
 2 二つの事件
 3 宣戦布告なき戦争
 おわりに
 あとがき
 参考文献
 略年表
 索引

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模索する1930年代--日米関係と陸軍中堅層=1993.11出版 [明治以後・国内]

模索する1930年代 9.jpg模索する1930年代  日米関係と陸軍中堅層
加藤陽子 /著  
出版者 山川出版社
出版年 1993.11
ページ数 317,8p
ISBN 4-634-61470-7
県立図書館収蔵 NDC分類(9版) 319.1053
新装版
ISBN: 978-4-634-59077-9
刊行:2012年7月
仕様: A5判  ・  336ページ
内容紹介
ヨ-ロッパからアメリカへと政治と経済の中心が移る過渡期であった1930年代、日本の歴史的特質の形成に大きな役割を果たしたものは、外的にはアメリカ、内的には陸軍である。この二つを通して、1930年代の日本を論ずる。
戦争と革命の20世紀。アンチ・システムという点で、意外にも1930年代の日本とアメリカは似ていた。自衛概念や中立概念をめぐる相克を描く。
1930年代の日本にスポットをあて、アメリカの外交姿勢が日本にどのような影響をおよぼしたか、また、内側からは陸軍中堅層に注目し、制度改革の過程を明らかにする。日本の特質を規定したアメリカ陸軍中堅層を通して、1930年代の日本をみようとする試み。
目次
序章 課題と視角 
第1部
第1章 アメリカ型世界不況克服プログラムと日本―互恵通商法の周辺
第2章 アメリカ中立法と日中戦争―戦争違法化のもとでの戦争の形態
第3章 中立アメリカをめぐる攻防―防共協定強化交渉
第4章 対米接近工作―全体主義でもなく民主主義でもなく
第2部
第5章 陸軍中堅層の挫折―2.26事件後の政治過程
第6章 権力一元化構想の展開―日中戦争初期の制度改革
結論
1930年代の日本についての一つの説明
著者略歴 
加藤陽子(カトウようこ)
1960年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2009年現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
詳しい目次
序章 課題と視角
第一部
 第一章 アメリカ型世界不況克服プログラムと日本
        互恵通商法の周辺
   はじめに
   第一節 経済の戦略使用
   第二節 互恵通商協定法の内容とその意義
   第三節 プログラムへの自己投影過程
   第四節 イギリス・特恵・複関税
   おわりに
 第二章 アメリカ中立法と日中戦争
        戦争違法化のもとでの戦争の形態
   はじめに
   第一節 中立概念とアメリカ中立法の変遷
   第二節 日本の対応
   第三節 戦争の形態
   おわりに
 第三章 中立アメリカをめぐる攻防 防共協定強化交渉
   はじめに
   第一節 第一セッション(1938年7月~1939年1月)
   第二節 第二セッション(1939年1月~5月)
   第三節 第三セッション(1939年5月~8月)
   おわりに
 第四章 対米接近工作 全体主義でもなく民主主義でもなく
   はじめに
   第一節 対中政策
   第二節 蒋介石の反応
   第三節 第三国利用の仲介
   第四節 対米提案
   第五節 アメリカの対応
   おわりに
第二部
 第五章 陸軍中堅層の挫折 二・二六事件後の政治過程
   はじめに
   第一節 粛軍の基本的特質
   第二節 特設軍法会議
   第三節 粛軍の帰結
   第四節 軍部大臣現役武官制復活の歴史的経緯
   第五節 現役規定復活にともなう軍内法体系の改変
   第六節 議会の対応
   第七節 近衛擁立型新党か宇垣擁立型政民連携か
   おわりに
 第六章 権力一元化構想の展開 日中戦争初期の制度改革
   はじめに
   第一節 内閣参議制の成立過程
   第二節 大本営の設立経緯
   第三節 大本営の政治化
   第四節 内閣制度改革と大本営設置
   おわりに
 結論 一九三〇年代の日本についての一つの説明
あとがき
索引


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とめられなかった戦争--NHKさかのぼり日本史第2巻=2011.7出版 [明治以後・国内]

さかのぼり日本史wRDSJjL.jpgとめられなかった戦争--NHKさかのぼり日本史第2巻

出版者 NHK出版
出版年 2011.7  ページ数 137p
新潟市立図書館収蔵 巻館
wL.jpgとめられなかった戦争
「NHKさかのぼり日本史 2」の改題

出版者 文藝春秋
 文春文庫 か74-1
出版年 2017.2
新潟市立図書館収蔵 坂井輪館
内容紹介 満州事変から敗戦までの15年、政府と軍部が繰り返した“誤算”とは-。戦局拡大の要因を1944年→1941年→1937年→1933年の“指導者たち”の姿に見出す。NHKテレビ「さかのぼり日本史」を書籍化。

なぜ戦争の拡大をとめられなかったのか、なぜ敗戦の1年前に戦争をやめることができなかったのか。満州事変、日中戦争、日米開戦、サイパン陥落から歴史をさかのぼり、戦争へと突き進んだ激動の昭和を土地と史料から考察する


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