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阿片・・戦前の大日本帝国期は年50トンを越えていたが、現日本国は年産数キログラム [視座をホモサピエンス]

現在、アヘンなど麻薬は国際的に国際麻薬統制委員会 ;INCB によって管理されている。その枠組みは1961年に締結された麻薬単一条約Single Convention on Narcotic Drugs(発効は1964年)で決められた。この条約の第23条(Article 23)により、アヘン生産国は収穫後速やかにアヘンを当該政府機関が所持、保管あるいは販売、輸出業務に対して責任を負わねばならないことになった。麻薬単一条約はそれまで各国が個別に締結していた国際条約、協定を一つにまとめ、麻薬管理を一元化して行う意志を表明したものである。現在の世界最大の合法アヘン生産国はイギリスによる植民地統治のころからの歴史的大生産地インドであり、今日ではインド産の生アヘンだけが世界市場で合法的に取引されている。

国際麻薬統制委員会 (International Narcotic Control Board; INCB 1958年設立)


Commentary_on_the_single_convention_1961.jpg

その生産は気候の影響による収穫量の変動のほか、世界需要に合わせた適正な繰り越しストック(在庫)を維持するため、栽培ライセンスの発行を調節する。量は1999年971トン、2000年1,302トン、2001年726トン、2002年820トンと年によってかなりの変動がある(→Opium Trading in India, 2003による)。これは1998年に在庫が払底したのに伴うものであった。インドはINCB認定の唯一の生アヘン生産国であり、毎年の総生産を1200トン、うち870トンを輸出、130トンを国内消費、残りを需給調整用の在庫とするようINCBより求められている(→Opium Trading in India, 2003による)
中国のアヘン生産は1993年の統計では14トンとごくわずかであり、全て国内消費に当てられ世界市場では取引されていない。
わが国のアヘン生産は戦前の大日本帝国期は年50トンを越えていたが、現日本国は年産数キログラムにすぎず、試験栽培あるいは栽培技術の継承の域を出ないレベルである。
北朝鮮についてはその実体は不明で、近年、外貨を得るためブラックマーケットでアヘンあるいはヘロインを売りさばいているのではないかとの疑惑が報道されている。



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