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満州事変・1931当時、日の丸の旗をみて、これがアヘンの商標だと間違えているものが少なくなかった。=陸軍葬儀委員長―-1953 [満州・大東亜]

陸軍葬儀委員長―支那事変から東京裁判まで 
>池田純久 著 イケダ スミヒサ
--日本出版協同--1953
〔支那〕事変当時(1931)、日本で喰いつめた一旗組が、中国の奥地に流れ込んで、アヘンの密売に従事しているものが多かった。かれらは治外法権を棚に日の丸の国旗を掲げて公然とアへンを売っているのである。だから中国人のうちには、日の丸の旗をみて、これがアヘンの商標だと間違えているものが少なくなかった。時々日本の国旗凌辱事件がおこり外交問題に発展することがあったが、よく調べてみると、中国人はそれを国旗とは知らず、アへンの商標だと思っていたという、まったく笑い話のような滑稽談さえあった。
 戦前にある日本の名士が中国奥地を旅行した。車窓から山村の寒村に日の丸の旗が翻っているのをみて、「日本の国威がかくも支那の奥地に及んでいるのか」と随喜の淚を流したという話がある。なんぞ知らん、それがアヘンの商標であることを知ったら、かれはなんといって淚を流したであろうか。
 とにかく日本人のアヘン密売者は中国人から蛇蝎ダカツの如く恐れられていた。
【蛇蝎だかつ へびとさそり。人が非常に忌み嫌うもののたとえ】
著者
池田 純久 イケダ スミヒサ 大正・昭和期の陸軍中将 極東軍事裁判弁護人。1894~1968


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戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人 – 2023 [満州・大東亜]

戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人   藤巻 一保 (著)
出版社 ‏ : ‎ 二見書房  発売日 ‏ : ‎ 2023/3/27
単行本 ‏ : ‎ 480ページ  寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 3.6 x 18.8 cm
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4576230412
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戦前、戦中の日本の政官財、天皇を覆った有象無象のオカルティズムの実態!
戦前の日本軍という巨大な官僚組織の中で、立身に限界のある軍の選良たちのルサンチマンがいかに歪んでいったのか。努力や頑張りではどうにもならない階層の存在と己の限界。その虚無感を天皇との一体化という神憑りが埋めていく。昭和天皇は諸々キツかったでしょうか。 後驚いたのは、この時代の大本と法華経(日蓮主義)の影響力の広さと深さ。

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神国日本のトンデモ決戦生活ー広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか [満州・大東亜]

51ui2nr-IBL単行本.jpg神国日本のトンデモ決戦生活
広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか
 著者 早川 タダノリ /
  出版者 合同出版 
出版 2010.8
ページ数 223p  21cm 

ISBN 978-4-7726-0387-4
 新潟市立図書館収蔵 
 中央ホンポート館2階 ほか4館 NDC分類(9版) 210.75

内容紹介

総動員体制をつくりだすために、信じられないくらいトンデモな情報に覆われていた、戦時下の神国日本。政府や軍や知識人が繰り出したプロパガンダの数々を、実物写真にもとづいて紹介。

 総動員体制をつくりだすために、信じられないくらいトンデモな情報が覆っていた。旅行やお菓子や化粧品や薬、婦人服や信仰、結婚、出産、学校、職場、ラジオ体操や受験勉強、などありとあらゆるところまでプロパガンダがあふれていた。図版200点以上で示す笑えるようで笑えない戦時下生活。


「決戦生活」「決戦型ブラウス」「決戦盆踊り」「勝利の特攻生活」「アメリカ人をぶち殺せ」…。凄まじい戦意昂揚キャッチフレーズ群に塗りつぶされていく戦時下の日本を、当時の雑誌やパンフレットをもとにユーモアを交えた文章で楽しく紹介。神がかりプロパガンダと大衆動員によって作り出されたグロテスクな反‐理想郷(ディストピア)がここにある。しかし、これは近未来の日本の姿ではないと言い切れるだろうか?カラー図版多数収録


