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食と健康の一億年史 レ,スティーブン【著】大沢 章子【訳】-2017/9/29発刊 [食から見る]

食と健康の一億年史      レ,スティーブン【著】〈Le,Stephen〉/大沢 章子【訳】

亜紀書房(2017/10発売)
B6判: 19.6 x 13.6 x 2.5 cm/ページ数 326p
ISBN-13: 978-4750515250
発刊・発売日: 2017/9/29
税込価格 ¥2,592(本体¥2,400)
新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館 1F書架6 NDC分類(9版) 498.5
 
内容説明
驚くべき食と生命のダイナミズム、学ぶべき祖先たちの進化と適応!食の多様性にはすべて理由があった!昆虫、果実、肉、魚、穀物…。栄養学、進化論、自然人類学の見地から、人類のエネルギー摂取における謎に満ちた遠大な歴史に迫る。

昆虫、果物、肉、魚、穀物…。ヒトは何を選びとり、どう食べて生き延びたのか? 栄養学、進化論、自然人類学の見地から、人類のエネルギー摂取における謎に満ちた遠大な歴史に迫る

人間は何を選びとり、何を食べて生き延びたのか?


歴史、栄養学、人類学を渉猟するエキサイティングな食の物語

自然人類学者である著者は、食と健康の関係を探ろうと放浪の旅に出た。


世界各地でさまざまな食を試し、学者や飲食店経営者、狩猟者、サケの養殖業者などの各方面の第一人者たちに話を聞いて歩いた、貴重かつ示唆に富む見聞録。
昆虫食、果物食、肉魚、植物などを人間が食べるようになった歴史や食べなくなった理由を、1億年を俯瞰した進化史の見地から示していく。


目次
食と健康の一億年史SL.jpg昆虫を食べないなんて
ドリアンが落ちる季節
肉は性欲を高める
魚は健康にいいけれど
でんぷんの帝国
万能薬―水・アルコール・乳製品
盗人の真実―感染症・寄生虫
二度目の沖縄戦
食物の未来


著者等紹介
レ,スティーブン[レ,スティーブン] [Le,Stephen]
オタワ大学生物学科客員教授。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院で修士号、2010年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校で自然人類学の博士号を取得


大沢章子[オオサワアキコ]
翻訳家 訳書に、R・M・サポルスキー『サルなりに思い出す事など 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々』、D・サヴェージ『キッド 僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか』『誓います 結婚できない僕と彼氏が学んだ結婚の意味』(みすず書房)、R・ジョージ『トイレの話をしよう 世界65億人が抱える大問題』(NHK出版)、D・コープランドほか『モテる技術 入門編』『モテる技術 実践編』(SBクリエイティブ)、J・ロズモンド『家族力「いい親」が子どもをダメにする』(主婦の友社)、C・ジェームス・ジェンセン『潜在意識をとことん使いこなす』(サンマーク出版)、他多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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ミルクと日本人-近代社会の「元気の源」:(著)武田 尚子 たけだナオコ(中公新書 2438) [食から見る]

ミルクと日本人-近代社会の「元気の源」:(著)武田 尚子 たけだナオコ(中公新書 2438)-2017

出版社名:中央公論新社

判型 :B6新書:271ページ
ISBN-13:978-4121024381
発行年月日:2017/06/25
価格: ¥950(税込)
内容紹介
「こんな強烈な匂いと味なのに、お茶に入れて飲むなんて! 」明治初期、牛乳を飲む英国人を見た日本人は胸が悪くなったという。だが築地に牧場が開設され、明治二年、牛乳が売り出され日本人はその味に慣れ、急速に普及する。芥川龍之介の実家も牧場を経営し、渋沢栄一はその牛乳を取って飲んでいた。一方で手が届かない下層市民は大正期には、代わりに牛乳を加工したキャラメルを摂取していた。関東大震災で緊急配布が行われ、敗戦後には児童の栄養を案ずる人々によって校給食への導入が進む。飲みものが語る日本の歴史。


