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神風頼み 根拠なき楽観論に支配された歴史--2022ー① [明治以前・国内]

神風頼み 根拠なき楽観論に支配された歴史

著者 秦野裕介 ハタノゆうすけ
出版社 柏書房
サイズ 19cm  頁数 259p
出版年月 2022年8月
ISBNコード978-4-7601-5465-4
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内容紹介
 「日本は神風が吹く、神に守られた特別な国」という「神風思想」が生み出す「ニッポンすごい!」「独り善がりの排他主義」「根拠なき楽観主義」……元寇から特攻まで日本史を貫きつづけてきた「神風思想」は、太平洋戦争における敗戦という結末を迎えることとなったが、その意識自体はいまだ日本人の心に根強く生き続けている。 本書は、「神風思想」がいかに形づくられていったかを、史実に沿って検証、「神風が吹いたのは日本だけではない」「神社による立派な〈武器〉だった神風」「実は友好的だった元寇前のモンゴルの外交姿勢」「天皇制をこき下ろした天皇」「〈神の国〉ではなく〈人間本位〉を考えていた中世の政治家たち」「立憲制を念頭に置いていた大日本帝国憲法」など、日本が決して「神風思想」だけに凝り固まっていたわけではないことを示す事実を挙げながら、「神を敬わなければならない」「神のために人がいる」という「神風思想」とそれに対峙する「人の煩いがない」「人々の生活優先」「人のために神がある」の「撫民思想」《撫民ぶみん  人民をいたわること。》とのせめぎ合い、そして「神風思想」の根幹をなす「根拠なき楽観」が招いた悲劇の過程を辿っていく。そして「神風思想」の根幹をなす「根拠なき楽観」が招いた悲劇の過程を辿っていく。
 歴史的論考としてはもちろん、コロナ禍、ウクライナ戦争など混迷の時代において危機をいかに克服していくべきかの指針ともなる一冊。
 
著者等紹介 秦野裕介[ハタノゆうすけ]
1966年、京都府生まれ。立命館大学文学部卒業。立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。修士(文学)。立命館アジア太平洋大学非常勤講師などを経て、現在、立命館大学授業担当講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
目次 に続く 

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