アジールと国家 =伊藤 正敏 [いとうマサトシ](著)-- 筑摩書房(筑摩選書0185) – 2020;0213 [中世・国内]
(著) 伊藤 正敏 [いとうマサトシ]
筑摩書房(筑摩選書0185)
46判/ページ数 336p/高さ 19cm
商品コード 9784480016874
発売 2020;0213
NDC分類 210.4
内容説明
世俗の権力の及ばない避難所、聖なる別天地としてのアジールは、人々を魅了し歴史の中で大きな役割を果たしてきた。比叡山、高野山、東大寺などは、個人支配者を持たないまま、国家権力と鋭く対峙する存在であった。また、天皇を超える権威を仏神に認めた彼らは、時には内裏にまで押し入って自らの要求を押し通した。寺社勢力を中心に無名の大衆の実力を探る。日本中世を舞台に、アジールの在り方と意義、盛衰を跡付ける一冊。
伊藤正敏”ちくま”に記す[アルージが国家に匹敵するような大きな魔術的な力を持ったのは、摂関政治期以前の古代ではなく、その後院政時代から室町時代に至る中世である。これは謎で、今後解明していくべき課題である。
日本中世は国家とアジールの二元論で論ずべきである。]
Wikipediaより アジールあるいはアサイラム(独: Asyl、仏: asile、英: asylum)は、ギリシア語の「ἄσυλον(侵すことのできない、神聖な場所の意)」を源とする歴史的・社会的な概念で、「聖域」「自由領域」「避難所」「無縁所」などとも呼ばれる特殊なエリアのことを意味する。。
関連
寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民 =伊藤 正敏 (著)--(ちくま新書) 新書 – 2008/8/1
王法と仏法 (法蔵館文庫) (日本語) 文庫 – 2020/3/11
目次
日本中世のアジール
第1部 概念(アジールとは何か;魔術と迷信の中世;日本アジールの特質)
第2部 日本アジールの通史(アジールの成立;アジールのルール;退化するアジール)
第3部 アジールの諸問題(アジール・境内都市・歴史)
アジールと国家
著者等紹介
伊藤正敏[いとうマサトシ]
1955年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。思想家・中世史研究家。一乗谷朝倉氏遺跡調査研究所文化財調査員、文化庁記念物課技官、長岡造形大学教授などを歴任。現在は研究・執筆活動に専念している。文献史学、考古学、文化財保護行政などをフィールドとしている。研究対象は日本村落史と中世寺社勢力論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
タグ:アジール・聖域
2020-03-07 11:00
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