目次

ミルクと日本人-近代社会の「元気の源」_10204.jpg序章 ミルクが届く朝
第1章 近代牧牛の揺籃期
第2章 渋沢栄一の牧場ビジネス
第3章 お相撲さんとミルク―栄養と衛生
第4章 ミルクのある暮らし
第5章 キャラメルの時代―食品加工業の進展
第6章 関東大震災と牛乳配給
第7章 学校とミルク―昭和期の脱脂粉乳
終章 ミルク供給の経済モデルと福祉モデル―経営問題と栄養問題


著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本が刊行された当時に掲載されていたものです)

武田 尚子(タケダ ナオコ)
お茶の水女子大学文教育学部中国文学科卒業。2000年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)。武蔵大学教授等を経て、早稲田大学人間科学学術院教授。専攻・都市社会学、地域社会学。著書『瀬戸内海離島社会の変容―「産業の時間」と「むらの時間」のコンフリクト』(御茶の水書房、2010年、第4回地域社会学会賞)、『マニラへ渡った瀬戸内漁民―移民送出母村の変容』(御茶の水書房、2002年、日本社会学会奨励賞)ほか

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人とミルクの1万年(著)平田 昌弘(ひらたマサヒロ)岩波ジュニア新書 -2014 [食から見る]

人とミルクの1万年(著)平田 昌弘(ひらたマサヒロ)岩波ジュニア新書 -2014


出版社名:岩波書店
ISBN-13:9784005007905
判型:新書:204ページ
発行年月日:2014/11/20
税込価格: ¥950


内容紹介
氷河期が終わった約1万年前。農耕や家畜飼育が始まり、やがて“搾乳”の発明により、家畜のミルクを主な食料とする、牧畜という生活様式が西アジアで始まった。ミルクを保存食とする工夫から、ヨーグルトやチーズ、バターなど乳製品も生まれた。ユーラシア各地に牧畜民をたずね歩く人類学者が、若い読者を牧畜と乳文化の雄大な歴史へと案内する。(カラー口絵2ページ)


目次(「BOOK」データベースより)

人とミルクの1万年 (岩波ジュニア新書) _001.jpg1章 動物のミルクは人類に何をもたらしてきたか
2章 人類はいつからミルクを利用してきたか
3章 ミルクの利用は西アジアの乾燥地で始まった
4章 都市文化がひらいた豊かな乳文化―インドを中心に
5章 ミルクで酒をつくる―寒く、乾燥した地域での乳加工
6章 ヨーロッパで開花した熟成チーズ
7章 ミルクを利用してこなかった人びと
8章 乳文化の一万年をたどり直す


著者紹介(この書籍が刊行された当時に掲載)

平田 昌弘(ひらたマサヒロ)
1967年福井生まれ。1991年東北大学農学部畜産学科卒、1999年京都大学博士号(農学)取得。2000年京都大学東南アジア研究センター研究員(日本学術振興会特別研究員)を経て、2004年から帯広畜産大学准教授。1993年~96年にはシリアにある国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)に準研究員(青年海外協力隊員)として派遣され、植生調査と牧畜研究に従事。以後一貫して、牧畜と乳文化とを追い求め、ユーラシア各地をフィールド調査

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飢餓と戦争の戦国を行くー朝日選書2001;11と吉川弘文館2018;06 [食から見る]

飢餓と戦争の戦国を行く


飢餓と戦争の戦国を行く朝日選書10205.jpg朝日選書 687:朝日新聞社

発行年月日:2001;11

判型:B6: 19 x 13 x 1.8 cm:244ページ

新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館;2階歴史13書架 他4館 NDC分類(9版) 210.4


読みなおす日本史:吉川弘文館

発行年月日:2018/06/01

判型:B6: 19 x 13 x 1.8 cm:244+14ページ

ISBN-13:9784642067638
価格: ¥1,512


著者名:藤木 久志(著)(ふじき ヒサシ)  1933年、新潟県に生まれる。新潟大学・東北大学大学院修了。文学博士。立教大学名誉教授・帝京大学文学部教授(本発刊時)


