誰の健康が優先されるのか ==グレッグ・ボグナー/[著] -- 岩波書店 -- 2017;09 [国家医学・帝国医療・看護学]
副タイトル1 医療資源の倫理学
著者1 グレッグ・ボグナー /[著], イワオ・ヒロセ /[著], 児玉 聡 /監訳
出版者 岩波書店
ISBN-13: 978-4000612203
発売日: 2017/9/29
B6判/ページ数 22,293,11p/高さ 19cm
県立図書館収蔵 /490/B62/ NDC分類(9版) 490.15
内容紹介
住民が100人、予防接種が80人分しかない時、あなたならどうしますか? 医療資源の配分をめぐる、哲学的思考のレッスン。ハーバード大での最先端の議論を紹介する、医療倫理の水先案内。医療資源配分は人々の厚生に大きく影響するが、有限な資源の配分には判断を要する。多くの事例を通じ、医療資源配分の倫理学的側面を分かりやすく解説。
著者紹介
グレッグ・ボグナー(Greg Bognar)
スウェーデン,ストックホルム大学哲学部上級講師.専門は倫理学,政治哲学.中央ヨーロッパ大学(CEU)大学院修了(Ph.D.).ハーバード大学,ニューヨーク大学,豪ラ・トローブ大学等で教鞭をとり,現職.主要論文“FairInnings,” Bioethics, 2015 など.
イワオ・ヒロセ(広瀬 巌)
カナダ,マギル大学哲学部および環境学部准教授.専門は道徳哲学.早稲田大学大学院経済学研究科,英国セントアンドリュース大学大学院修了(Ph.D.).オックスフォード大学,ハーバード大学の研究員を歴任し,現職.著書『平等主義の哲学――ロールズから健康の分配まで』(齊藤拓訳,勁草書房,2016)など
目次
日本語版への序文
謝辞
序章
第1章 倫理学と医療
1.予防接種プログラム
2.医療の配給の遍在性
3.医療の配給の不可避性
4.道徳的論証
第1章のまとめ/議論のための問い/読書案内
第2章 健康の価値
1.福利と健康
2.健康関連QOL
3.質を調整した尺度
4.疾病の負担
5.誰に尋ねるべきか?
第2章のまとめ/議論のための問い/読書案内
第3章 倫理と費用対効果
1.費用効果分析とは何か?
2.健康利益の計算
3.費用効果分析はどのように用いられているか
4.公正による重み付け
5.割 引
第3章のまとめ/議論のための問い/読書案内
第4章 差別の問題
1.二つの攻撃ライン
2.障害者差別
3.フェア・イニング論
4.年齢加重と疾病負担
5.それ以外の道徳的考慮
第4章のまとめ/議論のための問い/読書案内
第5章 健康利益の集計
1.集計問題
2.人数問題
3.公正な機会
4.患者の選択
5.より状況の悪い者を優先する
第5章のまとめ/議論のための問い/読書案内
第6章 健康に対する責任
1.平等と運
2.もう一つの提案
3.喫煙者には本当に責任があるのか?
4.健康の社会的勾配
5.社会正義と医療の配給
第6章のまとめ/議論のための問い/読書案内
結 論
用語集
索 引
2020-03-29 11:00
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