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電通巨大利権--本間 龍-2017 [メディア]

71GmZVvcpaL.jpg電通巨大利権
本間 龍/著 ほんま りゅう
--サイゾー
--2017.10--
ISBN978-4-86625-093-9
東京五輪エンブレム盗作問題、五輪招致における裏金疑惑、ネット業務不正請求事件、そして、高橋まつりさんの過労自殺事件……
数々の問題を起こしても、巨大利権を掌握する電通の肥大化は止まらない。
それは相も変わらず、電通が「メディア最大のタブー」であるため、ジャーナリズムの追及が中途半端であり、本質的な改善がなされないからだ。
本書では、これらの問題の深層に踏み込むとともに、自社は巨大な利益を確保する一方で、9万人もの国民をボランティアという名目でタダ働きさせようとする、理不尽かつ驚愕の電通の目論みを、はじめて指摘する!
マスコミでは絶対に描けない電通の姿がここにはある! !
洗脳広告支配から脱出せよ!巨大イベントで大儲けの仕組み。東京五輪ボランティアに参加してはいけない理由がわかる。
本間 龍(ほんま りゅう)
88c30ck7re3hnj97r2uiqgsdf7._SY600_.jpg一九六二年、東京都生まれ。著述家。一九八九年博報堂入社、二〇〇六年退社。原発安全神話を作った広告を調査し、原発推進勢力とメディアの癒着を追及する。
新潟市立図書館収蔵 坂井輪 一般 Map /674/ホ/

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広告が憲法を殺す日-国民投票とプロパガンダCMー2018年刊 [メディア]

9784087210316.jpgタイトル 広告が憲法を殺す日

副書名 国民投票とプロパガンダCM

シリーズ名1 集英社新書

シリーズ番号1 0931

著者名1 本間 龍 /著  

著者名2 南部 義典 /著  

出版者 集英社

出版年 2018.4

ページ数 199p

大きさ 18cm

一般件名 憲法改正国民投票法

内容紹介 日本の国民投票法には「広告の規制」がほとんどなく、広告業界は自民党と深く結びついている電通の一社寡占状態にある。これが意味することは何か-。巨大資本がもたらす「狂乱」をシミュレートし、制度の改善案を提言する。

