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赤米のたどった道―もうひとつの日本のコメ-2016;関連 赤米の博物誌 [食から見る]

赤米のたどった道―もうひとつの日本のコメ
(著) 福嶋 紀子 (フクシマ ノリコ)

出版社名:吉川弘文館

判型:B6:8,228p

ISBN-13:978-4642082938

発行年月日:2016/05/01

価格: ¥3,024(税込)

新潟市図書館収蔵    中央・ホンポート館央 2階産業 20番書架   NDC分類(9版) 616.2


目次
赤米のたどった道-2016_.jpg序章 稲作と日本
1章 稲作と日本・アジア
2章 コメを取り巻く日本の歴史
3章 中世の赤米・大唐米
4章 稲作をめぐる勧農と収納
5章 荘園に広がる水田風景
6章 赤米の広がり
7章 農書の成立と赤米の盛衰
終章 食糧としてのコメ―食糧増産の命題


著者紹介

福嶋 紀子 (フクシマ ノリコ)
1958年,群馬県生まれ。1981年,法政大学文学部史学科卒業。1985年,東京都立大学大学院修士課程修了。2012年,中央大学博士号取得(論文博士)。現在,信州大学・松本大学非常勤講師 ※2016年4月現在【主要編著書】『中世後期の在地社会と荘園制』(同成社,2011)。「矢野荘散用状に見える大唐米について」『東寺文書にみる中世社会』(東京堂出版,1999)。「中世における大唐米の役割」『論集東国信濃の古代中世史』(岩田書院,2008)


内容紹介

日本に伝来した「大唐米」などの赤米は、水田不適な土地でも耕作でき、庶民の生活米として重宝されたが、食味が劣るため生産量は白米に圧倒される。現在のブランド米の特殊性にも触れ、赤米の盛衰を歴史的に位置づける。

日本に伝来した「大唐米」などの赤米は、水田不適な土地でも耕作でき、庶民の生活米として重宝されたが、食味が劣るため生産量は白米に圧倒される。現在のブランド米の特殊性にも触れ、赤米の盛衰を歴史的に位置づける。
古来「大唐米」などの赤米は庶民の生活米として重宝されたが、食味が劣るため白米に圧倒される。赤米の盛衰を歴史的に位置づける。

米は白い―。これは今では常識だが、古来日本では大陸伝来の「大唐米」や信州安曇野の「溢籾」などの赤米が、生活米として重宝された。水田不適な土地でも耕作できるなど、新田開発を側面から支えた庶民の赤米は、食味が劣るため、白米の普及とともに生産が減少していく。今日のブランド米の特殊性にも触れ、赤米の盛衰を歴史的に位置づける。

関連

赤米の博物誌

猪谷 富雄  (著), 小川 正巳  (著)

出版社: 大学教育出版

赤米の博物誌8.jpgA5版: 21.4 x 15.2 x 1.6 cm;183ページ
ISBN-13: 978-4887307919

発行年月日: 2007/12/20

価格: ¥2,376(本体¥2,200+税)

内容紹介
ロマンと謎に包まれた赤米の実体に迫る! 赤米に関する関連史料・文献を幅広く調べ、わが国における赤米の歴史と現況をあまねく述べる。
近年,赤米・紫黒米(黒米)に関心が集まってきている。本書では,近年の文献類とともに中世以降のわが国の赤米に関する史料を渉猟し,世間にあまり知られていない,興味深い話を数多く取り上げ,赤米をできるだけ科学的に多方面から探る。


●主要目次
第1章/赤米とは
第2章/わが国における赤米栽培の歴史
第3章/江戸時代における大唐米の利用法
第4章/江戸時代の本草学にみる赤米
第5章/小噺・昔話・民謡・小説などに見られる赤米
第6章/江戸時代における世界のイネの分類
第7章/近世以降の各地の赤米
第8章/残存した赤米他


小川 正巳
名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。県立広島大学猪谷研究室において在来稲の研究等を行う。

猪谷富雄
京都大学大学院農学研究科修士課程修了。農学博士。県立広島大学生命環境学部教授。

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