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キリスト教シオニズムとは何か-- 島薗進 @Shimazono さん見解より [隣の異教]

キリスト教シオニズムとは何か-- 島薗進 @Shimazono さん見解より

【キリスト教シオニズムとは何か】「イスラエルのためのキリスト教徒連合」(Christians United for Israel, 以下CUFIと略す)の代表ジョン・ハギー曰く。
「「二国家解決」などありえない。ハマスは死を崇拝している。」
「私たちはここ数日、ホロコースト以来、人類が目にしたことのないような凶悪な行為を目の当たりにしてきた。彼らは死を崇拝し、ユダヤ人は生を追求する。生と死、両者は正反対であり、したがって原理主義的なイスラムとユダヤ教が和解することは決してない。」
「神はアブラハム、イサク、ヤコブに神の言葉による契約を与えた・・・この土地は永遠にアブラハムの子孫のものである。」イスラエル国家を支えるハギーのようなキリスト教徒を「キリスト教シオニスト」と呼ぶ…
【キリスト教シオニズムとは何か・彼ら(キリスト教シオニスト)の狂信的ともいえるような活動が米国政治に大きな影響を与え、米国政府をしてイスラエルの最大の支援者、そして擁護者としてきた。「ディスペンセーショナリズム」よると、」

神は時代ごとに異なった契約を人間と結んでおり、イエス・キリストが到来して世界のすべての国民と契約を結んだあとも、ユダヤ人との契約はまだ継続しているという。ちなみにその契約とは、創世記12章に神がアブラハムに語った次の言葉が根拠となっている。

「わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。」

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【キリスト教シオニズムとは何か・続々】20世紀初頭になるとこの考えは、聖書をそのまま神の言葉と認める「キリスト教原理主義」のなかに広く浸透していき、当初は進化論否定とともに、原理主義者たちを嘲笑う要因のひとつとなっていた。

しかし実際に1948年にイスラエルが建国されると、預言が成就したと活気づき、中東をとりまくきな臭い状況は世界の終わりの始まりと解釈されるようになる。さらには原理主義的な指導者たちがラジオやテレビなどの新しいメディアによってその存在感を増すにつれ、

この考えはアメリカ南部や南西部といったいわゆる「バイブル・ベルト」を中心に影響力を強めていった。原理主義がいつのまにか福音派と呼ばれるようになる80年代後半から90年代にかけては、この集団は米国人口の25%以上を占めるようになり、福音派の大部分がこの考えを信奉するようになったこともあり、ユダヤ人を支援することで神の祝福を得ようと、イスラエル国家への支持が強まっていくようになる。ちなみに、ピュー研究所の2022年の調査によると、福音派の63%が今まさに人類は終わりの時を生きていると信じているという!

【キリスト教シオニズムとは何か・続々々】(「イスラエルのためのキリスト教徒連合」CUFI代表の)ハギーの過激な終末論に導かれ、この団体は国際法的にまだ問題のあるヨルダン川西岸地区や東エルサレムを神に約束された正当なユダヤ人の土地だとみなし、積極的にユダヤ人入植の支援や福音派教会の牧師やリーダーたちのためのイスラエル旅行のプログラムを実施してきた。

 さらに2018年には、5000人もの会員をワシントンに送り、国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)へのを政府支援止めるよう議員たちに請願し、結果としてその年の8月には支援が止められることになる。

 こうした福音派の行動の延長線上にトランプ政権下での過激なイスラエル政策があったと理解されるべきだろう。大統領に就任したその年の暮れ、つまり2017年12月6日にトランプ大統領は、イスラエルにおけるアメリカの大使館をテルアビブからエルサレムへ移動すること明記した大統領布告に署名した。ネタニヤフ首相はこれを歓迎したが、それ以上にこの動きは、福音派とくにCUFIに熱狂的に歓迎された。

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