NDC分類(9版) 323.149

ISBN 978-4-08-721031-6


新潟市立図書館収蔵 坂井輪 /323/ホ/


電通(CM流し放題)×自民党(カネ使い放題)
改憲CMがテレビを埋め尽くす!?
 憲法改正には、国会で三分の二以上の賛成と、「国民投票」で過半数の賛成が必要だが、二〇〇七年に制定された国民投票法には致命的な欠陥がある。海外の多くの国では原則禁止となっている「広告の規制」がほとんどなく、CMが流し放題となっているのだ。
 さらに日本の広告業界は、事実上の電通一社寡占状態にあり、その電通は七〇年にわたって自民党と強固に結びついている。これが意味することは何か??
 日本で最も巨大な代理店は「電通」である。電通の連結決算(2016年)を見ると、4兆9000億円 。2位の「博報堂」の2倍以上だ。
自民党には「電通」出身の議員がたくさんいる。あの安倍昭恵氏も電通の社員だった。
 元博報堂社員で広告業界のウラを知り尽くす本間龍と、政策秘書として国民投票法(民主党案)の起草に携わった南部義典が、巨大資本がもたらす「狂乱」をシミュレートし、制度の改善案を提言する。
ポイントは3つあると思う。
1、日本国憲法の成り立ちを理解すること。
2、この本を読んでリングの傾きに対する知識を得て周りの人と話すこと。
3、憲法改正の発議が、我々国民の代表である国会から出された時にあらゆるプロパガンダに流されないように自分の意見を持つこと。
このような準備をすることで誰か特定の者だけが得をするような社会構造に歯止めをかけることができる。
それには知的怠慢に陥らずに知識を得続けることが必要不可欠である。
[著者情報]
本間 龍(ほんま りゅう)
一九六二年、東京都生まれ。著述家。一九八九年博報堂入社、二〇〇六年退社。原発安全神話を作った広告を調査し、原発推進勢力とメディアの癒着を追及する。『電通巨大利権』『原発プロパガンダ』など著書多数。
南部義典(なんぶ よしのり)
一九七一年、岐阜県生まれ。シンクタンク「国民投票広報機構」代表。衆議院議員政策担当秘書、慶應義塾大学大学院法学研究科講師(非常勤)を歴任。『図解超早わかり国民投票法入門』など著書多数。
憲法改正国民投票と有料広告放送規制(2) - 近年の新たな動向と国会論議の紹介 - 
森本 正彦・森 直樹 / 憲法審査会事務局 
参議院常任委員会調査室・特別調査室 
目次
第 1 章 「国民投票法」とはなにか
「国民投票」なんて誰も気にしていない 
60年間も棚上げされていた「国民投票法」
憲法論議がタブーだった戦後日本
なぜ憲法改正だけ、国民投票が必要なのか 
2 0 0 5年にはあった「与野党間の真摯な合意形成」
「メディア規制ゼロ」を主張していた民主党
言論・表現の自由という「美しい理想」を優先した結果
「投票日前 14日以後 C M禁止」の抜け道
国民投票版「政見放送」は、未検討のまま
代理店にとってオイシイ話だらけの国民投票
第 2 章 巨人「電通」が支配する広告業界のメカニズム
発議から投票まで、なぜ「最長 ! 8 0日」もあるのか ?
国民投票「特需」に大きく期待する広告業界
なぜ「大手広告代理店」が必要なのか ?
日本の大手広告代理店は「広告ビジネスの総合デパー卜」
「電通支配」が存在すると言える理由
海外では当然の「一業種一社制」がない、日本の広告業界
自民と電通は、日本がアメリカから独立した時以来のタッグ
電通は自民党を裏切らない
第 3 章 改憲プロパガンダが一方的に流れる「テレビCM」
改憲賛成派の圧倒的有利をもたらす「スタートダッシュ」  
改憲反対派に気取られない「ダミー名義」 
コンテンツ制作も賛成派が有利
反対派が博報堂に相手にされない可能性
通常の選挙よりもCMが多くなる
  公職選挙法では「事前運動」を禁止しているが、国民投票法では事前運動の規定がない。
  国民投票運動の始まりと終わりはいつなのかも明文化されていない。
事前運動を堂々と行える「意見広告」
CMを認知させるには最低40億は必要
巨額の政治献金が、賛成派を後押しする
フロント団体を受け皿にするという「裏ワザ」
代理店が「政治献金集め」を手伝う可能性
リベラルの「困った時の吉永小百合だのみ」は実現可能なのか?
賛成派のCMだけ安く提供される?
北朝鮮のミサイル映像と共に「改憲しないとこの国を守れない !」
ゴリ押しに抵抗できないテレビ局「審査部」
「忖度」の影響は番組内容にも
相手の「良識」を頼りにしてはならない
第 4 章 地方ローカル局での「局地戦」とネットで起きる「ゲリラ戦」
東京人の知らない「地方□ーカルCM」の世界 
値段も安く、審査も緩いローカルCM
 ローカル局にとって、電通は「永遠の父であり母」
 「電通に足を向けては寝られない」
新聞に「社説」があることの意味
広告だと悟らせないネット広告
ネットの信頼度はテレビの半分以下
第 5 章 CM全面禁止が基本の、「海外の国民投票法」
ナチスへの反省から、国民投票制度がないドイツ 
イギリスの制度➀ 「CM全面禁止」と「運動資金の厳格な管理」
イギリスの制度➁ 各派の「代表チーム」に与えられる特権
それでもイギリス人は後悔した
広告の達人・ナチスの下での「国民投票」が語ること
「映像や音楽やファッションからプロダクトデザインに至るまで、今でいう『マルチメディア的』なアプローチで国民の気持ちを引き付けて独裁体制を確立した。そんなナチス体制下で行われた国民投票で、彼らの提案が有権者の約90%の支持を得て承認されたという事実は、そのまま『国民投票と広告』の問題がはらむ危険性を端的に示していると思いますね」(162頁)
「総統職」を設置してナチスの独裁を、オーストリアの併合を国民投票を行い、有権者の90%が賛成という圧倒的な支持
日本の国民投票はアメリカの大統領選に似ている ?
第 6 章 国民投票法をどう変えるか
国民投票法改正の 3つのポイント
法案作成時は、CMなんて気にしていなかった
風向きを一気に変えた、故・天野祐吉氏の国会証言
  「まだ未成熟だから、意見広告は放送媒体になじまない」として、「CMは全面的に禁止することもひとつの選択肢だと訴えた」(173頁)結果、2007年4月、民主党修正案では、国民投票前のテレビCM「全面禁止案」が採用。しかし、「自民・公明両党は、民主党側の修正を意識し、投票日14日前から禁止する案に修正しました。これが現行法に引き継がれています」という現状。
  「国民投票運動のためではないCM」なら投票日14日以後も流せる。つまりは自らの意見を主張するだけのCMであれば、規制対象から外れる。
国会の決議を無視し続ける「民放連」
本間私案「CM全面禁止」「資金の規制、会計の透明化」
南部私案 「個人・団体の登録」「バジェットキャップ」
南部私案 「条件付きCM可のA案」「CM全面禁止のB案」
ファクトチェック機関が必要だ
憲法改正より前に、「ル—ル整備」に関する国民的議論を
おわりに  南部義典
               
