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潜在認知の次元 しなやかで頑健な社会をめざしてー2019 [思考の型]

潜在認知の次元 しなやかで頑健な社会をめざして
潜在認知の次元 DL.jpg著者 下條 信輔 (著)
価格 ¥1,980(本体¥1,800)
有斐閣(2019/07発売)
サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
商品コード 9784641174474
NDC分類 361.4
ISBN-13: 978-4641174474


内容紹介
想定外を乗り越える社会とは? ヒトの本性である潜在認知を長年研究した著者が、原発問題など実社会の現代的問題に対し、「心理リアリティ」「シェアド・リアリティ」といった「逆応...想定外を乗り越える社会とは? ヒトの本性である潜在認知を長年研究した著者が、原発問題など実社会の現代的問題に対し、「心理リアリティ」「シェアド・リアリティ」といった「逆応用科学」からのアプローチを提案する。普遍的な社会課題への示唆に富む渾身の書。
【有斐閣の「 書斎の窓」の「自著を語る」コーナーから】

 本書で「逆応用科学」のもっともリアルな例題として扱ったのは、原発だった。日本で原発の過酷事故が起きた要因については、「原発ムラ」がばらまいた「安全神話」か大きかったとも言われている。だがそれ以前に、そもそも原発の安全管理とその経済が、ヒトの認知の本性にそぐわない。詳しくは本書を見てほしいのだが、安全管理の場面での「馴れ」、危機的状況でのパニック行動(まさに情動の解発!)、また原発経済の「今利益を上げ、ツケは将来に回す」近視眼的な経済論理(時間割引)などが、その具体的な中身だ。
 原発の問題がこのように「社会の制度がヒトの本性にそぐわない」顕著な例だとすると、本当なら心理学者が分析し、社会科学者や政治行政とも協力して処方箋を書くべきだろう。が、現実にはまったく機能していない。これを逆応用科学のアプローチに沿って徹底的に追求してみたらどうなるか。それを試みたのがこの本だ。


目次
序章 現代社会と「逆応用科学」のススメ
1章 「想定外」を科学する──原発問題では何が起きていたのか
2章 ヒトの認知の本性──なぜ安全に見えたのか
3章 心理リアリティと実態リアリティ──心は事実と乖離する
4章 実態を動かすシェアド・リアリティ──心理リアリティの共有と歪み
5章 カタストロフィをどう回避するのか


著者紹介
下條信輔[シモジョウ シンスケ]
1955年東京生まれ。1985年マサチューセッツ工科大学大学院修了(Ph.D.)。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。スミス・ケルトウェル視覚研究所ポスドク研究員、東京大学助教授などを経て、カリフォルニア工科大学生物学・生物工学部教授。京都大学こころの未来研究センター、東北大学脳科学センター、玉川大学脳科学研究所などでも特任・特命教授を務める。専門:知覚心理学、視覚科学、認知神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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