書評  評者◆秋竜山 もっとザンコクな喜劇、の巻 No.3159 ・ 2014年05月24日




61tknjGP+nL文庫.jpgちくま文庫) 297ページ – 2014/2/6


1 神々しき靖国の社

2 日本よい国

3 称えよ八紘一宇

4 勝ち抜く決戦生活

5 すべては勝利のために

6 言霊の戦争


早川/タダノリ

1974年生まれ。フィルム製版工などを経て、現在はフリー編集者・DTPオペレーター。2000年ごろから「支那事変」から「大東亜戦争」にかけての雑誌や広告チラシなどの紙媒体を収集し、研究を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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日露戦争 起源と開戦 (上)(下) 岩波書店 オンデマンド出版 [満州・大東亜]

日露戦争 起源と開戦 (上)
ロシア側機密資料を読み込み,朝鮮問題に着目しながら日露戦争に至る過程を明らかにする力作.

日露戦争 起源と開戦 (下)
緊迫の日露交渉から軍事行動開始に至るまでを詳細にたどり,上巻から描いてきた開戦までの全過程を総括

2023年3月現在  在庫品切れ  オンデマンド出版している
        261452.jpg 261453.jpg
著者  和田春樹(わだ はるき)
1938年大阪に生まれる.東京大学文学部卒業.1998年3月まで東京大学社会科学研究所所長.
現在,東京大学名誉教授.東北大学東北アジア研究センター・フェロー.専攻=ロシア・ソ連史,現代朝鮮研究.主著に『ニコライ・ラッセル――国境を越えるナロードニキ』(上・下)(中央公論社),『金日成と満州抗日戦争』(平凡社),『朝鮮戦争全史』(岩波書店),『テロルと改革――アレクサンドル二世暗殺前後』(山川出版社),『ある戦後精神の形成1938―1965』(岩波書店).
目次
上巻
第1章 日露戦争はなぜ起こったか(司馬遼太郎の見方;『小村外交史』と『機密日露戦史』 ほか)
第2章 近代初期の日本とロシア(幕末維新前夜の日本とロシア;明治維新とロシア ほか)
第3章 日清戦争と戦後の日本・朝鮮・ロシア関係(駐在武官ヴォーガクと東学農民叛乱;日本の朝鮮出兵決定 ほか)
第4章 ロシアの旅順占領と租借(一八九六‐九九)(高宗の露館播遷;日本が受けた衝撃 ほか)
第5章 義和団事件と露清戦争(義和団事件;天津の戦闘 ほか)
下巻
第6章 新路線の登場(新しい年のはじめに;第二回海軍大学図上演習 ほか)
第7章 日露交渉(交渉の開始;日本側の第一次提案 ほか)
第8章 前夜(旅順の緊張;皇帝と陸相は逡巡する ほか)
第9章 開戦(一九〇四年二月六日;七日 ほか)
第10章 日露戦争はこうして起こった(日本の狙い;朝鮮とロシア ほか)



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草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験ー岩波現代文庫 > 番号 学術452 [満州・大東亜]