講演会  1時間35分ほど

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Qを追う 陰謀論集団の正体 [メディア]

読みたいね


616DBvk5MLL.jpgQを追う 陰謀論集団の正体

著 藤原学思 (ふじわら がくし)

出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2022/9/20)
発売日 ‏ : ‎ 2022/9/20
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022518576

全米で急拡大し日本でも広がりつつある「Qアノン」。
その黒幕“Q”とは何者なのか?
朝日新聞記者が約1年をかけて関係者に取材を重ね、知られざる姿に迫り、
陰謀論が蝕む社会を浮き彫りした衝撃のルポ!
【目次】
プロローグ
第1章 生まれる
第2章 信じる 
第3章 追う 
第4章 悔いる 
第5章 闘う 
第6章 広がる
終章  再び、追う 
エピローグ
【著者について】
藤原学思 (ふじわら がくし)
1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科修了。主にプロパガンダを研究。2010年、朝日新聞入社。19年4月からニューヨーク特派員。22年9月まで3年半、米国社会や国連の取材を担い、現在は国際報道部記者。


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「誉れの子」と戦争 [メディア]

FVdBHjKakAAcFTG.jpg「誉れの子」と戦争
愛国プロパガンダと子どもたち
著者名 斉藤 利彦 /サイトウとしひこ  
出版者 中央公論新社
出版年 2019.7
ページ数 220p 大きさ 20cm
ISBN 978-4-12-005218-7
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 /210.7/サイ/
内容紹介 戦争は子どもたちにどんな運命を強いるのか? 「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた、日本軍兵士の遺児たち。国家に翻弄され、利用された子どもたちの実像を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた戦没者の子どもたち。戦時下の日本にあって、毎年五千人を超える彼らが、靖国神社に参集したという「社頭の対面」。この一大行事を通して、国家は何を意図し、どのような効果を及ぼそうとしたのか。肉親の死を、国家への絶対的忠誠へと転化し、さらに戦争へと駆り立てていくという、子どもたちが担わされた戦争の一断面を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
目次
第1章 「社頭の対面」と「誉れの子」
 戦死者の遺児らを全国から集め、靖国神社に参拝させる式典「社頭の対面」が、1939年から43年まで開催
第2章 軍人援護政策の展開と「誉れの子」
第3章 「誉れの子」と国家
「お父さんのあとに続いて銃を取れ、女の子には看護婦になれ、国のために尽くせ、それが父の遺言なんだと。子どもにも役割を与え、国家の思想を内面化させようとしている。あまり知られていませんが、忘れてはいけない事実です」
第4章 「誉れの子」たちが受けとめたもの
第5章 「誉れの子」への国家の冷徹なシナリオ
 五 明仁皇太子と「誉れの子」たちとの遭遇
   明仁 ( あきひと 、 1933年〈昭和8年〉12月23日生まれ -
 
