ナガサキー核戦争後の人生(みすず書房)ー2010;07 [福島第一原子力発電所事故(2011)]
ナガサキー核戦争後の人生
NAGASAKI Life After Nuclear War
著者;スーザン・サザード
訳者;宇治川康江
出版社:みすず書房
NAGASAKI Life After Nuclear War
著者;スーザン・サザード
訳者;宇治川康江
出版社:みすず書房
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/464頁
ISBN-13: 978-4622088189
発行・発売日: 2019/7/2
2019年7月1日予定
発行・発売日: 2019/7/2
2019年7月1日予定
内容
「人類の歴史において核兵器の攻撃とその後の惨状を生き抜いてきた唯一の人々である被爆者。人生の終わりの時期に差しかかっている彼らの記憶のなかには私たちの心を奮い立たせるような、核戦争による長期の破滅的影響についての明白な事実が刻まれている」
郵便局の配達員、路面電車の運転士あるいは軍需工場に駆り出されるごくふつうの10代の若者だった「語り部」たちのあの日――1945年8月9日、原子雲下の「同日同刻」から苦難とともに生きのびた「長い戦後」まで。「赤い背中の少年」ほか5人の主要登場人物とその家族、関係者への聞き書きにくわえ、他の多くの被爆者や治療に携わった医師たちが残した証言、アメリカ軍兵士・司令官の手記、戦略爆撃調査団報告をはじめ占領軍検閲政策、原爆傷害調査委員会をめぐる公文書資料などにあたりながら、12年の歳月をかけ書きあげられたノンフィクション。被爆者の側に徹底的に寄り添った本書の姿勢は、2015年に刊行されるや「原爆投下不可避」論の根強いアメリカ国内で議論を呼び起こした。
「スーザン・サザードはジョン・ハーシーが広島のためにした以上のことを長崎でおこなった。本書は綿密で情熱的、思いやりに満ちたこのうえない歴史書だ」(ジョン・ダワー)
目次
プロローグ
第1章 集束
第2章 爆発点
第3章 残り火
第4章 被爆
第5章 動かぬ時
第6章 浮揚
第7章 新たなる人生
第8章 忘却に抗して
第9章 がまん
第1章 集束
第2章 爆発点
第3章 残り火
第4章 被爆
第5章 動かぬ時
第6章 浮揚
第7章 新たなる人生
第8章 忘却に抗して
第9章 がまん
謝辞
注
訳者あとがき
索引
図版出典
注
訳者あとがき
索引
図版出典
著訳者略歴
スーザン・サザード
Susan Southard
アメリカのノンフィクション作家。アンティオーク大学LA校で修士号取得。
「ニューヨーク・タイムズ」「ロサンゼルス・タイムズ」「ポリティコ」などに寄稿し、アリゾナ州立大学、ジョージア大学でノンフィクション講座を受け持つ。デビュー作の本書Nagasaki: Life After Nuclear Warによりデイトン文学平和賞、J・アンソニー・ルーカス書籍賞受賞。また「エコノミスト」「ワシントン・ポスト」「カーカス・レビュー」の年間ベストブックに選出され、21人目となる「長崎平和特派員」に認定される。
スーザン・サザード
Susan Southard
アメリカのノンフィクション作家。アンティオーク大学LA校で修士号取得。
「ニューヨーク・タイムズ」「ロサンゼルス・タイムズ」「ポリティコ」などに寄稿し、アリゾナ州立大学、ジョージア大学でノンフィクション講座を受け持つ。デビュー作の本書Nagasaki: Life After Nuclear Warによりデイトン文学平和賞、J・アンソニー・ルーカス書籍賞受賞。また「エコノミスト」「ワシントン・ポスト」「カーカス・レビュー」の年間ベストブックに選出され、21人目となる「長崎平和特派員」に認定される。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宇治川康江
うじがわ・やすえ
1957年生まれ。葛飾野高等学校卒業後、NHK国際研修室(通訳コース)で学ぶ。あおぞら銀行、花王、みずほ銀行ほかで日英翻訳業務に携わり、現在はフリーランスの翻訳家。
「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」会員。
宇治川康江
うじがわ・やすえ
1957年生まれ。葛飾野高等学校卒業後、NHK国際研修室(通訳コース)で学ぶ。あおぞら銀行、花王、みずほ銀行ほかで日英翻訳業務に携わり、現在はフリーランスの翻訳家。
「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」会員。
「被爆地の問題、核兵器の問題を考えるうえで必要不可欠」
繁沢敦子・神戸市外国語大学英米学科准教授より本書をめぐるエッセイをご寄稿いただきました。
繁沢敦子・神戸市外国語大学英米学科准教授より本書をめぐるエッセイをご寄稿いただきました。
[広島への原爆投下の事実が周知されていれば、失われずに済んだ可能性のある命を救えなかったことの責任追及もされてこなかった。]
[原爆の特徴のひとつに放射線の影響がある。白血病やガンなど長期間にわたる健康被害が発生した。その影響はまだ進行中である。検閲によって情報が封じられ、安全保障条約に代表される戦後の日米協調路線の枠組みにおいて、こうした被爆の実相を世界に知らしめる機会も限定されてしまった。その功罪は想像以上に大きい。被爆者に対するメディアの質問が被爆当時のことに集中しがちであることはそのあらわれであろう。]
[被爆体験とは、1945年8月に原爆に遭ったことだけを言うのではない。その後も受け続けた影響をも含めなければならないのだ。本書は、家族を奪われ、みずからの体も傷つけられながら、それでも生き残って「与えられた命」を精いっぱいに生きた彼らの、70年間の闘いの記録である。そこには、彼らの闘いに共鳴した作家がいた。]
タグ:被曝
2019-06-27 11:00
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