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「誉れの子」と戦争 [メディア]

FVdBHjKakAAcFTG.jpg「誉れの子」と戦争
愛国プロパガンダと子どもたち
著者名 斉藤 利彦 /サイトウとしひこ  
出版者 中央公論新社
出版年 2019.7
ページ数 220p 大きさ 20cm
ISBN 978-4-12-005218-7
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 /210.7/サイ/
内容紹介 戦争は子どもたちにどんな運命を強いるのか? 「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた、日本軍兵士の遺児たち。国家に翻弄され、利用された子どもたちの実像を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた戦没者の子どもたち。戦時下の日本にあって、毎年五千人を超える彼らが、靖国神社に参集したという「社頭の対面」。この一大行事を通して、国家は何を意図し、どのような効果を及ぼそうとしたのか。肉親の死を、国家への絶対的忠誠へと転化し、さらに戦争へと駆り立てていくという、子どもたちが担わされた戦争の一断面を、貴重な一次資料と証言を通して明らかにする。
目次
第1章 「社頭の対面」と「誉れの子」
 戦死者の遺児らを全国から集め、靖国神社に参拝させる式典「社頭の対面」が、1939年から43年まで開催
第2章 軍人援護政策の展開と「誉れの子」
第3章 「誉れの子」と国家
「お父さんのあとに続いて銃を取れ、女の子には看護婦になれ、国のために尽くせ、それが父の遺言なんだと。子どもにも役割を与え、国家の思想を内面化させようとしている。あまり知られていませんが、忘れてはいけない事実です」
第4章 「誉れの子」たちが受けとめたもの
第5章 「誉れの子」への国家の冷徹なシナリオ
 五 明仁皇太子と「誉れの子」たちとの遭遇
   明仁 ( あきひと 、 1933年〈昭和8年〉12月23日生まれ -
 
第6章 「誉れの子」たちの「愛国」
おわりに 「誉れの子」たちの記憶と現代
70年以上を経た「誉れの子」らに著者が行ったアンケートには、(父の死で)「毎日さびしさで一杯でした」「無謀な戦争をしたと思います」という言葉が語られている。戦争する国家は子どもの悲しみさえ冷酷に利用
著者等紹介
斉藤利彦[サイトウトシヒコ]
1953年福島県生まれ。学習院大学文学部教育学科教授。博士(教育学)。東京大学法学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。学習院大学助教授などを経て、94年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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