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人類堆肥化--60日かけて遺体を「堆肥」にする「テラメーション」米国 [食から見る]


人の遺体をおがくずなどと微生物の働きで土に還し「堆肥」にする「テラメーション」葬法が、米国で特に若い世代から注目を集めている。
アメリカ合衆国西海岸最北部のワシントン州は、2019年にアメリカで初めて火葬でも、棺に納めて土に埋めるのでもなく、遺体を自然に土に還す葬送の仕方「テラメーションTerramation」を合法化した。

 人は誰でも死ぬ。だからこそ地上で最後の行為は持続可能で、地球に恩返しできるものにしたい。だが、火葬も納棺土葬も持続可能には程遠い。1回の火葬には通常115リットル近い燃料が使われ、大気中に排出される二酸化炭素は245キロと推定される。一方、一般的な納棺土葬は場所を取るし、遺体の腐敗を防ぐために発癌物質のホルムアルデヒドを使うことが多い。

 テラメーションでは6消費するエネルギーは火葬の10分の1ほどだ。遺体を「ベセル(舟)」と呼ぶ容器に横たえる。ベセルにワラやおがくずなどの有機物を詰めて密閉する。そして酸素を送り込んで循環させる。すると人体表面・体内の微生物の働きで、遺体は少しずつ土に戻っていく。ある母親は、息子の眠るベセルに何日も寄り添っていた。

 ベセルに花や思い出の品を入れたがる人もいる、有機物であれば、原則OKだ。1カ月で家庭菜園で使うコンポスト(堆肥)のような甘い香りがする。2カ月目は土をじっくり寝かせ、呼吸させる。出来上がった土は遺族に返す。大切な土だ。持ち帰って、親戚の人や友人たちに分けるのもいい。庭にまいて、花や樹木を育てるのもいい。

テラメーションにかかる費用は全体で4950米ドル。テラメーションの希望者には、なぜか若い人が多い。最初の5件は40歳以下の人だった。
【動画】「テラメーション」の仕組みと実際の様子  https://youtu.be/j5-CLcl8B2g

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