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原発ゼロをあきらめない=反原発という生き方ー2013 [福島第一原子力発電所事故(2011)]

原発ゼロをあきらめない=反原発という生き方
編著者 安冨 歩  
著者 小出 裕章 /著 
著者 中嶌 哲演 /著 
著者 長谷川 羽衣子 /著 
出版者 明石書店
B6判: 19.4 x 13.1 x 2.1 cm/ページ数 220p

ISBN-13: 978-4750338521
出版・発売日: 2013/7/19
価格 ¥1728=本体1,600円+税

新潟市図書館収蔵 西川館 NDC分類(9版) 543.5


内容紹介
政府は原発で成長戦略。でも、絶望したら終わりだ。原発は絶望で稼働するのだから-。『原発危機と「東大話法」』で、原子力ムラの欺瞞と無責任を暴いた安冨歩氏が、反原発を貫いてきた小出裕章氏、中嶌哲演氏、3・11以降、脱原発運動に取り組む長谷川羽衣子氏にインタビュー。彼らの生き方、考え方からこれからの時代を生きる手がかりが見えてくる!
中嶌哲演さんのインタビューには、平智之氏、深尾葉子氏も参加しています。


目次一覧
原発ゼロをあきらめない0.jpg
対話1 小出裕章×安冨歩  騙されたから、自分で落とし前をつけたいのです 17-88頁

対話2 中嶌哲演×安冨歩/平智之/深尾葉子―平和も幸福も自他ともに成り立つ道を追求していく 89-162頁

対話3 長谷川羽衣子×安冨歩―市民のエネルギーを政治につなげるために 163-199頁

対話を終えて ―「無縁者」ネットワークが原発をとめる 201-220頁


編著者紹介
安冨 歩 (ヤストミ アユム)  
1963年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、ロンドン大学政治経済学校(LSE)滞在研究員、名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を経て、東京大学東洋文化研究所准教授、2009年より同教授。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


詳しい目次

対話1………小出裕章×安冨歩
 ○騙されたから、自分で落とし前をつけたいのです
  私の場合、圧力はまったくかからなかった。だからそれに耐えているという意識は全然ありません
  「金は残せないけれど、教育だけは受けさせる」と父に言われて育ちました
  自分が生きていくことが社会にどういう意味を持っているのか。それを問うているのが大学闘争だと気づいた
  自分の人生をいいわけにして生きるなんて、そんなつまらない人生はない
  女川原発反対闘争で裁判になったとき、証人として来てくれたのが水戸巌さんでした
  高校時代は地質が大好きだった。でも、人のために役に立ちたいという思いで原子力に傾倒
  滅多に騙されない私が平和利用ということばに、コロリと騙されました
  騙されたからしかたがない、と言ってしまったら、終わりだと思います
  助教は誰にも命令されない、誰にも命令しなくてすむ、非常に恵まれたポストです
  『東大話法』なんて本を書く人は、東大ではダメですね
  原発事故後、「個人で発言するな」と言われました
  一人ひとりが自発的な意思でデモに参加したことは、日本では画期的なことだと思いますが、懸念もあるんです
  無縁的なものを復活させることが、日本社会に自由を回復させる道になる
  誰かを守るためにやっているのではなく、全部自分のためなのです
  自分が何をするか、ということがいちばん大切なこと。徹底的な個人主義者なんです
  原発をとめるために必要なのは、無縁者のつながりと、「連帯を求めて孤立を恐れず」という生き方


対話2………中嶌哲演×安冨歩/平智之/深尾葉子
 ○平和も幸福も自他ともに成り立つ道を追求していく
  広島原爆1000発分の死の灰がたまると知って、絶対に小浜につくらせてはいけないと決意を固めました
  意見や主義の違いがあっても原発だけはつくらせまい。その一点で一致団結したのです
  大多数の有権者が反対していることを行わないのは為政者の当然のモラリティではないか
  過去に対する洞察力がなければ、薄っぺらな軽い発言しか出てこない
  生き物すべてが汚染によって被っているストレスに政治はもっと目を向けなければならない
  想定外のことが起こりうるということを想定する謙虚さが、足りない
  事故後も変わらず、同じ手口、同じ屁理屈を繰り返す国と東電
  そんなに必要で安全な原発を、なぜ若狭に建てるのか。それが私の最初の大疑問だったのです
  ものごとはいろいろな条件に支えられて存在し、変化し、消滅する
  年金も健康も子育ても、原発と同じ構造を抱えている
  恐怖から創造的な解決は絶対に生まれない
  福島県民の声を受けとめることが運動の根底になければならない
  事故の収束作業にあたる労働者は特攻隊員の原発版
  「我々は差別する卑怯な生き物である」ことをまず受け入れる
  原子力村が頼りにしているものはなにか。それを断ち切らなければならない
  ごまかすために、膨大な書類と東大話法が必要になる
  小浜には古いものは大切に守りぬくという良い面での保守性がある。だから原発を拒んでこれたのです
  自己犠牲としての利他主義には落とし穴がある。自らが楽しみ、それが他者の幸せにもつながることがベスト
  禁原発が工夫を生みだし、希望を生みだす
  差別と犠牲の構造は入れ子構造。一朝一夕で克服できる問題ではない。だからこそあとの世代に伝えていかなければ
  未来の他者に対して利する行為を現在を生きる私たちが問われている
  暗闇を照らす導きの灯りとして、「自分自身」と「真理」を大事にしなさい


対話3………長谷川羽衣子×安冨歩
 ○市民のエネルギーを政治につなげるために
  ミニスカサンタもチャイナドレスも楽しいデモにするための演出
  母の影響で環境問題と出会い、大学時代は江戸時代の下肥の研究に没頭
  「長谷川さんは激しすぎるんだ」「いや、ふつうやけど」
  おおい町に通い、おおい町で声をあげられない現実を知る
  厳戒態勢のなかで開かれた再稼働住民説明会に不満を感じて「もうひとつの住民説明会」を開く
  原発交付金の話をドイツで発表したら、会場から驚きの声があがったんです
  差別がだめなのは経済的にあわなくなるから。怨念を生み、その解消に膨大なコストがかかる
  人々の絶望こそが原子力村の重要なエネルギー。あきらめてはだめなんです
  プラズマ化した社会で重要なのはお助け協同組合のようなネットワーク
  若い世代の危機感を変革の流れにつなげるために


 対話を終えて――「無縁者」ネットワークが原発をとめる

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