内容紹介 

朝日選書 日本の戦国時代は飢餓の時でもあった。餓死するよりは奴隷になった方がまし、いや他人を奴隷に売り飛ばした方がさらにまし。戦国の世の実相を面白く分かりやすく説く。
 「七度の餓死にあうとも、一度の戦いにあうな」―「飢餓も恐ろしいが、戦いの方がもっと悲惨だ」。私たちの意表をつくこの格言の真実を、ことに飢餓と戦いの続いた日本の中世史のなかにさぐる。


読みなおす日本史  中世社会を頻繁に襲う旱魃(かんばつ)・長雨・飢饉・疫病などの災害。さらに物資・人員の略奪や殺害などの戦争被害。過酷な環境で人々はいかに生き抜いたのか。実態を克明に探り、民衆に焦点をあてた豊かな歴史像を提示する。


目次(「BOOK」データベースより)

飢餓と戦争の戦国を行く吉川10204_002.jpg1 中世の生命維持の習俗

(飢饉奴隷の習俗―飢饉のときの人の売り買い
/飢饉出挙の習俗―泰時伝説の裏に
/自然享有の習俗―山野河海の開放
/田麦の習俗―二毛作の裏に)

2 応仁の乱の底流に生きる一飢饉難民・徳政一揆・足軽たち

/首都に迫る徳政一揆
/首都を襲う足軽)


3 戦場の村 (飢餓の戦場
/村の制札、村の避難所
/武装する村・一揆する村
/凶作と戦禍を生き抜く)


4 村の武力と傭兵 (ある村の乱世―駿河の『大平年代記』から
/村の禁制と手柄
/武装する被差別民
/近世の村の武力像)


5 九州戦場の戦争と平和(九州の平和から日本の平和へ
/奴隷狩り・疫病・飢餓
/武装し自衛する戦場の村
/大名滅亡の惨禍)


6 中世の女性たちの戦場(はじめに―戦争と女性をどうみるか
/中世戦場の女性論によせて
/戦場の女性の奴隷狩り
/戦場の城に籠る女性たち
/奪われた女性たちの行方)


/飢饉出挙の伝承―北条泰時伝・断章
/「人間史」の構想―藤木久志の学問…清水克行


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大飢饉、室町社会を襲う!(歴史文化ライブラリー 258) – 2008;07;01 [食から見る]

大飢饉、室町社会を襲う!
清水 克行(著)(しみず カツユキ)

出版社名:吉川弘文館
歴史文化ライブラリー 258
判型:B6: 19 x 13 x 1.8 cm:215ページ
発行年月日:2008/07/01

ISBN-13:978ー4642056588
価格: ¥1,836(本体¥1,700+税)

新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館;2階歴史13番書架、豊栄館 NDC分類(9版) 210.46


内容要旨(「BOOK」データベースより)

慢性的な飢餓に直面し生と死の狭間で生きていた室町人。満腹感を得るため新米より古米を尊重し、出産では母親の生命も脅かされ、ようやく生まれた赤子も「間引き」や人身売買に…。そこに巨大飢饉が襲いかかったとき、人びとはどうしたのか。現代にも通じる飢餓と飽食の残酷な構造をえぐりだし、室町時代の実相を描き出大飢饉、室町社会を襲う!04.jpgす。中世社会の雑学も満載。


目次(「BOOK」データベースより)

いま、飢饉を考える―プロローグ
謎の異国船襲来
室町人の“死”と“生”
なぜ巨大飢饉は起きたのか?
足利義持の「徳政」
荘園と町の飢饉習俗
難民は首都をめざす
大飢饉のあとに―エピローグ


著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

清水 克行(しみず カツユキ)
1971年、東京都に生まれる。1994年、立教大学文学部卒業。2002年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、明治大学商学部専任講師・博士(文学)

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非常の食=全集日本の食文化 〈第11巻〉 – 1999;04 [食から見る]

全集日本の食文化 〈第11巻〉3,200_.jpg非常の食

全集日本の食文化 〈第11巻〉
芳賀 登/石川寛子監修

 

出版社: 雄山閣出版 (1999/04)
サイズ: 20.8 x 15 x 2.8 cm: 332ページ
ISBN-13: 978-4639015987
発売日: 1999/04


新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館、2階社会 28書架 NDC分類(9版) 383


内容  風土の記憶に見る、災害時の食。


全集日本の食文化 〈第11巻〉 非常の食– 1999_.jpg


タグ:飢餓
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近世の飢饉 (日本歴史叢書) 単行本 – 1997;08 [食から見る]

近世の飢饉 (日本歴史叢書) 単行本 – 1997/8

菊池 勇夫 (著), 日本歴史学会 (編集)

サイズ B6判: 19.2 x 13.2 x 2.4 cm : 267ページ

出版社: 吉川弘文館; 日本歴史叢書新装版

ISBN-13: 978-4642066549

発売日: 1997/08

定価 本体2,600円+税

在庫 品切れ・重版未定

新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館、2階産業21書架 NDC分類(9版) 611.39

内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代の日本は多数の餓死者を出した飢饉を六度経験した。冷害や風水害などの天災が発生した時、なぜ凶作に止まらず、飢饉にまで至ったのか。国家や社会との関係、実態・特質の解明を通して近世という時代を考える。

近世の飢饉 (日本歴史叢書) 単行本 – 1997_.jpg

目次
第1 飢饉と近世社会
第2 寛永の飢饉
第3 元禄の飢饉
第4 享保の飢饉
第5 宝暦の飢饉
第6 天明の飢饉
第7 天保の飢饉
第8 農村荒廃と復興



著者について
菊池 勇夫  [きくちイサオ]
1950年、青森県生まれ。1980年、立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、宮城学院女子大学名誉教授、東北芸術工科大学客員教授 ※2019年4月現在
【主要編著書】『五稜郭の戦い―蝦夷地の終焉―』(吉川弘文館、2015年)、『近世北日本の生活世界』(清文堂、2016年)、『非常非命の歴史学―東北大飢饉再考』(校倉書房、2017年)


タグ:飢餓
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飢えと食の日本史 (読みなおす日本史) – 2019;4;12 [食から見る]

飢えと食の日本史26.jpg飢えと食の日本史 (読みなおす日本史)  – 2019/4/12
菊池 勇夫 (著) [きくちイサオ]

2000年にでた集英社の集英社新書・番号 0042「飢饉」を改題、 菊池勇夫著の補論付き。


サイズ B6判: 18.8 x 13 x 1.5 cm: 186ページ
出版社: 吉川弘文館
ISBN-13: 978-4642071048
発売日: 2019/4/12
価格 ¥2,376(本体¥2,200)

新潟市図書館収蔵 「飢餓」を豊栄館に  NDC分類(9版) 611.39  


内容説明

集英社「飢饉」  飽食の時代を謳歌している日本。だが半世紀前までは飢えにおびえる日常があった。日本書紀に記録されたものから昭和までの飢饉の歴史と、その中で生きた人々の姿をビビッドに描く“飢えの日本史"。

(「BOOK」データベースでは)
日本の食料自給率は、年々低下を続け、カロリーベースでは40パーセント、穀物自給率では二七パーセントになってしまった(1998年度)。それでも「飽食の時代」を謳歌できるのは、外国からの大量の食料輸入に頼っているからである。「瑞穂」の国といわれた日本は、天候不順や蝗害などでたびたび「飢饉」に襲われてきた歴史がある。絶対的な飢えに直面した時、人々はどんな行動をとるのだろうか。そして「飢饉」はどんな社会経済構造の下で起きるのだろうか。本書は飽食の時代に警鐘を鳴らす「飢えと食の日本史」である。


飢えと食の日本史_.jpg吉川弘文館「飢えと食の日本史」  日本列島をしばしば襲った飢饉。その度になぜ多くの人々が死なねばならなかったのか。発生の経緯やメカニズムを探り、民衆の生き残りをかけた行動を描き出す。食料を輸入に依存する現代日本に歴史から警鐘を鳴らす。
目次
序章 今、なぜ飢饉か
第1章 日本列島の飢饉史
第2章 飢饉のなかの民衆
第3章 凶作・飢饉のメカニズム
第4章 飢饉回避の社会システム
第5章 飢饉の歴史と現代
補論=菊池 勇夫