草の根のファシズム-地図-002縮.jpg草の根のファシズム  日本民衆の戦争体験
著者 吉見 義明 (よしみ よしあき)
岩波書店
 岩波現代文庫 > 番号 学術452・ 340頁
刊行日 2022/08/10
ISBN 978-4006004521
新潟市立図書館収蔵 豊栄館 B/210/ヨ/
戦争を引き起こしたファシズムは民衆が支えていた――従来の戦争観を大きく転換させた1987年東京大学出版の名著を文庫化。
 日中戦争、アジア太平洋戦争を引き起こし、日本を崩壊させた天皇制ファシズム。その被害者とされてきた民衆がファシズムを支えていたこと、そして戦争末期の悲惨な体験から戦後デモクラシーが生まれたことを民衆が残した記録から明らかにしてゆく。従来の戦争観に根本的転換をもたらした名著、
全四章で、第一章が日米開戦前までの世相を確認し、第二、三章では太平洋戦争突入以降、第四章は終戦直前から戦後までを扱う。
本書関連地図
目次
第1章 デモクラシーからファシズムへ
 第1節 戦争への不安と期待
 第2節 民衆の戦争
 第3節 中国の戦場で
  1 上海戦・南京戦・徐州戦・武漢戦
  2 華北の戦いと東北出身兵士たち
  3 華南の戦場で
第2章 草の根のファシズム
 第1節 ファシズムの根もと
  1 民衆の不満
  2 ファシズムの媒介者・受容者
  3 占領地日本人の状況
  4 アジア太平洋戦争下の出征・渡航
 第2節 民衆の序列
  1 沖縄県人
  2 アイヌ
  3 ウィルタとチャモロ人
  4 朝鮮人
  5 台湾人
第3章 アジアの戦争
 第1節 インドネシアの幻影
  1 運送業者から横須賀重砲部隊へ
  2 在留邦人からスマトラ軍政支部へ
  3 サイパン島渡航前に近衛騎兵連隊へ
 第2節 ビルマの流星群
  1 自由労働者からビルマ防衛軍兵備局へ
  2 小間物商から歩兵第一一四連隊へ
  3 日通運送店員から烈兵団通信隊へ
 第3節 フィリピンの山野で
  1 機帆船船員から戦車第二師団工兵隊へ
  2 マニラ日本人会職員から主婦に
  3 ホワイト・カラーから菅兵団砲兵大隊へ
 第4節 再び中国戦線で
  1 高等女学校教員から迫撃第四大隊へ
  2 傘屋から北支派遣軍宣撫官へ
  3 種畜場職員から歩兵第二三二連隊
第4章 戦場からのデモクラシー
 第1節 ひび割れるファシズム
 第2節 国家の崩壊を越えて
  1 一九四五年八月一五日
  2 確立する戦後精神と崩壊せざる意識
 あとがき
 岩波現代文庫版あとがき
 解説 民衆の意識を研究史に刻む……加藤陽子
 参照文献一覧
著者
吉見義明(よしみ よしあき)
1946年生まれ。1970年東京大学文学部卒業、1973年東京大学大学院人文科学研究科修士課程中退。中央大学名誉教授。日本近現代史。主著に、『買春する帝国――日本軍「慰安婦」問題の基底』(岩波書店、2019年)、『焼跡からのデモクラシー――草の根の占領期体験(上・下)』(岩波現代全書、2014年)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(岩波ブックレット、2010年)、『毒ガス戦と日本軍』(岩波書店、2004年)、『従軍慰安婦』(岩波新書、1995年)、『従軍慰安婦資料集』(編集・解説、大月書店、1992年)など。

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満州裏史--甘粕正彦と岸信介が背負ったー満州の曠野に咲き誇るケシの花ー2006 [満州・大東亜]

満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの 著者 太田 尚樹 /オオタ ナオキ
96-4062132001.jpg  出版者 講談社 出版年 2005.11
大きさ 20cmページ数 471p  ISBN 4-06-213200-1
 ============
講談社文庫 番号 お111-1 出版年 2011.8
大きさ 15cm ページ数 556p
ISBN 978-4-06-277031-6

新潟市立図書館収蔵 鳥屋野館 ほか NDC分類(9版) 289.1

内容紹介 鬼憲兵大尉・甘粕正彦と昭和の妖怪・岸信介の人生は満州の地で交錯した。彼らは日本人が夢を託した大地でいったい何をしたのか? ふたりの男の生き様を辿り、あらためて国のあり方を問いかけるノンフィクション。