第6章 「誉れの子」たちの「愛国」
おわりに 「誉れの子」たちの記憶と現代
70年以上を経た「誉れの子」らに著者が行ったアンケートには、(父の死で)「毎日さびしさで一杯でした」「無謀な戦争をしたと思います」という言葉が語られている。戦争する国家は子どもの悲しみさえ冷酷に利用
著者等紹介
斉藤利彦[サイトウトシヒコ]
1953年福島県生まれ。学習院大学文学部教育学科教授。博士(教育学)。東京大学法学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。学習院大学助教授などを経て、94年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「誉れの子」_ 016.jpg

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靖国の子 [メディア]

FVdBHO8agAAjqud.jpg靖国の子
教科書・子どもの本に見る靖国神社

著者 山中 恒 /ヤマナカ ヒサシ

出版者 大月書店 出版年 2014.12

ページ数 159p  大きさ 21cm

ISBN 978-4-272-52105-0

新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階 /372.1/ヤマ/


内容情報
戦争は子どもたちにどんな運命を強いるのか? 「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた、日本軍兵士の遺児たち。国家に翻弄され、利用された子どもたちの実像を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた戦没者の子どもたち。戦時下の日本にあって、毎年五千人を超える彼らが、靖国神社に参集したという「社頭の対面」。この一大行事を通して、国家は何を意図し、どのような効果を及ぼそうとしたのか。肉親の死を、国家への絶対的忠誠へと転化し、さらに戦争へと駆り立てていくという、子どもたちが担わされた戦争の一断面を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
目次
第1章 「社頭の対面」と「誉れの子」
 戦死者の遺児らを全国から集め、靖国神社に参拝させる式典「社頭の対面」が、1939~43年まで毎年開催
第2章 軍人援護政策の展開と「誉れの子」
第3章 「誉れの子」と国家
「お父さんのあとに続いて銃を取れ、女の子には看護婦になれ、国のために尽くせ、それが父の遺言なんだと。子どもにも役割を与え、国家の思想を内面化させようとしている。あまり知られていませんが、忘れてはいけない事実です」
第4章 「誉れの子」たちが受けとめたもの
第5章 「誉れの子」への国家の冷徹なシナリオ
 五 明仁皇太子と「誉れの子」たちとの遭遇
   明仁 ( あきひと 、 1933年〈昭和8年〉12月23日生まれ -
 
第6章 「誉れの子」たちの「愛国」
おわりに 「誉れの子」たちの記憶と現代
70年以上を経た「誉れの子」らに著者が行ったアンケートには、(父の死で)「毎日さびしさで一杯でした」「無謀な戦争をしたと思います」という言葉が語られている。戦争する国家は子どもの悲しみさえ冷酷に利用

著者 山中 恒 ヤマナカ ヒサシ

1931年北海道小樽市生まれ。児童読み物・ノンフィクション作家。1960年『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、1974年『三人泣きばやし』で第21回産経児童出版文化賞、1978年『山中恒児童よみもの選集』で第1回巌谷小波文芸賞、1993年『とんでろじいちゃん』で第31回野間児童文芸賞、2003年第38回エクソンモービル児童文化賞受賞。 映画化された作品に「サムライの子」、「転校生」、「さびしんぼう」、「はるかノスタルジイ」、「あの、夏の日」、テレビドラマ化された作品に、「あばれはっちゃく」、「ぼくがぼくであること」、「おれがあいつであいつがおれで」などがある。
戦時下を描いた代表的なノンフィクションに『ボクラ少国民』シリーズ(辺境社、1974~1981)、ほか『少国民の名のもとに』、『新聞は戦争を美化せよ! 戦時国家情報機構史』、『すっきりわかる「靖国神社」問題 』(小学館)、『アジア・太平洋戦争史』(岩波書店)、『反日という呪縛』(勁草書房)、『戦争ができなかった日本~総力戦体制の内側』(角川書店)など多数。
感想・レビュー
映画「転校生」の原作となった「おれがあいつであいつがおれで」(うろ覚え?)では男女入れ替わりの視点から人間を考えさせたりする児童小説で楽しいだけでなく、物事の本質を見つめろという深い洞察のヒントを与えてくれる
靖国神社は平和を祈る施設ではない。「軍神(いくさがみ)」となった戦死者を称え、「次は私もあなたがたをお手本にして立派に死にます」と誓う場だ。本書はそんな靖国原理主義をいかに子供にまで強制したかを語る。靖国に祀られることは日本男児の本懐、畏くも天皇陛下直々御参拝あそばされるのだから、これ以上の光栄はまたとない。遺族は感謝して当然で、悲しみを公の場で表すなどもってのほか。抑圧されまくり、おそろしく卑屈な土人の歴史がここに。
「「靖国の子」というのは、戦没して「靖国神社の神」とされた将兵の遺族の子弟のこと」とのこと。山中恒氏が児童向け以外に戦中の書物をたくさん書かれていることに驚きつつ読む。多くの資料から戦中の少国民を取り囲む空気が伝わる。山梨県の八巻少年の写真が印象的。彼の引き結んだ口元と堪えるような目元が70有余年を経て伝えるものを考えたいと思う。添書「父は戦死し母も亡いこの孤児が(略)靖国神社に祀られた父に会うために上京(略)靖国神社参拝の記念品をしっかりと握り春男君は感涙にむせぶ」はたしてそれは感涙だったのだらうか。
「お菓子をもらったときはなんとも言われない、感無量で、本当に涙が出ました。でも、撮影前、目薬をさされました」
【朝日新聞8月16日朝刊】(見出しはデジタル版のもの)
文集は捏造、撮影前に目薬…「誉れの子」いまの思いは
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思想戦 大日本帝国のプロパガンダ -2016 [メディア]