著者について
菊池 勇夫  [きくちイサオ]
1950年、青森県生まれ。1980年、立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、宮城学院女子大学名誉教授、東北芸術工科大学客員教授 ※2019年4月現在
【主要編著書】『五稜郭の戦い―蝦夷地の終焉―』(吉川弘文館、2015年)、『近世北日本の生活世界』(清文堂、2016年)、『非常非命の歴史学―東北大飢饉再考』(校倉書房、2017年)


タグ:飢餓
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飲食朝鮮―帝国の中の「食」経済史-2019 [食から見る]

飲食朝鮮―帝国の中の「食」経済史 – 2019
著者:林采成(イム チェソン)

単行本: A5判・386ページ
出版社: 名古屋大学出版会 (2019/2/8)
ISBN-13: 978-4815809409
発売日: 2019/2/8飲食朝鮮―帝国の中の「食」経済史– 2019.jpg

発売時価格 ¥ 5,832=5,400円+税
内 容
牛肉、明太子、ビールなど、帝国による「食」の再編は日韓の食文化を大きく変えた。収奪論をこえて、帝国のフードシステムの歴史的意義をはじめてトータルに解明、生産・流通から植民地住民の身体に与えた影響まで、帝国の統治にはたした「食」の決定的な役割を浮かび上がらせる。

目 次
 地 図

序 章 食料帝国と朝鮮
    1 「食料帝国」としての日本と朝鮮 —— 研究課題
    2 植民地近代化論と植民地収奪論を超えて —— 既存研究
    3 フードシステムと帝国の形成・崩壊 —— 分析視角
    4 本書の構成

  第Ⅰ部 在来から輸出へ

第1章 帝国の朝鮮米
     —— “colonizing the rice”
    はじめに
    1 稲作の日本化と産米増殖
    2 朝鮮米の移出と流通
    3 米穀消費と代替穀物
    おわりに

第2章 帝国の中の「健康な」朝鮮牛
     —— 畜産・移出・防疫
    はじめに
    1 畜産と取引 ——「粗笨」農業の必須条件
    2 輸移出とその使途 —— 半島の牛から帝国の牛へ
    3 検疫と獣疫予防 ——「健康な」朝鮮牛の誕生
    おわりに

第3章 海を渡る紅蔘と三井物産
     —— 独占と財政
    はじめに
    1 専売の実施と蔘業の発達 —— 人蔘の耕作・収納から紅蔘の製造まで
    2 三井物産の独占販売と紅蔘の専売収支
    おわりに

飲食朝鮮―帝国の中の「食」経済史-3.jpg  第Ⅱ部 滋養と新味の交流

第4章 「文明的滋養」の渡来と普及
     —— 牛乳の生産と消費
    はじめに
    1 「文明的滋養」の導入とその経済性
    2 「文明的滋養」の普及とその需給構造
    3 社会問題としての「文明的滋養」と生産配給統制
    おわりに

第5章 朝鮮の「苹果戦」
     —— 西洋りんごの栽培と商品化
    はじめに
    1 優良品種の普及とりんご収穫の増加
    2 果樹生産性の向上と地域別生産動向
    3 りんごの輸移出と市場競争
    4 果樹業者の組織化と出荷統制
    おわりに

第6章 明太子と帝国
     —— 味の交流
    はじめに
    1 明太の漁労と魚卵の確保
    2 明太子の加工と検査
    3 明太子の流通と消費
    おわりに

  第Ⅲ部 飲酒と喫煙

第7章 焼酎業の再調合
     —— 産業化と大衆化
    はじめに
    1 朝鮮酒税令の実施と醸造場の整理
    2 酒精式焼酎の登場と黒麹焼酎への転換
    3 カルテル統制と酒精式焼酎会社の経営改善
    おわりに

第8章 麦酒を飲む植民地
     —— 舶来と造酒
    はじめに
    1 新しい飲酒文化としての麦酒とその普及
    2 内地麦酒会社の進出計画と朝鮮総督府の麦酒専売案
    3 内地麦酒会社の朝鮮進出とその経営 —— 朝鮮麦酒と昭和麒麟麦酒
    おわりに