目次
(一)  出会い
(二)  果てしなき曠野
(三)  嗚呼、玉杯に花受けて──旧制高校の青春賦
(四)  甘粕正彦の生い立ち
(五)  パリの空の下セーヌは流れる
(六)  未曾有の天地異変
(八)  獄中の甘粕
(九)  甘粕はやっていたか
(十)  甘粕出獄
96-406277.jpg(七)  大杉事件
(十一) 旅立ち
(十二) 風雲急を告げる満州へ
(十三) 大地を渡る風の中
(十四) 満州事変勃発
(十五) 建国前夜
(十六) 溥儀の来満と満州国建国
(十七) リットン調査団を爆殺せよ
(十八) 満州国建国のあと──岸信介を待つ満州
(十九) 上海の甘粕──アカシヤの大連
(二十) 泥沼の日中戦争
(二十一)謀略という名の哀しきロマンティシズム
──曠野に咲き誇るケシの花
(二十二)東条を巡る岸と甘粕
(二十三)協和会のころ
(二十四)遣欧使節団副団長
(二十五)満映理事長のころ
(二十六)帰って行くツバメ
(二十七)太平洋戦争
(二十八)終戦近し
(二十九)エピローグ
あとがき
参考文献
著者
太田 尚樹(おおた なおき、1941年 - )歴史学者(特にスペイン史学)、東海大学名誉教授


タグ:阿片
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日本の阿片王ー二反長音蔵とその時代ー2002 [満州・大東亜]

95-4763410288.jpg日本の阿片王
二反長音蔵(にたんちょう おとぞう)とその時代 
著者 倉橋正直 /クラハシ マサナオ 
出版年 2002.8 
出版者 共栄書房 
大きさ 20cm 260p 
ISBN 4-7634-1028-8 
県立図書館収蔵 NDC分類(10版) 289.1

内容紹介 「阿片狂」と言われながら、国内各地はもとより、朝鮮・中国へも渡って東奔西走し、ケシの栽培とその普及に一生をかけた男の生涯。深い闇に包まれた日本の阿片戦略を掘り起こす!

目次

第1章 ケシ栽培の普及で実業功労者(ケシ栽培の成功がもたらしたもの;ケシ栽培普及のため東奔西走;福井村はケシ栽培のメッカ ほか)
第2章 音蔵の外地旅行(朝鮮へ;長白県へ;熱河省へ ほか)
第3章 阿片王・二反長音蔵と帝国一日一善会(帝国一日一善会の結成;帝国一日一善会の会員など;一日一善の勧め ほか)
付論(旧厚生省の資料について;燐酸コデインの政府専売)
著者等紹介
倉橋正直[クラハシ マサナオ]
1943年静岡県浜松市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(東洋史学)修了。愛知県立大学教授 著書に「阿片帝国日本」「従軍慰安婦問題の歴史的研究」など。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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タグ:阿片
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日本の阿片戦略ー隠された国家犯罪ー1996 [満州・大東亜]

91OUKfNyPWL.jpg91OUKfNyPWL.jpg 日本の阿片戦略
 副 隠された国家犯罪
 著者 倉橋正直 /クラハシ マサナオ
 出版年 1996.9
 出版者 共栄書房
 大きさ 20cm ページ数 281p
 ISBN 4-7634-1022-9
 ISBN  新版 978-4763410313
県立図書館収蔵 NDC分類(10版) 368.83

内容紹介 国際条約に違反して、一大麻薬帝国を形成し、莫大な利益を得ていた戦前の日本。和歌山県、大阪府を中心に国内でも大量になされていたケシ栽培、密輸出、軍の関与など、丹念な調査により、日本の阿片・モルヒネ政策の実像に迫る。

目次
序章 大学でケシを植える話
第1章 国際関係の中での位置づけ
第2章 阿片王・二反長音藏(にたんちょう おとぞう)
第3章 和歌山県におけるケシ栽培
第4章 モルヒネ問題
第5章 外地における阿片戦略
第6章 朝鮮モルヒネ問題
第7章 生江孝之(なまえ たかゆき)と麻薬中毒者救護会
第8章 戦時体制下の阿片生産
第9章 まとめ
著者等紹介
倉橋正直[クラハシ マサナオ]
1943年静岡県浜松市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(東洋史学)修了。愛知県立大学教授 著書に「阿片帝国日本」「従軍慰安婦問題の歴史的研究」など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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十五年戦争小史 [満州・大東亜]

