SSブログ
ユーラシア・近東 ブログトップ
- | 次の10件

世界史の中のパレスチナ問題--2013 [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題
シリーズ名1 講談社現代新書
シリーズ番号1 2189
著者名1 臼杵 陽 /ウスキあきら 
出版者 講談社
出版年 2013.1
ページ数 423p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵  中央ホンポート館  S/227.9/ウス/ 
51KzUwSCXaL.jpg
内容紹介
パレスチナ問題の根源はどこにあり、どのように展開し、現状はどうなっているのか。本書では、問題をどのように解決するかという視点からではなく、なぜこれまで解決できなかったのかという視点から根本的に考え直すことの必要性を説いてみます。そのための素材提供というささやかながら意欲的な試みを展開します。
パレスチナは2012年11月に国連総会で「国家」として承認されたが、イスラエルとアメリカという紛争当事国と関係国が認めていない以上、これ以上の進展は見込めないのが現状。21世紀に入っても解決の糸口さえ見出せない。
 なぜ解決できないのか?難問の構造を歴史から読み解く15講。この一冊で中東問題のすべてがわかる!第1部パレスチナという場所、第2部列強の対立に翻弄されるユダヤ人とパレスチナ人、第3部「アメリカの平和」の終わりと始まり、という3部構成。
目次
第一部 パレスチナという場所
 第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語
 第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源
 第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教
 第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点
 第5講 オスマン帝国と東方問題
第二部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人
 第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種
 第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
 第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案
 第9講 イスラエル国家建設とナクバ
 第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開
第三部 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり
 第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル
 第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折
 第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争
 第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状
 第15講 パレスチナ問題と日本
著:臼杵 陽(ウスキあきら)
1956年大分県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科国際関係論博士課程単位取得退学。京都大学博士(地域研究)。日本女子大学文学部教授(この書籍に掲載されていたものです)


nice!(0)  コメント(0) 

イラン現代史 改訂増補 従属と抵抗の100年   吉村 慎太郎/著 [ユーラシア・近東]

イラン現代史4908672393.jpgイラン現代史  改訂増補 従属と抵抗の100年
吉村 慎太郎/著
 -- 有志舎
 -- 2020.4
ISBN 978-4-908672-39-2
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階 /227.2/ヨシ/
県立図書館収蔵
内容紹介
 中東の大国イランの歴史を平易に解説する入門書。「イスラム原理主義国家」というイメージ先行の理解と異なる、この国の本当の姿と歴史のダイナミズムを描き出す。2001年から2019年までの新章を加えた改訂増補版。
現代世界のなかで無視できない中東の大国イラン。その現代史は欧米諸国への従属と抵抗に彩られている。19世紀から21世紀の現在まで、欧米列強の度重なる露骨な介入と支配に対して、あるときはそれを受容し、またときにはそれに激しく反発・抵抗してきたイランの歴史を平易に解説する入門書。
 「核開発」疑惑や「テロ」問題に絡めて、欧米から貼られる「イスラム原理主義国家」というレッテルとは一線を画し、イラン内部の葛藤や苦悩にも光を当て、この国の真の姿と歴史のダイナミズムを描き出す。初版に改訂を施し、さらに2001年から2019年に至るイラン政治と国際政治の激動に関する新章を加えた待望の「改訂増補」版。
目次
序論 「域内大国」イランの特異性
第1章 19世紀帝国主義時代下のイラン
第2章 立憲革命の展開と政治危機の深化
第3章 第一次大戦と戦後イランの混迷
第4章 レザー・シャー独裁王政の成立と変転
第5章 石油、冷戦と民族的抵抗
第6章 「改革」志向の独裁と米国、そして抵抗運動
第7章 革命、戦争と「党派対立」の激化
第8章 さらなる苦難の道へ
著者等紹介
吉村慎太郎[ヨシムラしんたろう]
1955年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学言語社会研究科博士(学術)。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。専門はイラン近現代史と中東国際関係
著書に「核拡散問題とアジア」など。

nice!(0)  コメント(0) 

文明の交差点の地政学ートルコ革新外交のグランドプランー2020年11月刊 [ユーラシア・近東]

文明の交差点の地政学book91021309.jpg文明の交差点の地政学 トルコ革新外交のグランドプラン
原書 Stratejik Derinlik: Türkiye'nin Uluslararası Konumu, Küre Yayınları, 2001, 2011
著者 アフメト・ダウトオウル
訳者 中田考監訳 中田考/メフメト・ファーティヒ本田恭介/久間達也訳
解説 内藤正典
出版社 : 書肆心水
体裁・価格 A5判並製 512p 本体価格3600円(税別)
刊行 2020年11月20日
ISBN 978-4-910213-09-5 C0031
歴史ある非覇権国が今もつべき主体的戦略の深度
―日本との類似性
非欧米目線の新しい国際政治理論、その豊富な内容。
ダイナミックで多元的な力の均衡システムへと移行しつつある状況が新たな「地政学」を要請する今、トルコ外交から見えるグローバルな地政学問題の最前線。ポスト冷戦期の現実に即した新しい国際政治戦略により、欧米中心の世界秩序を克服しようとする政治的・実践的試みが、文明の衝突から文明の総合へのリアリズムを示す。
日本語版序文より
 「本書は日本の読者には、トルコの外交政策を理解するだけでなく、日本とトルコの類似点を探る上でも、特に興味を持っていただけると思います。アジアの東と西の対極に位置する両国は、19世紀末に近代化という課題に直面した歴史を共有しているからです。西洋の拡張主義に対する両国の反応は、防衛的な西洋化、つまり西洋をモデルにした制度的・政治的改革による西洋への対抗でした。しかしそれは文明のアイデンティティー問題を引き起こすことにもなりました。
 オスマン帝国が改革の甲斐もなくその統合を維持できなかったため、トルコ共和国は当初から過去との歴史的連続性を断ち切ることを目指す新しい国として建国されることになりました。冷戦時代には、トルコと日本はそれぞれ、中東と東アジアにおける地域的脅威がもたらす安全保障上の課題に対応するために、西側の安全保障システムの確固たるメンバーとなりました。しかしポスト冷戦期になると、日本もトルコも歴史的変容とアイデンティティー、歴史認識といった概念と取り組むことで、新たな外交政策において自国に名誉ある地位を与えようと努めてきました。日本の場合は、大日本帝国の誕生にあたっての苦い経験が近代日本の形成につながりました。
 それゆえ権力、歴史、地理のような概念を扱う本書の議論から、日本の読者諸賢が両国の間の様々な類似点を発見してくれれば幸いです。地理的に距離が離れているにもかかわらず、日本とトルコの外交政策の方針は非常に似ています。その意味でも、本書が歴史的に根付いた両国の相互友好関係の深化に貢献することを筆者は願っています。」
出版社 : 書肆心水のWebでは本書のなかをPDFファイルで公開中
目 次
日本語版序文
前 書
序 文
本書の要約(監訳者)
第一部 概念的、歴史的枠組
第1章 パワーのパラメーターと戦略
第2章 戦略理論の不備とその帰結
第3章 歴史遺産とトルコの国際関係
第二部 理論的枠組――漸進戦略と領域政治
第1章 地政学理論――ポスト冷戦期とトルコ
第2章 近隣内陸圏 バルカン諸国―中東―コーカサス
第3章 近隣海洋圏 黒海―東地中海―ペルシャ湾―カスピ海
第4章 近隣大陸圏 ヨーロッパ―北アフリカ―南アジア―中央アジア―東アジア
第三部 応用領域――戦略目標と地域政策
第1章 トルコの戦略的関係と外交目標
第2章 戦略的変化とバルカン諸国
第3章 中東――政治経済的、戦略的パワーバランスの鍵
第4章 ユーラシアのパワーバランスにおける中央アジア政策
第5章 EU――多次元的かつ多面的な関係の分析
結 語
解説(内藤正典)
監訳者後書
索 引
著者紹介
Ahmet Davutoğlu(アフメト・ダウトオウル) 1959年トルコ共和国コンヤ県生まれ。ボアズィチ(トルコ)大学政治学博士。国際イスラーム大学(マレーシア)助教、准教授、トルコ軍事アカデミー客員講師、ベイケント大学(トルコ)国際学部教授、学部長、エルドアン内閣外交担当主席首相顧問(2002-2009年)、外務大臣(2009-2014年)、首相(2014-2016年)などを歴任。大統領権限を強化する憲法改正をめぐりエルドアン大統領と対立し、2016年首相を辞任、2019年未来党を設立し議長に就任。2011年には『フォーリン・ポリシー』誌「世界の思想家100人」の一人に選ばれている。主要著書(英語)Alternative Paradigms: The Impact of Islamic and Western Weltanschauungs on Political Theory, University Press of America, 1993. Systemic Earthquake and the Struggle for World Order, Cambridge University Press, 2020.
監訳者紹介
中田考(なかた・こう)1960年生まれ。1984年東京大学文学部卒業。1986年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1992年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(博士号取得)。1992年在サウディアラビア日本国大使館専門調査員。1995年山口大学教育学部助教授。2003年同志社大学神学部教授。現在イブン・ハルドゥーン大学(トルコ)客員教授。主要著書、『カリフ制再興』(2015年、書肆心水)、『イスラーム法とは何か?』(2015年、作品社)、『イスラームの論理』(2016年、筑摩書房)、『帝国の復興と啓蒙の未来』(2017年、太田出版)、『イスラーム学』(2020年、作品社)ほか多数。訳書、イブン・タイミーヤ著『イブン・タイミーヤ政治論集』(2017年、作品社)ほか。監修、『日亜対訳クルアーン』(2014年、作品社)。

タグ:トルコ
nice!(0)  コメント(0) 

未来のアラブ人―中東の子ども時代(1978‐1984)〈2〉 (1984-1985)≑2019と2020 [ユーラシア・近東]

81wzixJ+yOL.jpg未来のアラブ人―中東の子ども時代(1978‐1984)
〈2〉 - 中東の子ども時代(1984-1985)
【作】リアド・サトゥフ(Riad Sattouf)
【訳】鵜野 孝紀[ウノたかのり]
花伝社

A5判/ページ数 164p/高さ 21cm
ISBN 978-4763408945
(2019/07発売)
<2> A5判/ページ数 160p/高さ 22cm
ISBN 978-4-7634-0921-8
発行:2020年4月5日 < /div>
内容説明
シリア人の大学教員の父、フランス人の母のあいだに生まれた作家の自伝的コミック。激動のリビア、シリア、そしてフランスで目にした、現在につながる混乱の根源とは?第42回アングレーム国際漫画フェスティバル・年間最優秀作品賞。
71F+GXtQGoL.jpg<2>
シリア人とフランス人の両親のもとで育ったリアド6歳。父の故郷、シリアの小学校に入学し、アラビア語とコーランを学び、体罰とイジメに耐え、貧富の差を知り、イスラム世界の厳しさに気づいていく。―ハーフィズ・アル=アサド独裁下のシリアで生きる小学1年生の記録。
シリアの小学校に入学した金髪の6歳を待ち受けるものは……
「笑いや驚きだけでは乗り越えられない異文化の壁もあるということを、深く痛感した。シリアに暮らしていたころの私は、この中に描かれているような側面にわざと意識を向けないようにしていただけなのだ。同じ地球上の同じ種族なのだから、きっとどこかに共有できるものがあるんじゃないかと、切実に願いながらページを捲った巻だった。」「この巻を読んだ後であれば、どんな星の宇宙人と遭遇しても私は決して驚かない。そう感じるほど衝撃的だった。」
(ヤマザキマリさん・作テルマエ・ロマ)
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作、待望の第2巻!
著者等紹介
リアド・サトゥフ(Riad Sattouf)
コミック作家、映画監督。1978年パリ生まれ。シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごす。
2010年『Pascal Brutal』第3巻でアングレーム国際漫画祭・年間最優秀作品賞を受賞、2015年にも『未来のアラブ人―中東の子ども時代(1978‐1984)』で2度目の受賞を果たす。自ら脚本・監督を担当した映画に『Les Beaux Gosses(いかしたガキども)』(2010年セザール賞・初監督作品賞)などがある。
鵜野孝紀[ウノたかのり]
1967年東京生まれ。1995年から2013年までパリの日本漫画出版社スタッフを務めた後、フランス語翻訳・通訳。また日仏双方向で漫画やバンド・デシネの出版企画に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報#
lesド.jpg

nice!(0)  コメント(0) 

