病原菌と国家 ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治-2016 [国家医学・帝国医療・看護学]
病原菌と国家 ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治-2016
小川眞里子 著
小川眞里子 著
出版社: 名古屋大学出版会
判型 A5判・上製: 21.6 x 15.5 x 2.7 cm;486頁
発刊年月日 2016年2月8日
ISBN-13: 978-4815808266
発刊時価格 6,300円:
発刊年月日 2016年2月8日
ISBN-13: 978-4815808266
発刊時価格 6,300円:
書籍の内容
19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直す。
19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直す。
第Ⅰ部 テムズ河 —— ロンドンの衛生改善
第1章 変容するロンドンの暮らし
—— 病原菌説前夜の混沌
1 人口の急増と食糧問題・衛生問題
2 農芸化学の誕生と肥料の大量輸入
3 チャドウィックとファー
4 テムズ河の汚染 —— ハサルからフランクランドへ
5 リービヒの発酵および伝染病理論
—— 病原菌説前夜の混沌
1 人口の急増と食糧問題・衛生問題
2 農芸化学の誕生と肥料の大量輸入
3 チャドウィックとファー
4 テムズ河の汚染 —— ハサルからフランクランドへ
5 リービヒの発酵および伝染病理論
第2章 屎尿の利用と衛生施策
1 衛生政策に着手する
2 首都下水道委員会
3 ヴィクトリア時代を代表する大工事
4 資産としての屎尿
5 リービヒを担ぎ出したシティ
6 感謝状とその後
7 屎尿灌漑と病原毒素
1 衛生政策に着手する
2 首都下水道委員会
3 ヴィクトリア時代を代表する大工事
4 資産としての屎尿
5 リービヒを担ぎ出したシティ
6 感謝状とその後
7 屎尿灌漑と病原毒素
第Ⅱ部 漂う微生物の本性を追う
第3章 コンタギオンからジャームへ
1 産褥熱から病院熱へ
2 ボーダレス時代
3 リスターの化膿防止法と発酵研究
1 産褥熱から病院熱へ
2 ボーダレス時代
3 リスターの化膿防止法と発酵研究
第4章 病原菌理論の時代
1 バードン-サンダーソンと生体解剖反対運動
2 進化論と病原菌
1 バードン-サンダーソンと生体解剖反対運動
2 進化論と病原菌
第5章 ロンドン国際医学大会
1 世界の名士が一堂に
2 微生物学の全面展開
3 真に国際的な会議
4 公衆衛生から国家医学へ
5 ロンドン国際医学大会の意義
1 世界の名士が一堂に
2 微生物学の全面展開
3 真に国際的な会議
4 公衆衛生から国家医学へ
5 ロンドン国際医学大会の意義
第Ⅲ部 スエズ運河 —— 帝国時代の医学
第6章 コレラとスエズ運河
1 1883年のエジプトにおけるコレラ流行の注目点
2 「コレラとコンマ菌に関するコッホの理論を論駁する」
3 スエズ運河をめぐる情勢
4 エジプトにおけるコレラの流行
5 フランスおよびドイツのコレラ調査団
6 ドイツとフランスの動静
1 1883年のエジプトにおけるコレラ流行の注目点
2 「コレラとコンマ菌に関するコッホの理論を論駁する」
3 スエズ運河をめぐる情勢
4 エジプトにおけるコレラの流行
5 フランスおよびドイツのコレラ調査団
6 ドイツとフランスの動静
終 章
1 団結して闘う医師たち —— 細菌学研究所を民間で
2 本書を振り返って
1 団結して闘う医師たち —— 細菌学研究所を民間で
2 本書を振り返って
著者等紹介
小川眞里子[オガワマリコ]
1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。三重大学教授などを経て、三重大学名誉教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2018年5月 日本科学史学会 学術賞
受賞者: 小川眞里子著『病原菌と国家』に対して
小川眞里子[オガワマリコ]
1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。三重大学教授などを経て、三重大学名誉教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2018年5月 日本科学史学会 学術賞
受賞者: 小川眞里子著『病原菌と国家』に対して
2018年6月 - (公財)東海ジェンダー研究所 理事
関連図書
リービヒ『化学の農業および生理学への応用』 (翻訳)吉田 武彦で2007/2/28刊行
リービヒ『化学の農業および生理学への応用』 (翻訳)吉田 武彦で2007/2/28刊行
タグ:2016年・刊行
2019-03-26 11:00
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