表61pJAk58ApL.jpg十五年戦争小史
シリーズ名1 ちくま学芸文庫
シリーズ番号1 エ14-1
著者名1 江口 圭一 /エグチ ケイイチ  
出版者 筑摩書房
出版年 2020.10
ページ数 385,23p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-51006-8
新潟市立図書館収蔵 山ノ下館 NDC分類(9版) 210.7
一般件名 満州事変(1931)
内容紹介
戦争は、誰によっておこされ、どのように展開したのか-。1931年の柳条湖事件の謀略に始まり、45年ポツダム宣言受諾と降伏文書調印によって終わった一連の戦争「十五年戦争」の曲折に満ちた過程と全体像を克明に描く。解説 加藤陽子
戦争は、誰によっておこされ、どのように展開したか―。本書では、1931年の柳条湖事件の謀略に始まり、45年ポツダム宣言受諾と降伏文書調印によって終わった一連の戦争を「十五年戦争」と呼び、その曲折に満ちた過程と全体像を克明に描く。アジア覇権主義を掲げる日本軍部と対米英協調路線の宮中グループとのせめぎ合い、マスコミの報道によって国内で急速に高まる排外主義、アジア太平洋戦争へと向かう御前会議のありよう…。満州事変、華北分離、日中戦争、アジア太平洋戦争で構成される各部には年表、関係地図を付し、制度や組織の変遷、人事の系統図なども適宜配した。長年読み継がれてきた画期的通史。
この本の目次
はじめに  十五年戦争の意味
Ⅰ 満州事変
第1章 大日本帝国
第2章 十五年戦争の発端
第3章 戦線の拡大
第4章 上海事変と満州国
第5章 排外主義と軍国主義
第6章 国際連盟脱退と熱河・河北省侵攻
Ⅱ 華北分離
第7章 非常時
第8章 満州帝国
第9章 華北分離工作
第10章 準戦時体制
Ⅲ 日中戦争
第11章 日中戦争の全面化
第12章 日中戦争の行き詰り
第13章 東亜新秩序と第二次世界大戦
第14章 日独伊三国連盟
第15章 日米交渉
第16章 対米英蘭戦の決定
Ⅳ アジア太平洋戦争
第17章 開戦と緒戦の勝利
第18章 連合国軍の反攻
第19章 大東亜共栄圏
第20章 中国・満州・朝鮮・台湾
第21章 日本ファシズム
第22章 戦線の崩壊
第23章 ポツダム宣言と原爆投下
第24章 降伏
おわりに 十五年戦争の加害・被害・責任
主要参考文献
第一版へのあとがぎ
新版へのあとがぎ
解説   日本と中国の過去と未来を考えるための通史 (加藤陽子)
人名・事項索引 巻末
江口/圭一 エグチ ケイイチ
1932‐2003年。名古屋市生まれ。歴史学者。京都大学文学部史学科を卒業ののち、同大学大学院文学研究科にて日本近現代史を専攻。京都大学文学博士。愛知大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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決定版 日中戦争--「なんとなく」始まり「ずるずると」続けた日中戦争ー2018 [満州・大東亜]

