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ウンコはどこから来て、どこへ行くのか ――人糞地理学ことはじめ [農から見つめる]

Env5ve9UUAE.jpgウンコはどこから来て、どこへ行くのか ――人糞地理学ことはじめ
 湯澤 規子(ゆざわ・のりこ)  (著)
 筑摩書房 (ちくま新書) 1523
発行 2020/10/9 
SBN-13 ‏ : ‎ 978-4480073303

新潟市立図書館収蔵 亀田館 /290.1/ユ/

私たちの身近な存在でありながら、流されてしまえば忘れられてしまうウンコ。
しかし、お尻の拭き方、始末の仕方も世界では様々な方法があったりするし、歴史的にはそれが重宝される時代もあったのだ。
さらに、処理の対象とされるがその処理も一筋縄ではいかなかった。
ウンコの視点から環境、経済、世界を見渡せば、新たな一面が見えてくる。
近世から近代にかけてのウンコをめぐる政治経済史である。下肥として「利用」されていたものが,「屎」として,廃棄物として処理される。ウンコを近世から近代,そして敗戦後までを通覧する
【目次】
第1章:ウンコとは何か
第2章:世界がウンコに求めているもの―一番身近なSDGs
第3章:宝物としてのウンコ―近世日本の下肥
第4章:せめぎあうウンコの利用と処理―近代における「物質循環」の再編
第5章:都市でウンコが「汚物」になる―産業革命と大量排泄の時代
第6章:消失するウンコの価値―地域固有の清掃行政と戦後下水道物語
第7章:落し紙以前・トイレットペーパー以後―お尻の拭き方と経済成長
第8章:ウンコが教えてくれたこと―世界の分岐点についてのダイアローグ
著者  湯澤規子(ゆざわ・のりこ)
1974年大阪府生まれ。法政大学人間環境学部教授。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て、現職。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねている。主な著書に『在来産業と家族の地域史――ライフヒストリーからみた小規模家族経営と結城紬生産』(古今書院、経済地理学会著作賞、地理空間会学術賞、日本農業史学会学会賞)、
胃袋の近代――食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会、生協総研賞、人文地理学会学会賞)
https://hatakeno-archive.blog.ss-blog.jp/2019-01-31
7袋のポテトチップス――食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)
https://hatakeno-archive.blog.ss-blog.jp/2019-03-25-1
などがある。


タグ:施肥
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