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ユ-ゴ紛争はなぜ長期化したか [ユーラシア・東西]

810nnavg6ZL.jpgユ-ゴ紛争はなぜ長期化したか 
悲劇を大きくさせた欧米諸国の責任
著者 千田善 /(ちだ・ぜん)  
出版年 1999.4
出版者 勁草書房
ページ数 221,20p 大きさ 20cm
ISBN 4-326-35118-7
県立図書館収蔵
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート館2階 NDC分類 316.8393

内容紹介 冷戦後の不透明な世界、続発する地域紛争…。渾沌たる現実に明解なメスを入れ、国際社会の責任を問う。大国の駆け引きを現在進行形で分析し、現代国際政治の力学を冷徹に説き明かす「生きたテクスト」。
20数万人の死者、300万人の難民・避難民を出したボスニア戦争など、91年からの旧ユーゴスラビア紛争。紛争はどうして長期化して、悲惨な戦争化を防げなかったのはなぜか。現実に明解なメスを入れ、国際社会の責任を問う。
71o+IjvRjGL.jpg目次
第1章 「冷戦後」の地域紛争としてのユーゴ紛争
第2章 ユーゴ紛争に対するヨーロッパの対応の弱点
第3章 ドイツ統一と、ECのクロアチア承認
第4章 紛争を長期化させたアメリカの旧ユーゴ政策
第5章 ユーゴ紛争と国連―平和維持活動の効果と限界
第6章 ボスニアでのNATOの役割
第7章 デイトン和平協定とその後のボスニア
著者紹介
千田善(ちだ・ぜん)
1958年岩手県生まれ。東京大学教育学部卒業。ベオグラード大学政治学部大学院修士課程中退(国際政治専攻)。6年余のベオグラード生活を経て、91年からも2年半、スロベニアを拠点に各地で紛争の現場を取材。旧ユーゴスラビア生活は、のべ10年近くにおよぶ。一橋大学非常勤講師(異文化交流論)や外務省研修所で講師を務める。専門は国際政治・国際社会学。
主な著書に『ユーゴ紛争』(講談社現代新書、1993年)、『ユーゴ紛争はなぜ長期化したか』(勁草書房、1999年)など。訳書に『スロヴェニア』(白水社・文庫クセジュ、2000年)、『クロアチア』(同上、共訳、2000年)などがある。
  
烏賀陽 弘道 @hirougaya  2022年5月11日
ウクライナ戦争を見て「第二次世界大戦以来初めてのヨーロッパでのキリスト教徒同士(白人同士の)戦争です!」などと叫んでいる日本の知ったかぶり識者も、欧米のマスコミもバカだ。1990年代のあの凄惨なユーゴ内戦すら覚えてないのか?セルビア人もクロアチア人もキリスト教徒だ。
【セルビア人もギリシャ正教の流れを汲むセルビア正教、、クロアチア人もローマ・カソリック】。
ウクライナ戦争を「第二次世界大戦後初めての独立国同士の戦争」とか言う連中も無知すぎる。ユーゴ内戦はクロアチアとスロベニアの旧ユーゴからの離脱・独立で始まった。この2カ国はドイツが真っ先に承認、引きずられるようにECも承認した。ユーゴ内戦は国際法的には独立国同士の戦争である。
この性急すぎるクロアチアとスロベニアの国家承認が旧ユーゴの分裂と解体の引き金を引いた。それを押し戻そうとする新ユーゴの戦争、それぞれの分裂国とその国家内国家との間の悪夢のような殺戮合戦が「旧ユーゴ内戦」の実体である。
フランスはセルビア人勢力を支援しドイツはクロアチア人勢力を支援した。アメリカは右往左往。こうした拙劣なヨーロッパやアメリカの介入が旧ユーゴ内戦を地獄化し長期化させた実態は、ウクライナ戦争によく似ている。この経緯は千田善氏の著書に詳しい。
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