81rXF9Jcr2L.jpg決定版 日中戦争 
著者 波多野 澄雄 ハタノ, スミオ/元筑波大学教授
著 戸部 良一 トベ, リョウイチ/帝京大学教授
著, 松元 崇 マツモト, タカシ
/元内閣府事務次官、現国家公務員共済組合連合会理事長 
著, 庄司 潤一郎 ショウジ, ジュンイチロウ/防衛省防衛研究所の研究幹事
著, 川島 真 カワシマ, シン/東京大学教授  
出版年 2018.11
出版者 新潮社  新潮新書  788
ページ数 287p  大きさ 18cm
ISBN 4-10-610788-7
新潟県立図書館 /210.7/H42/ 
内容紹介
 日中戦争は近代日本の対外戦争の中で最も長く、全体の犠牲者の数は日米戦争を凌駕する。なぜ、開戦当初は誰も長期化するとは予想せず、「なんとなく」始まった戦争が、結果的に「ずるずると」日本を泥沼に引き込んでしまったのか。輪郭のはっきりしない「あの戦争」の全体像に、政治、外交、軍事、財政などさまざまな面から多角的に迫る。現代最高の歴史家たちが最新の知見に基づいて記す、日中戦争研究の決定版。最新の知見で描き出す「失敗の本質」。
はじめに 波多野 澄雄  よりノート
二〇〇六年秋の胡錦濤・中国国家主席と安倍晋三・日本首相との合意に基づき、同二〇〇六年一二月から開始された「日中歴史共同研究」は、〇九年末に最終会合を終え、翌一〇年に報告書を一部公表して幕を閉じた。戦後史の部分は公開されなかった。
 二千年を超える交流の歴史を冷静に見つめなおすことによって、東アジアにおける両国の分ち難い関係を確認することが重要な目標とされた。 
「不幸な歴史」の時代、具体的には満洲事変から終戦までの描き方に内外の注目が集まり、実際の共同研究においても最も活発に議論され、時間を費やすことになつた。報告書の「不幸な歴史」の時代の日本側執筆者であった三人 、波多野澄雄(元筑波大学教授、防衛庁防衛研究所元研究員)、戸部良一(帝京大学教授、防衛省防衛大学校元教授)、庄司潤一郎(防衛省防衛研究所主任研究官) は、ときどき意見交換をする機会があった。
 印象では、ここ三〇年ほどの間に中国における日中戦争研究は、大きく変化している。テーマ設定の広がりと多様化 それは政策選択の可能性への言及、国家建設や抗日戦争における国民党の役割に対する積極的な評価、人物評価の多様性 、第三国における研究への配慮などである。
 
 しかしながら、総じて日本による侵略的意図の一貫性・計画性、責任問題に帰着する中国側の叙述方法は、・・略・・日本による「侵略」と中国人民の「抵抗」という基本的な枠組みは変わっていない、ということである。
 第二次世界大戦における日中戦争 (抗日戦争)の位置づけについても、太平洋戦争の勃発によって中国は、世界大の「反ファシズム統一戦線」の重要局面である中国戦線を一手に担い、日本軍を消耗させたがゆえに、連合国の「世界反ファシズム戦争」の勝利も実現した、という第二次大戦像は動かし舞いことを確認することにもなった。中国以外の連合国が抗日戦争の勝利に貢献したという側面が入る余地は少ないのである。
 学術的な立場を離れて国の成り立ちといった観点からみれば、中国人民が日本の「侵略」に抗して「抵抗」を貫いたからこそ、現在の国家の基盤が築かれ、国民統合が進んだという歴史観は動かし難いのである。現在の国の成り立ちと歴史観•歴史研究は切り離すことができないともいえる。日本の研究者は「結果」よりもプロセスを重んずる傾向があるが、中国の研究者は「結果」から出発し、その過程を軽視する傾向がある、と指摘されるのはそのためである。
 日中戦争期については、中国側の要望もあり、実質的に日中の「ニ国間外交•軍事関係史」に限定して議論が進められた。当初は、国際関係や経済の動向、国内政治との連関といった広い視点の重要性も指摘されたが、これらは今回の共同研究には生かされなかった。
《先の防衛省・庁の研究者の3人》波多野澄雄、戸部良一、庄司潤一郎に、中国史の川島真氏 (共同研究の日本側委員であった東京大学教授)と財政史の松元崇氏 (元内閣府事務次官、現国家公務員共済組合連合会理事長 )にも加わってもらった。
目次に続ける

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