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世界史の中のパレスチナ問題-- 臼杵 陽 ① [ユーラシア・近東]

世界史の中のパレスチナ問題 
著者 臼杵 陽 /ウスキあきら
出版者 講談社  講談社現代新書 番号 2189
出版年 2013.1
ページ数 423p
ISBN 978-4-06-288189-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館 S/227.9/ウス/

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内容紹介
 パレスチナ問題の根源はどこにあり、どのように展開し、現状はどうなっているのか。21世紀に入っても解決の糸口さえ見出せないこの難問を、世界史という長期的・広域的な時空間のなかで位置づけし直して考察する。


 パレスチナは2012年11月に国連総会で「国家」として承認されたが、イスラエルとアメリカという紛争当事国と関係国が認めていない以上、これ以上の進展は見込めないのが現状。なぜ解決できないのか…?その難問の構造を歴史から読み解く15講。
 第1部パレスチナという場所、第2部列強の対立に翻弄されるユダヤ人とパレスチナ人、第3部「アメリカの平和」の終わりと始まり、という3部構成。
 
 オスマン帝国下からの東方問題、民族的な対立の創出、1934年には英国はパレスチナへの移民を禁じ、ユダヤ人への土地売却を禁止したせいで、日本占領下の上海のみが当時のユダヤ人にとっての唯一の避難場所だった。1934年には満州へ5万人のユダヤ人移民計画=河豚フグ計画があった。トランヨルダンとイスラエルの関係、現代のパレスチナ問題。87年に子供らの投石による闘争で始まった第一次インティファーダから、アラブ・イスラエル紛争がパレスチナ化したという。


  

著者紹介 臼杵 陽 /ウスキあきら
1956年生まれ。東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。佐賀大学、国立民族学博物館などを経て、日本女子大学文学部史学科教授。京都大学博士。専攻は中東地域研究(本データはこの書籍に掲載されていた)



目次

第一部 パレスチナという場所

 第1講 パレスチナという地域とその宗教と言語

 第2講 ユダヤ教から見たキリスト教と反ユダヤ主義の起源

 第3講 イスラームから見たユダヤ教とキリスト教

 第4講 ヨーロッパ対イスラーム――「一四九二年」という転換点

 第5講 オスマン帝国と東方問題

第二部 列強の対立に翻弄されるユダヤ人とアラブ人

 第6講 帝国主義時代の宗教、民族、人種

 第7講 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治

 第8講 第二次世界大戦と国連パレスチナ分割決議案

 第9講 イスラエル国家建設とナクバ

 第10講 アラブ・イスラエル紛争の展開

第三部 「アメリカの平和(パクス・アメリカーナ)」の終わりの始まり

 第11講 第三次中東戦争以降のパレスチナ問題とイスラエル

 第12講 冷戦終焉後の中東和平の挫折

 第13講 九・一一事件後のパレスチナ/イスラエル紛争

 第14講 アラブ革命とパレスチナ問題の現状

 第15講 パレスチナ問題と日本


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