思想戦 大日本帝国のプロパガンダ 帝国・プロ ・・思想戦 大日本帝国のプロパガンダ -91Lh6.jpg

 バラク・クシュナー (Barak Kushner)/著,
井形 彬いがた・あきら /訳  
出版年 2016.12
出版者 明石書店
大きさ 20cm ページ数 417p
ISBN 978-4-7503-4436-2
県立図書館収蔵 NDC分類(9版) 210.74
内容紹介
「アジアの解放者」日本を内外に宣伝する「思想戦」。その戦士となることを国民は自ら選び加担した-。「十五年戦争」の長期にわたり総動員体制を持続させたプロパガンダのメカニズムと、参加した国民の実像を描く。
政府の専門家集団、警察、軍部だけでなく、民間の広告業界、大衆娯楽産業、そして一般大衆まで、戦時下日本のプロパガンダは官・民・軍一体となって行われたものであり、それゆえ戦争終結、戦後復興にまで影響を及ぼす継続性を持っていたことを明らかにする。
目次
日本語版への序文
謝辞
序章 万人の、万人による、万人のためのプロパガンダ
日本のプロパガンダの帝国主義的起源
「帝国主義プロパガンダ」としての「戦争プロパガンダ」
日本のプロパガンダに関する根強い誤解
「思想戦」とは何か
第一章 「武器なき戦い」――プロパガンダ専門家とその手法
世論形成のための日本のプロパガンダ
国家運営としてのプロパガンダ政策
日本人のプロパガンダ概念――「宣伝」活動
官僚によるプロパガンダ制作に必要な土台作り
コンクール応募を通じた一般大衆の関与
日本人プロパガンダ専門家の実像――小山栄三
知識人としてのプロパガンダ専門家――鶴見祐輔
観光とプロパガンダ政策
観光、鉄道と健康衛生
幻の東京オリンピックとプロパガンダ
第二章 「姿なき爆弾」への対処――社会規範の規定
「思想警察」としての特別高等警察
「お可哀想に」――戦争捕虜とプロパガンダ
民心の動向をつかむ
行政とメディア――その政策と統制
セックスとプロパガンダ
第三章 軍官民の協力関係――広告とプロパガンダ
報道技術研究会
「報道」とプロパガンダ
民間プロパガンダ会社とその出版物
軍部・民間プロパガンダの相互干渉
第四章 娯楽と戦争――プロパガンダに加担した演芸人の軌跡
嵐の前の静けさ――戦間期の娯楽(一九二〇年代~一九三一年)
第一期――満州事変から支那事変まで(一九三一~三七年)
第二期――支那事変後、重要性が増していく娯楽(一九三七~四一年)
第三期――太平洋戦争と娯楽(一九四一~四五年)
台風一過――演芸人の終戦
第五章 三つ巴の攻防――中国大陸を巡る思想戦
海外における日本の対外プロパガンダ――追随者を巡る競争
日本の対中プロパガンダ
中国の地方レベルにおける日本のプロパガンダ
中国共産党のプロパガンダ政策とその影響
中国国民党のプロパガンダ計画
日本兵を巡り直面した米国の問題
第六章 「精神的武装解除」の実現――敗北に向けた準備
決戦思想
降伏直前の数ヶ月
敗北間際
降伏後
米国人の到来
GHQと日本のプロパガンダ
終章
原注
訳者あとがき
参考文献
索引
著者について
バラク・クシュナー(Barak Kushner)
プリンストン大学から博士号を取得。ノースキャロライナのデイヴィッドソン大学歴史学研究科、米国国務省東アジア課等を経て、現在ケンブリッジ大学アジア・中東研究科日本学科准教授。
主な著書にMen to Devils, Devils to Men: Japanese War Crimes and Chinese Justice. Harvard University Press, 2015.(米国歴史学会ジョン・K・フェアバンク賞受賞)、Slurp! A culinary and social history of ramen, Japan's favorite noodle soup. Leiden: Brill, 2012(食物史の優れた業績に与えられるソフィー・コウ賞受賞)、共著としてBarak Kushner and Sherzod Muminov, eds. The Dismantling of Japan's Empire in East Asia:Deimperialization, Postwar Legitimation and Imperial Afterlife. London: Routledge, 2016、Yoichi Funabashi and Barak Kushner, eds. Examining Japan's Lost Decades. London: Routledge, 2015〔邦訳:船橋洋一編著『検証 日本の「失われた20年」――日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか』東洋経済新報社、2015年〕等。
井形 彬(いがた・あきら)
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程在籍。ジョージタウン大学への交換留学を経て、国際基督教大学教養学部国際関係学科卒業。コロンビア大学大学院政治学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学客員研究員、日本再建イニシアティブ・リサーチャー、Pacific Forum CSIS・SPFフェロー、デロイト・トーマツ・コンサルティング客員研究員、多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授など、国内外のアカデミア・シンクタンク・コンサルティングで研究活動に従事。近著に、Michael J. Green and Akira Igata. “The Gulf War and Japan's National Security Identity." In Yoichi Funabashi and Barak Kushner, eds. Examining Japan's Lost Decades. Routledge, 2015. 「国家安全保障戦略の作成過程―第二次安倍政権下の三つの懇談会―」『国際安全保障』第42巻代4号、2015年3月等。共訳に、アーロン・L・フリードバーグ『支配への競争:米中対立の構図とアジアの将来』日本評論社(2013)。

