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大国の興亡=1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争--1993 [ユーラシア・米両大陸・アフリカ]

大国の興亡  原書名 The rise and fall of the great powers
副書名 1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争
 上巻  下巻
著者 ポール・ケネディ /著 
訳者 鈴木 主税 / 
出版者 草思社
出版年 1993.3
大きさ 20cm
版表示 決定版

新潟市図書館収蔵
所蔵館 所蔵場所 請求記号 
中央 自動書庫  /333/ケ/1 
豊栄 書庫 /332/ケ/1 

要旨(「BOOK」データベースより)

20世紀末の世界的大変化を見事に解読した画期的な労作。原注・参考文献・索引を付した決定版。
目次(「BOOK」データベースより)
上巻
第1部 産業革命以前の世界における戦略と経済

(西欧世界の興隆;覇権に手をのばしたハプスブルク家;財政、地理、そして戦争の勝利)
第2部 産業革命の時代の戦略と経済

(産業革命と世界の勢力のバランスの変化;二極世界の到来と「中級大国」の危機)
下巻
第2部 産業革命の時代の戦略と経済(二極世界の倒来と「中級大国」の危機)
第3部 現在から未来への戦略と経済(二極世界の安定と変動二十一世紀に向かって)


大国の興亡を経済、政治、社会といった様々な側面から分析した国際関係学の古典!上巻は中世から第一次世界大戦までを収録している。上巻では、殆どがヨーロッパの政治外交に紙面が割かれている。ヨーロッパ社会が他の地域よりも発展した理由をこの地域全てを統治するモノが現れなかったため、各国家が自由競争したことにあると本書では述べられていた。大国間で、ヘゲモニー国家が入れ替わる際のその社会の雰囲気を人口、経済力、軍事力といった定量的なデータからも、外交力、国民性、地理などの定性的な視点からも述べられており


大国の興亡bdL.jpg



るーでる@柏葉 @rudel101
フランス革命の原因の一つに、ブルボン王朝の財政破綻があるのは有名だが、財政破綻の原因は、貴族や王妃の放蕩三昧というより、徴税制度が整っていなかったことのほうがより根本的。
  2012-07-03 15:38:0

収税吏などが高い利子を取って政府に前貸ししていたりするのだか、そもそも各段階でピンハネもしている(つまり、納税者は不当に高い税金を納めさせられる)

また、収税吏など、収税に携わる人間は税金から5%の手数料を取っており、国庫に納められる「前」に給与などの支払が高官によって行われ、さらにその高官も利子を取って君主に金を貸し付ける。

さらには、ネッケルの改革までは、包括的な財政収支という概念すらない。また、民間への支払いの約束も守られないことがあった。

こうしたなかでは、まとも金利でフランスに資金を融資しようとする銀行家がいる訳もなく、フランスへの融資にたっては、銀行家は高い金利を要求していた。


例えば、アメリカ独立戦争に際して、イギリスは3%の金利で戦費を調達しているが、フランスはその倍の6%で戦費調達を行わざるを得なかった。信用が段違いだったのだ。

こんな状態では、平時でさえ収入で支出を賄えず、毎年借金を重ね、信用はさらに低下……という恐るべきループにフランスは嵌まり込んでしまう。

こうした絶望的な財政がフランス革命の呼び水となったのである。……以上、ポール・ケネディの「大国の興亡」に基づいてお送りしました。

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