イスラーム史のなかの奴隷-山川出版-2015 [ユーラシア・近東]

イスラーム史のなかの奴隷

清水 和裕 (著)[シミズかずひろ]

山川出版社

シリーズ名 世界史リブレット  101

ページ数 91p

大きさ 21cm

ISBN 978-4-634-34939-1

発刊日 2015/5/22
新潟県立図書館収蔵 /227/Sh49/


内容説明

前近代のイスラーム世界は、奴隷と自由人がともに生きる社会だった。そこでは、つらい肉体労働や性的搾取に苦しむ奴隷もいれば、宮廷で権力を握り、豪華な衣服を身にまとって人々に君臨する奴隷や元奴隷も数多くみられた。町には、商売に携わり、工芸に優れ、学問で名をあげる奴隷たちがあらゆる場所にいた。このように多様な奴隷の姿は、どうして生じたのか。主人と奴隷と家族のあり方を通して、イスラーム社会の過去の歴史を見直してみたい。


目次イスラーム史のなかの奴隷hEL.jpg

イスラーム社会の歴史と奴隷制

1 奴隷とイスラーム社会

2 アラブの拡大と異民族奴隷

3 宮廷の奴隷たち

4 搾取される奴隷


著者等紹介

清水和裕[シミズかずひろ]

1963年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専攻、初期イスラーム史。現在、九州大学人文科学研究院教授 著書に「軍事奴隷・官僚・民衆」(山川出版社2005) 『越境者の世界史 奴隷・移住者・混血者』(共著、春風杜2013) ヒラール・サービー著『カリフ宮廷のしきたり』(共同監訳、松香堂2003)

など

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



イスラーム史のなかの奴隷 VL.jpg




nice!(0)  コメント(0) 

近東、オリエントの奴隷制度 [ユーラシア・近東]


アラブ・中東社会・オリエント世界におけるイスラム成立・七世紀以前の奴隷

★ ドイツの歴史学者ミュラーによると、イスラム以前のオリエント世界の奴隷制では、戦争捕虜、女奴隷の子供、債務を返済できない者、売却された子供、罪人、略奪された者などが奴隷とされた。また、イスラム以前のメッカでは香辛料や織物、貴金属などの貴重品と並んで奴隷の売買も盛んであり、既に奴隷売買の慣行が存在していた。

イスラム成立時である七世紀から二〇世紀初頭まで千年以上にわたって奴隷制・奴隷売買は続いた

イスラムには奴隷制はどのように継受されたのだろうか。

イスラム社会第一の法源であるクルアーン(コーラン)において、例えば第二章一七八節では、次のように述べられている。

「信仰する者よ、あなたがたには殺害に対する報復が定められた。自由人には自由人、奴隷には奴隷、婦人には婦人と」

 こうした章句により、奴隷の存在はアッラーに認められたものとされていた。預言者ムハンマドの言行録であるハディースでも、奴隷に対する親切な取り扱いが繰り返し説かれた。

 変化してマムルーク朝期に至り、そして二〇世紀初頭に廃止に至った・・・


波戸愛美(はと まなみ)著

『アラビアン・ナイトの中の女奴隷──裏から見た中世の中東社会』

出版社: 風響社 (ブックレット《アジアを学ぼう》別巻 8)
ISBN-13: 978-4894897786
発刊日: 2014/10/25


の「奴隷の定義」より


アラビアン・ナイトの中の女奴隷sL.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
- | 次の10件 ユーラシア・近東 ブログトップ