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ユーラシアの大草原を掘る―草原考古学への道標--2019 [ユーラシア・東西]

ユーラシアの大草原を掘る―草原考古学への道標LL.jpgユーラシアの大草原を掘る―草原考古学への道標

草原考古研究会【編】
出版社: 勉誠出版 
 (アジア遊学 238) 
サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 21cm
商品コード 9784585227045
刊行 – 2019/9/30
NDC分類 220
内容紹介
人類史の新たな側面を照射する
ユーラシア大陸を東西に結ぶ最短コースである大草原地帯、この地域は古くより遊牧民が活躍する舞台であった。
特に青銅器時代から初期鉄器時代ごろに登場した騎馬遊牧民は、時に大国をなし、大陸の東西を結ぶ役割を果たし、草原地帯だけではなく、西アジアや東アジア諸地域に対しても極めて大きな影響を与えてきた。
最新の知見により、馬の家畜化・騎乗の起源、青銅や鉄の冶金技術の普及、武器・馬具・装身具などの作製技術の発展、道具や装飾にみえる文化交渉の諸相を論及、さらには近年注目をあつめるスキタイ、サルマタイ、サカ、匈奴、突厥などの遺跡を紹介。国境を越えた現地調査の実現により、近年、急速に進歩をとげる「草原考古学」の全体像を知るための道標となる一冊。
目次
1 総説
2 新石器時代から初期鉄器時代へ
3 冶金技術
4 実用と装飾
5 東西交流
6 注目される遺跡
編者紹介
草原考古研究会(そうげんこうこけんきゅうかい)
1980年頃に、ユーラシア草原地帯の遊牧民に関する考古学文献を講読する集まりとして始まった研究会であり、古代オリエント博物館、早稲田大学、横浜ユーラシア文化館等に開催場所を移し、現在は東洋文庫を会場としている。
その間に、「アルタイ・シベリア歴史文明展」(1987年)や「スキタイ黄金美術展」(1992年)等の展覧会に協力し、『NHKエルミタージュ美術館』第4巻(1989年)等の翻訳を手掛けながら、1990年頃から「草原考古研究会」を名乗り、『草原考古通信』を発行し、『中央ユーラシアの考古学』(同成社)、『ユーラシア考古学選書』(雄山閣)を刊行してきた。中央ユーラシアの考古学に関心のある方なら誰でも参加できるオープンな会である。
目次
序言 草原考古研究会

[Ⅰ 総説]
草原考古学とは何か―その現状と課題  林俊雄

[Ⅱ 新石器時代から初期鉄器時代へ]
馬の家畜化起源論の現在  新井才二
青銅器時代の草原文化  荒友里子
初期遊牧民文化の広まり  髙濱秀
大興安嶺からアルタイ山脈  中村大介・松本圭太
アルタイ山脈からウラル山脈  荒友里子
バルカン半島における草原の遺跡―新石器時代から青銅器時代を中心に  千本真生
 
[Ⅲ 冶金技術]
草原地帯と青銅器冶金技術  中村大介
草原地帯の鉄  笹田朋孝

[Ⅳ 実用と装飾]
鹿石  畠山禎
初期遊牧民の動物紋様  畠山禎
草原地帯における青銅武器の発達  松本圭太
鍑―什器か祭器か  髙濱 秀
草原の馬具―東方へ与えた影響について  諫早直人
帯飾板  大谷育恵
石人  鈴木宏節

[Ⅴ 東西交流]
蜻蛉(トンボ)珠からみる中国とユーラシア草原地帯の交流  小寺智津子
草原の冠―鳥と鳥の羽をつけた冠  石渡美江
草原の東から西につたわった中国製の文物  大谷育恵
ビザンツの貨幣、シルクロードを通ってさらにその先へ
―四〜九世紀 バルトゥオーミエイ・シモン・シモニェーフスキ(翻訳:林俊雄)

[Ⅵ 注目される遺跡]
トゥバの「王家の谷」アルジャン  畠山禎
スキタイの遺跡―ルィジャニフカ村大古墳を巡る問題  雪嶋宏一
サルマタイの遺跡―フィリッポフカ古墳群を巡って  雪嶋宏一
サカの遺跡―ベレル古墳群について  雪嶋宏一
匈奴の遺跡  大谷育恵
突厥・ウイグルの遺跡  鈴木宏節

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