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なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶 [明治以後・国内]

なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶 
安田 浩一 (著)[ヤスダこういち]
– 2023/7/21
「普天間のまわりは、もともと何もなかった」「きれいな日本語がしゃべれない」「座り込みの意味を理解していない」「0日にした方がよくない?」  沖縄の基地反対運動に向けられる嘲笑と冷笑。“5周遅れ”のデマは、なぜ繰り返されるのか。
基地に反対する市民たちの肉声に加えて、関東大震災での虐殺や沖縄戦での集団自決、沖縄の戦後史などの史実から見えてきた景色とは。
沖縄は、沖縄の歴史は、基地に反対する沖縄の人々の思いは、生身の人間が訴える切実な声は、娯楽として消費されるものじゃない――。
市民たちの“抗議”の実像に迫った“渾身”の作。
座り込みに参加している人々に共通するのは、これ以上沖縄に基地をつくらないでほしいという思いだ。その思いを、基地を押し付けている側の「本土」の人間が、どうして笑うことができるのか。(本文より)
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まえがきーーー001
第1章 日本社会を覆う“笑い”の暴力
「論破王」が煽る嘲笑ーーー016
しつこく繰り返されるデマーーー025
「ガマフヤー」が感じた哀れみーーー031
「座り込み」が動かした歴史ーーー037
何が「分断」を強いているのかーーー047
第2章 戦争の記憶が残る場所
あまりに軽薄な「集団自決」発言ーーー058
“つまみ食い”にされる歴史ーーー061
渡嘉敷島で起きた悲劇ーーー070
沖縄戦と慰安婦の足跡ーーー078
慰安婦がたどった戦後ーーー085
第3章 小さな島で起きた“ネット私刑”
誹謗中傷に加担する全国紙の罪ーーー092
否定された産経記事ーーー096
いまネットに残る“デマ記事”ーーー100
「基地」が生んだ「性犯罪」の傷ーーー110
“醜悪な祭り”の後に残るものーーー113
第4章 壊れていくメディア
「ニュース女子」の沖縄ロケーーー124
「シルバー部隊」「テロリスト」「日当」ーーー130
いったい何を「取材」したのかーーー139
仕立て上げられた「黒幕」ーーー147
ヘイトだらけの記者会見ーーー153
痛みを抱えての裁判ーーー161
終わらない差別ーーー165
第5章 「プロ市民」とは誰のことか
保育園に向けられた罵声ーーー174
「反基地」批判へのマジックワードーーー183
土人発言「出張ご苦労様」ーーー192
「本土」で感じる違和感の正体ーーー201
第6章 作られる「中国脅威論」
「沖縄は中国に侵略されつつある」ーーー210
中国から「工作資金」?ーーー217
ウワサ話が暴走するときーーー222
沖縄在住中国出身者の思いーーー232
第7章 書き換えられていく事実
元自民幹事長が通い続ける理由ーーー240
「いまの沖縄は韓国と同じだな」ーーー246
史実を否定する行政の動きーーー251
関東大震災で犠牲になった沖縄出身者ーーー258
終章  問われているものの正体
「地政学」という名の屁理屈ーーー270
 議論した先に見た真実ーーー275
あとがきーーー282
著者等紹介
安田浩一[ヤスダコウイチ]
1964年静岡県生まれ。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年からフリーに。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続ける。12年、『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。15年「ルポ 外国人『隷属』労働者」(「G2 Vol.17」「講談社」掲載)で第46回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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