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「戦前」の正体 -- 愛国と神話の日本近現代史--2023;05 [明治以後・国内]

「戦前」の正体  -- 愛国と神話の日本近現代史

著者名1 辻田 真佐憲 /[ツジタ マサノリ]  

出版者 講談社   講談社現代新書   2705  ページ数 298p

出版年 2023.5

NDC分類(9版) 210.6 /210.6/ツ/

ISBN 978-4-06-532129-4
新潟市立図書館収蔵  亀田館

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内容紹介
右派も左派も誤解している、神話に支えられた「大日本帝国」の本当の姿とは。「原点回帰」「特別な国」「世界最古」といった5つの「罠」の観点で、戦前の「国威発揚」の物語を批判的に整理。


【本書の構成】
第1章 古代日本を取り戻す   明治維新と神武天皇リバイバル
第2章 特別な国であるべし   憲法と道徳は天照大神より
第3章 三韓征伐を再現せよ   神裔たちの日清・日露戦争
第4章 天皇は万国の大君である 天地開闢から世界征服へ
第5章 米英を撃ちてし止まむ  八紘一宇と大東亜戦争
第6章 教養としての戦前    新しい国民的物語のために
【本書の主な内容】
・「新しい戦前」と「美しい国」の共通点   ・「神武創業」に新政府がこだわった意図
・「建国記念の日」が生まれた背景  ・君が代はなぜ普及したのか?
・明治維新は「中世キャンセル史観」  ・神武天皇に似ている「あの人物」
・フェティシズムとしての教育勅語  ・女子天皇・女系天皇を排した井上毅
・忘れられる神功皇后と理想の女性像  ・神社参拝は軍国主義的なのか?
・「東京」の名付け親・佐藤信淵  ・天地開闢とイザナミ・イザナギ神話
・「弱小国家コンプレックス」が生んだ妄想  ・戦意高揚に貢献した北原白秋と山田耕筰
・実証なき物語は妄想、物語なき実証は空虚 ……ほか
著者について
辻田 真佐憲 [ツジタ マサノリ]
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。著書に『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』『古関裕而の昭和史』(以上、文春新書)、『大本営発表』『日本の軍歌』(以上、幻冬舎新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン叢書)、監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文春ムック)などがある。




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