SSブログ

老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体ー2015年 その① [介護]

老人71Lma.jpg老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体 

著者鈴木 大介 /すずき だいすけ 
出版者 筑摩書房
 ちくま新書 番号 1108 ページ数238p
出版年 2015.2 
ISBN 978-4-480-06815-6
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館1階ほか /368.6


内容紹介
 オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿…。平均2000万円の預金を貯め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。
著者
鈴木 大介 (すずき だいすけ) プロフィール
1973年、千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。著書に『家のない少女たち』『援デリの少女たち』『振り込め犯罪結社』(いずれも宝島社)、『家のない少年たち』(太田出版)、『最貧困女子』(幻冬舎新書)、『最貧困シングルマザー』(朝日文庫)、『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』(ちくま新書)など。2015年現在、『モーニング&週刊Dモーニング』(講談社)で連載中の『ギャングース』(原案『家のない少年たち』)でストーリー共同制作を担当。
目次
第1章 老人を喰らうのは誰か―高齢者詐欺の恐ろしい手口
 会社員風の若者たち /彼らは誰を狙っているのか /高齢者詐欺の驚くべき進歩 /高齢者を狙う「騙り調査」の実態 /もしもし、健介だけど…… /三役系の騙しのロジック /下見調査が可能にする詐欺シナリオ /被害者の心理は知り尽くされている /漏洩した顧客情報のゆくえ /老後の詐欺被害は他人事ではない
第2章 なぜ老人喰いは減らないか―(株)詐欺本舗の正体
 なぜ老人喰いは減らないか /㈱詐欺本舗の企業概要 /詐欺の店舗が開業するまで /名簿は食材、プレイヤーは料理人 /金主は絶対に逮捕されない /万が一で店舗に摘発が及んだら…… /断言する、老人喰いはなくならない
第3章 いかに老人喰いは育てられるか―プレイヤーができるまで
 平手打ちの飛ぶ研修 /「ダミー研修」による選抜 /営業研修スター卜 /電話をかける、話す、切られるのループ /拷問のような研修の狙い /こんなこと、意味あるんですか !? /研修 7日目の出来事 /コンビ二前の人間観察 /ドライブ研修の終わりに /詐欺はそもそも犯罪か ? /金を持った高齢者と、金のない若者の国 /老人喰いの大義名分 /番頭格の発するオーラ /若者の目の前にいる成功者
第4章 老人喰いとはどのような人物か―4人の実例からみた実像
 激変するプレイヤーの素性 /【ケ—ス 1】闇金系融資保証金詐欺プレイヤーからの転業 /【ケース 2】ブラックじゃない営業職があれば教えてほしい /【ケース 3】大学は詐欺じゃないんですか? /【ケース 4】圧倒的貧困地域に生まれて / 4人のケースから見えるもの
第5章 老人喰いを生んだのは誰か―日本社会の闇のゆくえ
 老人喰いはダークヒーローなのか/カスになるまで使い尽くせ /手書きの「齧りシナリオ」 /問題発生 /最悪の裏目に出る決断 /彼らの決断 /激変する詐欺の勢力図 /プレイヤー周辺の大きな変化 /詐欺組織に生まれた綻び /詐欺の内部崩壊の時代 /浪費される人材と才能 /放置され、追い込まれた若者たち
あとがき

続ける

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント