SSブログ

お産椅子への旅=ものと身体の歴史人類学―2004 [国家医学・帝国医療・看護学]

お産椅子への旅=ものと身体の歴史人類学―2004
著者 長谷川 まゆ帆 /著 
出版者 岩波書店
お産椅子への旅=ものと身体の歴史人類学1.jpg四六版: 19 x 13.2 x 2.8 cm/ページ数 261p
ISBN-13: 978-4000223768
発売日: 2004/11/25
2019年現在 在庫品切れ
新潟市図書館収蔵 中央・ホンポート館1F7番書架、ほか NDC分類(9版) 385.2

内容紹介 現代の人々に忘れられた「お産椅子」は、なぜ16~17世紀にヨーロッパに広がり、19世紀には姿を消したのか。この椅子が抱えるヨーロッパの身体宇宙の謎を求めて、フランスの様々な地方や古今の文献、近代医学へと旅する。

アルザスの古い博物館でその奇妙な椅子は発見された.フランス人にすら忘れられた「お産椅子」は16世紀から17世紀にフランス全土になぜ広がり,19世紀には消えたのか.この椅子が抱える,ヨーロッパの身体宇宙の謎を求めて,著者はフランスのさまざまな地方へ,古今の文献へ,近代医学へ,「お産椅子」への旅を続けてゆく.

著者・長谷川 まゆ帆からのメッセージ

 わたしはお産椅子の前にしばらく立ち止まり,ああでもないこうでもないと考えてみたのですが,考えても考えても疑問はつのる一方で,謎はますます深くなっていくばかりでした.いったいお産椅子とはそもそも何だったのか,誰が,いつ,どうやって,どこで,何のために用い,またどんな意味や空間がこの道具によって創り出されていったのだろうか,と.そのとき抱いた素朴な疑問から,その後,わたしはいつかそれらについてもっときちんと時間をかけて考えてみたい,謎を解いてみたいと本気で考えるようになっていきました.
 本書は,わたしがこの椅子に出会ってからここ15年ほどの間に調べたり,考えてきたお産椅子についての歴史と,お産椅子をとりまく人間たちについての歴史人類学的な探求の記録です.言い換えると,お産椅子という道具あるいは家具を通じて,過去の時代の人間の文化と社会について思いを寄せてきた,長い旅の足跡と言ってもよいでしょう.

目次
第1章 お産椅子とは何か
第2章 文献上のお産椅子とその歴史的変遷
第3章 お産椅子の形態変化と身体の所作
第4章 触れること/触れられること
第5章 象徴・記号としてのお産椅子
第6章 お産椅子に先立つ身体の技法
第7章 お産椅子からベッド/分娩台への移行

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント