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アメリカ空軍の歴史と戦略-2008 [軍事]

アメリカ空軍の歴史と戦略 (ストラテジー選書)              

出版社 ‏ : ‎ 芙蓉書房出版
発売日 ‏ : ‎ 2008/8/1
単行本 ‏ : ‎ 204ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4829504284 
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内容(「BOOK」データベースより)
陸軍航空の時代から、現代のITによる空軍改革までを通観し、航空戦略の将来を展望する。今後のアメリカの軍事戦略を考察するうえで重要な役割を果たしているアメリカ空軍を理解するために、アメリカ空軍の歴史と戦略を、現役の自衛官がまとめた。
目次
はじめに
第1章 陸軍航空の誕生と第一次世界大戦
第2章 戦間期における陸軍航空の発展
第3章 第二次世界大戦、ヨーロッパ航空戦
第4章 第二次世界大戦、太平洋航空戦
第5章 アメリカ空軍の独立
第6章 朝鮮戦争航空戦 第7章 アメリカ空軍と冷戦
第8章 ベトナム戦争航空戦の蹉跌と克服
第9章 湾岸戦争航空戦での勝利
第10章 アメリカ空軍のトランスフォーメーション
おわりに、現代の航空戦略
 
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
源田/孝 ゲンダたかし
1951年生まれ。航空自衛隊幹部学校教官。1974年防衛大学校航空工学科卒業。元空将補。幹部学校指揮幕僚課程、同幹部高級課程修了。幹部学校戦略教官、北部防空管制群司令、防衛大学校教授、幹部学校戦史主任教官を経て2007年から現職。早稲田大学大学院公共経営研究科公共経営修士(専門職)。軍事史学会理事・事務局長、戦略研究学会研究・編集委員
石津/朋之 シズともゆき
防衛省防衛研究所戦史部主任研究官、戦略研究学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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はじめに より 
虹屋まとめ
 本書は、今後のアメリカの軍事戦略を君察するうえで重要な役割を果たしているアメリカ空軍を理解するために、アメリカ空軍の歴史と戦略をまとめたものである。
 アメリカ空軍の基盤を構築したのは、ウィリアム•ミッチェルである。ミッチェルは、第一次 世界大戦に参戦し、連合軍の連合航空隊司令官に就任して勝利に貢献した卓越したリーダーであった。また、第一次世界大戦後の平和思想と軍縮の中で、エア・パワーの重要性を啓蒙し、多くの後輩達に理想とするエア・パワーのビジョンを伝え残した。 
 ミッチェルが提唱した航空戦略は、「敵国家の心臓部に直接エア・パワーを指向して敵国の戦争遂行能力を破壊するとともに、敵国民の意欲を喪失させることによって勝利を獲得する」ことであった。ミッチェルは、将来の戦争にこのような航空戦略を採用すれば、戦争は短期間で終結するため、死傷苦を低減でき、結果として戦争はより人道的になると確信していた。また、ミッチェルは、当時の航空先進国イギリスとイギリス空軍を参考にしてアメリカ空軍の未来像を構想した。このようなミッチェルのビジョンは、その後のアメリカ空軍の指標となり、ミッチェルを信奉する後輩達が実現していった ,
 アメリカ空軍の発展の歴史的経緯についてコリン・グレイは、「ー九〇〇年代初頭から一九二〇年代にかけて実験的かつ陸軍力の補助軍種にすぎなかった空軍は、一九二〇年代から一九四〇年代にかけて有用かつ重要な軍種へと発展を遂げた。 それが一九四〇年代から一九九〇年代にかけて絶対必要不可欠な補助的軍種となり、そして一九九〇年代以降は、あたかも単独で戦争に勝利できる軍種へと発族したかのようである」と概観している。
 アメリカは他国の追随を全く許さないほどの圧倒的なエア・パワーを保有している。 今日のアメリカを見るとき、ランド・パワー国家であった口―マ、シ―・パワー国家であったイギリスとの歴史的比喩から、エア•パワー国家といっても過言ではない。まさしく、アレグザンダ―・セヴァースキーが提唱した「エア・バワ―国家としてのアメリカ」が出現したといえよう。
 戦争にエア・パワーを大規模に投人するとともに、効果的に運用することにより、敵国の政治と軍事の中枢を火規模かつ正確に破壊することができ、その結果、戦争が短W期間で終結する可能性、そして、人的被害が局限できる可能性が高まってきた。こうして、アメリカは、エア・パワーを軍事力の中核に位置付ける「アメリカ流の戦争方法」を確立しようとしている。
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書評
ヨーロッパ諸国に遅れて陸軍の一部門として発足、第二次世界大戦ではミッチェルの思想に基づく「昼間高高度精密爆撃」と「夜間低高度無差別爆撃」という二種類の戦略爆撃が行われる。
戦後、陸軍から独立。ヒロシマ・ナガサキを切っ掛けとする核戦略と、ベルリン封鎖への対抗としての空輸戦略におけるプレゼンス。ソ連の核保有後は相互確証破壊を前提に航空作戦にも様々な制限が生まれたが、第二次世界大戦の成功体験からそれへの適応を怠った米空軍は朝鮮、ベトナムで敗北を重ねる
80年代の治安維持作戦を通しハイテク化とドクトリン改良が進む。

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