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生物に世界はどう見えるかー2019 [生き物]

m69816_1.jpg生物に世界はどう見えるか  感覚と意識の階層進化
著者名1 実重 重実 /[サネシゲ シゲザネ]  
出版者 新曜社
出版年 2019.12
ページ数 12,198,9p
大きさ 19cm
一般件名 感覚
内容紹介
それぞれの生き物に、世界はどのようにうつっているのだろうか?脳も神経か系もないゾウリムシ、大腸菌、植物、カビ・キノコも、あらゆる生物たちが独自の世界を感覚している。それは、どうやってできるのだろう。細菌から植物、カビ、動物まで、あらゆる生物は感覚を持ち、世界を認識している。それはどんな世界だろうか。私たちの意識は、そこからどのような過程を経て生まれてきたのだろうか。世界を認識するしくみを作ってきた進化の過程を最新の知見に基づきつつ想像力も駆使して探る科学の冒険、生物の中に潜り込む探索行。
農林水産省で幅広く動植物に関わった経験と、発生生物学研究の融合から生まれた書。
著者による本書の紹介
「階層生物学の手法で見ると、絡まり合っていたものか明快に整理されていく。一つ一つの細胞には「主体的な認識」があると、私は考える。それがやがて個体では「感覚」となり、その枝の一つが、私たちが持つ複雑な「意識」にまで発展したのだ。/私たちの認識は、世界を冒険することができる。小さな謎解きを重ねながら、やがてそれが1枚の大きな絵となってくることを、多くの読者の方々に見ていただきたいと思う。」
JT生命誌研究館館長・中村桂子氏
「二〇―二年に「意識に関するケンブリッジ宣言」(The Cambridge Declaration on Consciousnes)でヒト以外にも意識があることが神経科学の専門家によって認められた。本書はこれを事実で示そうとするものであり、感覚と空問・時問の認識が階層をなして進化してきた中に人間を位置づける。重要で魅力的な視点である。」
ISBN 978-4-7885-1659-5
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 2階自然 Map /481.3/サネ/
著者
実重/重実 [サネシゲシゲザネ]
1956年島根県出身。元・農林水産省農村振興局長。階層生物学研究ラボ研究員。10代のとき「フジツボの研究」で科学技術庁長官賞を受賞。1979年東京大学卒業後、農林水産省に入省。微生物から植物、水生動物、哺乳類など幅広く動植物に係わった。発生生物学者・団まりな氏に師事し、階層生物学研究ラボに参加。現職は全国山村振興連盟常務理事兼事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次
第1章 ゾウリムシに世界はどう見えるか
 「ゾウリムシとヒトには共通祖先があった」「神経細胞は、接触と味を感覚しながら伸びていく」ほか
第2章 大腸菌に世界はどう見えるか
 「最初の生命は、感覚を持っていただろうか」「頭の先と尾の先の濃度の違いを感知する」ほか
第3章 植物に世界はどう見えるか
 「大きな森が丸ごと1つの個体」「植物にとって青い光と赤い光は別の感覚情報」ほか
第4章 カビ・キノコに世界はどう見えるか
 「カビ・キノコは手だけが伸びていく生き物」「2万1000通りの性を持つ種もある」ほか
第5章 ミミズに世界はどう見えるか
 「エリ鞭毛虫とカイメンに神経細胞の起源があった」「三葉虫の眼によって3次元空間が出現する」ほか
第6章 昆虫に世界はどう見えるか
 「ハチやアリはどうやって巣に戻るのだろうか」「方向と距離を測定して経路を積算する」ほか
第7章 魚に世界はどう見えるか
 「魚の眼は視界が広くて4原色」「皮膚感覚は魚の側線となり、陸上で耳となった」ほか
第8章 鳥に世界はどう見えるか
 「渡り鳥やハトは、何千キロものコースをどうやって飛ぶのだろう」ほか
第9章 哺乳類に世界はどう見えるか
 「コウモリは反響で暗闇を認識し、超音波のビームで攻撃」「サルが観劇するとき、自己参照ができる」ほか
第10章 ヒト以外の生物にも意識が認められた

 「ケンブリッジ宣言は、ヒト以外の動物にも意識を認めた」「空間・時間の認識は階層をなして進化してきた」

「世界は1つに見えているか」 ほか

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