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中欧・東欧文化事典ー2021 [ユーラシア・東西]

4621306162.jpg中欧・東欧文化事典
編集代表 羽場 久美子 ハバ クミコ
  中欧・東欧文化事典編集委員会 /編  
  300名に近い執筆陣
出版者 丸善出版
出版年 2021.8
ページ数 29,823p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-621-30616-1
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階34番 R/293.0/チユ/
一般件名 ヨーロッパ(東部)-便覧
内容紹介
中欧、東欧、中東欧…。ドイツとロシアのはざまには、その地域に住む人々が自分たち自身の名称としても、「この地域」を一言で到底言い表せないほど多様で複雑な世界が広がっている。「中欧」という呼び名を持つ、多様で多彩な文化、古代から中世・近世にかけてヨーロッパの諸帝国と結びついた、深い思想や宗教的特徴を持つ、華やかな地域。あるいは「東欧」としての、近代から現代にかけて周辺諸大国の被支配地域・被支配民族として存在し、だからこそ、自由と解放、変革と自立、独自の道を求めて、繰り返し、果敢に立ち上がり、歴史に残る諸事件を刻んできた、独立心旺盛で、勇猛果敢な地域・民族・人々。本書では23章・340項目をかけて、この多彩で豊かな地域の全貌を紹介する。テーマごとの中項目でどこからでも読みやすい事典。
「中欧」と「東欧」には、若干ニュアンスの違いがある。
 「中欧」は、やや文化的・歴史的、芸術的な色彩が強く、他方、「東欧」は、どちらかと言えば経済的・政治的分析(西欧との差異化)に使われることが多い。
 そのうえで、いずれも相互に重なり合っている。この地域は、「中欧」としては、多様で多彩な文化、古代から中世・近世にかけてヨーロッパの諸帝国と結びついた、深い思想や宗教的特徴を持つ、華やかな地域である。他方、「東欧」としては、政治・経済・歴史において、近代から現代にかけて周辺諸大国、特にドイツ、ロシア、オスマン帝国、ハプスブルク帝国、ソ連邦における、被支配地域・被支配民族として存在し、だからこそ、自由と解放、変革と自立、独自の道を求めて、繰り返し、上記の支配的諸大国に対して果敢に立ち上がり、歴史に残る諸事件を刻んできた、独立心旺盛で、勇猛果敢な地域・民族・人々であった。
 第二次世界大戦後から冷戦終焉までは、文字通り欧州が西と東に分断された際の、「東」の地域として「東欧」と呼ばれた。
 しかし1989年の冷戦終焉後 30年以上が過ぎ、もはや多くの国々はこの地を「東欧」とは呼ばない。「中欧」ないし「中東欧」が圧倒的である。
 中欧・東欧の魅力は、その極めて多彩・多様かつ美しく、煌びやかな、さらに凛とした独自性を持つ哲学的深さにある。(中略)
 多くの皆様方が本文化事典を機に、中欧・東欧に強い関心を持って下さること、中欧・東欧の文化が人々を魅了し続けることを、心より願っております。
続く


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