SSブログ

1949年の大東亜共栄圏: 自主防衛への終わらざる戦い ーその⓶ 戦い続ける「軍資金」は、何処から?? [明治以後・国内]

949年の大東亜共栄圏: 自主防衛への終わらざる戦い (新潮新書 173) 著–有馬 哲夫 - 2014/6/16刊行

新潟市立図書館 亀田館 収蔵
内容紹介
帰国した大本営参謀、軍人や児玉誉士夫らは、「この国を守る・理想」の実現を諦めずに戦い続けた。ある者はアメリカと手を結んで反共活動に身を捧げ、ある者は日本軍復活のために奔走し、ある者は政界工作に突き進んだ。

戦い続ける「軍資金」は、何処から?? 大日本帝国は敗戦で消滅している。

目次には 第四章 国粋主義者たちの祖国再建―四枚目の絵

数々の秘密工作に関与してきた児玉誉士夫。  自らの潤沢な資金を背景に天皇制保持のための戦いを開始した。
とあり記載されているらしい。 
プロローグには、 「四枚目の絵の主人公は、児玉誉士夫。戦時中に児玉機関のトップとして海軍航空本部のためにタングステンなどの物資調達に辣腕を振るった彼は、戦後は物資調達によって蓄えた巨額の資産から鳩山一郎に自由党の創設資金を提供し、自由党やそのあとの自由民主党の領袖たちに大きな影響力を及ぼした。その彼がどのような思想をもとに、戦後の秘密エ作に関与していたのかについては第四章で述べる。」
この本では、「アメリカの情報公開法によって C I Aが公開した文書で、その中味は C I C 〔防諜隊、保安を担当した G — 2の下にあった組織〕、 C I S〔民問情報局〕、O S I〔空軍情報局〕、C I A〔中央情報局〕などが作成した文書」を使っている。。
51bSUlz3X3L._SY291_BO1,204,203,200_QL40_ML2_.jpg
41頁
児玉はもともと国粋主義の運動をしていて、【タングステンやラジウム、コバルト、ニッケルなどの戦略物資を中国で買い上げ、海軍航空本部に納入する独占契約をもった上海に設けられた店】児玉機関を作る前から、自らの思想を宣伝するためのプロパガンダ紙『やまと新聞』を持っていた。
wikipedia より
児玉はこの仕事でダイヤモンドやプラチナなど、1億7500万ドル相当の資金を有するに至ったと言われている[巣鴨拘置所での1947年4月21日付取調べによると、児玉機関の資産の総額は当時の日本円に換算して7000万円あったという。また、資産の2/3を吉田彦太郎に与えたとしている。 有馬哲夫『児玉誉士夫-巨魁の昭和史』文春新書 2013年 p.82. ]。アメリカ陸軍情報局の報告では、児玉機関は鉄と塩およびモリブデン[児玉のタングステン保有状況は、OSS・米軍戦略情報局の1943年12月14日付調査報告書に詳細な記述がある。] 鉱山を管轄下におさめ[所有していたという鉱山は、有馬哲夫『児玉誉士夫-巨魁の昭和史』文春新書 2013年 p.48 ]、農場や養魚場、秘密兵器工場も運営。戦略物資、とくにタングステンを得るため、日本のヘロインを売っていた[『軍隊なき占領-ウォール街が「戦後」を演出した』 新潮社 1996年12月 p.100.]。
続く

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント