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incendiary bomb(放火の爆弾)・焼夷弾 その① [軍事]

incendiary bomb(放火の爆弾)、incendiary ammunition
攻撃対象に着火し焼き払い破壊のために、発火性の薬剤を中に装填し、それが着火燃焼し、対象物を火災に追い込む爆弾・砲弾・銃弾で焼夷弾と呼ばれる。焼夷弾は燃焼の際には大量の酸素を使うため、着弾地点から離れていても酸欠によって窒息死、あるいは一酸化炭素中毒死する。これに対しbomb(爆弾)は、装填された火薬の爆発で発生する爆風や飛散する破片で届く範囲の対象物・人を破壊する。
近世には、砲弾を赤熱させ対象に着火させる焼玉式が用いられた。
発火性の薬剤(焼夷剤)の種類で分類される。
金属アルミニウムを利用するテルミット焼夷弾・・、第二次世界大戦の対独爆撃・空襲に多用された。
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油脂焼夷弾
油脂を使う。ナフサ(粗製ガソリン)・重油などの石油製品も使われる。
原油を常圧蒸留分離し、沸点範囲がおおむね30 - 180℃程度の製品であるナフサに、増粘剤(Thickener)を重量比で2%程度添加し、ゲル化・ゼリー状にした「ナパーム」(Napalm)を用いたナパーム弾は、第二次世界大戦の太平洋戦争で対大日本帝国への爆撃・空爆で多用された。
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「ナパーム」(Napalm)は、アメリカ・ハーバード大学の有機化学者ルイス・フレデリック・フィーザー(Louis Frederick Fieser)が、米国の科学研究開発局(OSRD) の研究開発依頼に応じて、財政支援下で、1941年10月初めごろ(真珠湾攻撃・日米開戦の2か月前)から開発開始。1942年7月4日に、ハーバード大学のアメリカンフットボール場で最初のナパーム弾実験が行なわれ、最終的には極めて高温(900-1,300度)で燃焼し、人体や木材などに付着すると水をかけても消火が出来ず、広範囲を焼尽・破壊する焼夷弾・ナパーム弾が開発され、使用されている。


続く




タグ:兵器
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