第9章 白い煙の朝鮮と帝国
     —— 煙草と専売
    はじめに
    1 総督府の産業育成と煙草専売の実施
    2 煙草専売の経済効果 —— 耕作、製造、財政
    3 戦時下の朝鮮煙草と帝国圏
    おわりに

終 章 食料帝国と戦後フードシステム
    1 朝鮮の食料から帝国の食料へ —— 市場としての帝国
    2 在来と近代の並存 —— 植民地在来産業論の可能性
    3 総督府財政への寄与 —— 国家収入としての食料システム
    4 食料供給と植民地住民の身体 —— 体格変化の一背景
    5 戦時経済と食料統制 —— 需給調整の成立
    6 食料経済の戦後史への展望 ——「連続・断絶論」を超えて

 あとがき
 注
 参考文献
 図表一覧
 索 引

林采成-.jpg書著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
林/采成 LIM Chaisung
1969年ソウル生まれ。1992年韓国ソウル大学校社会科学大学国際経済学科卒業。1995年韓国ソウル大学校大学院農経済学研究科修士課程修了。1999年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。韓国現代経済研究院研究委員、韓国大統領諮問政策企画委員会専門委員を経て、2004年より培材大学校外国語大学日本学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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7袋のポテトチップス――食べるを語る、胃袋の戦後史-2019 [食から見る]

7袋のポテトチップス――食べるを語る、胃袋の戦後史-2019
著 湯澤規子(ゆざわ・のりこ)
版型 四六判並製: 12.8 x 2.1 x 18.8 cm・344頁
出版社: 晶文社
ISBN-13: 978-4794970794
発売日: 2019/3/12
販売時定価:2,160円=本体2000円+税

中味
あなたに私の「食」の履歴を話したい
戦前・戦中・戦後を通して語り継がれた食と生活から見えてくる激動の時代とは。歴史学・地理学・社会学・文化人類学を横断しつつ、問いかける「胃袋の現代」論。―――――――――――――――――――――――――――――――――――
目次
7袋のポテトチップス_l.jpg序章 食物語
第1章 あなたの胃袋誰のもの?―胃袋がたどった二〇〇年
第2章 空腹の記憶―戦争と飢え
第3章 生まれて初めて食べる味―戦後をつくった食の経験
第4章 土と米と暮らしの戦後史―高度経済成長期の食と農
第5章 一億総中流社会の憧れと胃袋―大量生産・大量消費時代の到来
第6章 消費者の誕生と食をめぐる意志―抵抗する胃袋
第7章 高度消費社会と胃袋のゆくえ
終章 胃袋から見た現代
内容
戦後史を「胃袋」から見ると、どのように見えるのだろうか。前作『胃袋の近代』で明らかにされた「記憶として個々人が抱えていたが、歴史化されてこなかった」出来事たちを、さらに現代に向かって証言・資料を基に丹念にとらえていく。「7袋のポテトチップス」が浮かび上がらせる、飽食・孤食・崩食を越えて「逢食」〔ほうしょく〕へ至る道すじとは。

「あなたに私の食の履歴を話したい」。『胃袋の近代』が刊行されて間もなく、読者の方から、そう声をかけられた。人はそれぞれ「食の履歴書」をもっている。「食物語(たべものがたり)」といってもよいかもしれない。そこには食をめぐる状況や経験や思い出などが含まれており、いわば人生の足あとが垣間見えることも多い。「食べるを語る」人びとのライフヒストリーに耳を傾けながら、胃袋・食・社会を巡る問いに答えうる「暮らしの戦後史」を描くことが本書の目的である。
――本文より
著者

◇湯澤規子(ゆざわ・のりこ)
1974年、大阪府生まれ。1997年、筑波大学第一学群人文学類卒業。2003年、筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、明治大学経営学部専任講師。2011年より筑波大学生命環境系准教授。専攻は歴史地理学、村落社会学、農村社会学。著書に『在来産業と家族の地域史―ライフヒストリーからみた小規模家族経営と結城紬生産』(古今書院、2009)、『胃袋の近代』(名古屋大学出版会、2018)

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