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帝国日本のプロパガンダ -2022 [メディア]

帝国日本のプロパガンダ-FUtIIP.jpg帝国日本のプロパガンダ 

「戦争熱」を煽った宣伝と報道


貴志俊彦/キシとしひこ


中央公論新社

中公新書 2703

(2022/06/21発売)


ISBN  978-4-12-102703-0



紹介

日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。


著者プロフィール

貴志 俊彦  (キシトシヒコ)  (著/文)

1959年兵庫県生まれ.広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学.島根県立大学教授,神奈川大学教授,京都大学地域研究統合情報センター教授などを経て,現在,京都大学東南アジア地域研究研究所教授.東京大学大学院情報学環客員教授, 日本学術会議連携会員,日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員などを兼業.専門は東アジア近現代史.
著書『満洲国のビジュアル・メディア』(吉川弘文館,2010年),『東アジア流行歌アワー』(岩波書店,2013年),『アジア太平洋戦争と収容所』(国際書院,2021年)など.編著『増補改訂 戦争・ラジオ・記憶』(勉誠出版,2015年),『京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成』(国書刊行会、2016年),『古写真・絵葉書で旅する150年』(勉誠出版,2018年),『よみがえる 沖縄 米国施政権下のテレビ映像』(不二出版,2020年),『視覚台湾:日本朝日新聞社報導影像選輯』(中央研究院台湾史研究所,2020年)など多数.


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プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争 135枚が映し出す真実-2016 [メディア]

帝国・プロー010059.jpgプロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争
  135枚が映し出す真実
著者1 田島奈都子 タジマ ナツコ)/編著  
出版年 2016.7
出版者 勉誠出版
ページ数 158p
大きさ 26cm
ISBN 978-4-585-27031-7
新潟市立図書館収蔵  中央ホンポート館  210.74
内容紹介 「戦争の勝利」を演出し戦時体制の強化継続に絶大な効力を発揮したプロパガンダ・ポスタ-。長野県阿智村に現存する1937年の日中戦争開戦から45年の終戦までに製作されたポスタ-135枚をフルカラ-で掲載し詳説する。
著者紹介
田島奈都子 (タジマ ナツコ) 青梅市立美術館学芸員。専門は近代日本のポスタ-を中心とするデザイン史。著書に「明治・大正・昭和お酒の広告グラフィティ」など。


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メディアと権力 [メディア]

メディアと権力-51pFU-sqFmL.jpgメディアと権力
著者  佐々木 隆  [ササキたかし]
,編集委員 伊藤 隆 ,猪木 武徳 ,北岡 伸一 ,御厨 貴 
出版者 中央公論新社  日本の近代 巻次 14
ページ数430p
出版年 1999.10
ISBN 4-12-490114-3
内容 
「社会の木鐸」「不偏不党」。反政府の姿勢が強調される近代日本の新聞だが、その実態は?幕末、幕府の情報公開に始まった新聞は、藩閥政府と民権派の抗争、大正デモクラシー、昭和の統制の時代と、権力との隠微な関係を保ち続けてきた。現在のメディアが抱える問題点を根源に遡って検証する。
果たして、1945年の敗戦で日本のメディアは洗い清められたか?
目次
プロローグ 新聞史からメディア史へ
1 メディアの創生
2 スキャンダルとキャンペーン
3 藩閥と議会のはざまで
4 日露戦争と新聞の変貌
5 平民宰相のメディア=コントロール
6 昭和の動乱と新聞の“転向”
7 昭和十九年の情報公開
エピローグ 独立新聞というユートピア
著者略歴
佐々木/隆[ササキたかし]
1956年神奈川県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学。同大学新聞研究所を経て、聖心女子大学文学部教授。日本近代史専攻
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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戦時の嘘  戦争プロパガンダが始まった [メディア]

戦時の嘘  戦争プロパガンダが始まった
著者 アーサー・ポンソンビ (著),東中野修道 (訳/監修),エドワーズ 博美 (訳)
発売日:2015/07/16
出版社: 草思社
ISBN:978-4-7942-2139-1
現在は、草思社のWebや本通販の頁では扱いがない。
昭和17年に、東晃社から永田進 訳から「戦時の嘘 : 大戦中の各国を翔け回つた嘘のとりどり」で出された版本が、国立国会図書館デジタルコレクションにある。《この資料は、著作権の保護期間中であるか、著作権の確認が済んでいない資料のためインターネット公開をしていません。閲覧を希望される場合は、国立国会図書館または図書館送信参加館内公開しているので、ご来館ください。》
説明
第一次大戦は史上初の総力戦であり、近代プロパガンダ戦の始まりでもあった。各国政府は各種ポスター、新聞雑誌を通じて宣伝工作を展開し、敵への憎悪を摺り込み、愛国心を煽った。大戦終結から十年、英国の著名な政治家ポンソンビはこれら戦争プロパガンダの実例をとりあげ、そこに織り込まれた噓を検証、荒唐無稽がまかり通った背景と人々の心理に考察を加えた――。
目次
■ フランスとの密約の隠蔽
■ ベルギー侵攻は戦争の原因か
■ 戦争責任はドイツだけにあり
■ 切り刻まれた看護婦
■ 悪の権化にされたドイツ皇帝
■ 両手のないベルギーの幼児
■ 燃やされた名画
■ 磔にされたカナダ兵
■ 死体処理工場    …など
著者紹介
アーサー・ポンソンビ Arthur Ponsonby(著)1871―1946 年。イギリスの政治家、作家、社会活動家。
エドワーズ 博美 (訳)メリーランド大学講師
東中野修道 (訳/監修) 亜細亜大学法学部教授。著書に『南京事件 国民党極秘文書から読み解く』『再現 南京戦』、共著に『南京事件「証拠写真」を検証する』( 以上、草思社) ほか。
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