SSブログ

生きるための日本史--2021/3/25発刊 [明治以前・国内]

生きるための日本史Qmp.jpg生きるための日本史 
安冨 歩 (著
 青灯社 (2021/3/25)
発売日 : 2021/3/25
単行本 : 292ページ
ISBN-13 : 978-4862281159
内容紹介
日本社会は人間ではなく〈立場〉でできている。
立場を離れ、「私」と「世界」を直接に結び付ける画期的歴史論。
・「タテ社会」や「空気」を超える新たなキーワード=「立場主義」。これは江戸時代までの「家主義」に代わり、明治期の徴兵制、満州国と第二次大戦、そしてバブル経済によって育てられた論理である。
・自分と他者の立場さえ守れば共存して生きられる国「日本立場主義人民共和国」に生きる私たち。社会と人間を消耗させ、健全な思考を見失わせるこの価値観はどのように形成され、どんな弊害をもたらしているのか。
立場主義は原発事故とコロナ禍によって終焉に向かいつつある。今こそ必要なのは、古くからの「無縁」の世界への回帰。
前書きなど
 この本で論じようとしているのは、この世界観の中心にある「立場」という言葉です。この観点から見た「立場の日本史」だと言ってもいいでしょう。それは、客観的歴史描写というよりは、「私は、なぜ、いま、ここで、こんなふうに、生きているのか」を問うための主観的な歴史学です。そこから私自身の実像を理解し、これからを生きていくためには、何をどうすればいいのか、を知りたいのです。
 私はこれを「私の世界史」という言葉で表現しています。

目次
序章 私の世界史
第一章 「自分の問題」を理解するための歴史
第二章 「家」から「立場」へ
第三章 「日本立場主義人民共和国」の興亡
第四章 「ポスト立場主義」への展望――無縁の原理
第五章 おわりに──これからどうやって生きていくべきか
著者プロフィール
安冨 歩  (ヤストミ アユミ)  (著/文)
東京大学東洋文化研究所教授。1963年、大阪府生まれ。
著書『「満洲国」の金融』『貨幣の複雑性』(以上、創文社)、『複雑さを生きる』(岩波書店)、『ハラスメントは連鎖する』(共著、光文社新書)、『生きるための経済学』(NHKブックス)、『経済学の船出』(NTT出版)、『原発危機と「東大話法」』(明石書店)、『生きる技法』『合理的な神秘主義』(以上、青灯社)、『生きるための論語』(ちくま新書)、『満洲暴走 隠された構造』(角川新書)ほか

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント