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喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ) – 2006/2/1 [中世・国内]

喧嘩両成敗の誕生2016、.jpg喧嘩両成敗の誕生   – 2006/2/11
  (著) 清水 克行[シミズかつゆき]
講談社 
 講談社選書メチエ 353
B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
発売日: 2006/2/11
ISBN-13: 978-4062583534
内容紹介
世界にも希な奇妙な「法」はなぜ生まれたか?  荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ
中世、日本人はキレやすかった!大名から庶民まで刃傷沙汰は日常茶飯、人命は鴻毛のごとく軽かった。
双方の言い分を足して二で割る「折中の法」
、殺人者の身代わりに「死の代理人」を差しだす「解死人の制」
、そして喧嘩両成敗法。荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ。
室町時代における紛争解決とは、放っておけば任侠の世界と同等で、抑止力を効かせつつどこで引くかという話になってしまう。時の支配者たる幕府が、これに権威ある仲裁を行おうとして四苦八苦、荒ぶる人々の公平意識に会う様に様々な制度が出てくる。
最終的に行き着くのが喧嘩両成敗だが、意図は喧嘩両成敗として喧嘩そのものを抑止しつつ、我慢して手を挙げなかった方が(法廷で)勝ちになるとの定めもあり、裁判へ誘導するものでもあった。
【目次】
プロローグ 現代に生きる喧嘩両成敗法
第一章 室町人の面目
笑われるとキレる中世人
殺気みなぎる路上
反逆の心性
第二章 復習の正当性
室町人の陰湿さ
「親敵討」の正当性
復讐としての切腹
第三章 室町社会の個と集団喧嘩両成敗-.jpg
アジールとしての屋形
武装する諸身分
復讐の輪廻
第四章 室町のオキテ--失脚舎の末路をめぐる法慣習
公認された「落ち武者」狩り
失脚者に群がる人々
「流罪」の真実
第五章 喧嘩両成敗のルーツを探る--室町人の衡平感覚と相殺主義
「二つの正義」の行方
「目には目を」--中世社会の衡平感覚と相殺主義
「折中の法」
中人制と解死人制
第六章 復讐の衝動--もうひとつの紛争解決策
能「正儀世守」を読む
室町幕府の本人切腹制
室町幕府の苦悩
第七章 自力救済から裁判へ--喧嘩両成敗の行方
分国法のなかの喧嘩両成敗法
統一政権と喧嘩両成敗法
赤穂事件--喧嘩両成敗法への憧憬
エピローグ 「柔和で穏やかな日本人」?
あとがき
索引


著者等紹介
清水克行[シミズかつゆき]
1971年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。2006年4月より明治大学商学部専任講師。専門は、日本中世社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



タグ:室町時代
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