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家族はなぜ介護してしまうのか-認知症の社会学-2019;0228、 [介護]

家族はなぜ介護してしまうのか-認知症の社会学
(著)木下 衆(きのした シュウ)

出版社名:世界思想社
(著)木下 衆(きのした シュウ)
判型:B6: 18.6 x 13.4 x 1.4 cm;9,241p
ISBN-13:9784790717263
発行年月日:2019/02/15
税込価格:¥2,484(本体¥2,300+税)

新潟市図書館収蔵 西川館 資料コード 1811200086254 NDC分類(9版) 369.261

新潟県立図書館収蔵 資料コード 0010018427929  NDC分類(9版) 369.261


内容紹介 患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。家族介護はなぜ大変なのか、その大変さの源泉はどこにあるのかを、複数の具体的な事例をもとに考える。 患者の人生や性格に合わせた介護が求められる現在の認知症。患者をよく知るからこそ、家族は悩み、憤り、反省する。家族介護はなぜ大変なのか、その大変さの源泉はどこにあるのかを、複数の具体的な事例をもとに考える。


目次
家族はなぜ介護してしまうのか_001.jpg序章 新しい介護、新しい問題
1章 認知症の概念分析へ―本書が問うもの
2章 認知症に気づく―何が、なぜ「おかしい」のか
3章 患者にはたらきかける―「より良い介護」を目指して
4章 悩みを抱える/相談する―規範を再構築する
5章 他の介護者に憤る―介護家族による「特権的知識のクレイム」
終章 新しい認知症ケア時代を生きる―悩みが映し出すもの


著者紹介(この書籍が刊行された時に掲載)

木下 衆(きのした シュウ)
1986年、大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。現在、大阪市立大学都市文化研究センター研究員、東京都健康長寿医療センター研究所非常勤研究員ほか。専門は医療社会学、家族社会学


――はじめにより

彼ら家族たちは介護保険サービスを利用しながらも、何らかの形で介護を担っていた。彼らは例えば、日常的にケアマネジャーと介護の方針についてすり合わせ、患者が通う通所介護施設(デイサービス)を訪問して日々の様子を観察し、サービス内容に意見を申し立てていた。……
  これから事例として紹介するように、彼らは介護の中で、悩むこと、憤ることを繰り返す。頼れるプロがいながらも、そして「介護はプロに」と思いながらも、彼ら家族は介護に、いわば巻き込まれていってしまう。……
私が注目するのは、「認知症」という病だ。そこに、「家族はなぜ介護してしまうのか」という謎を巡る、重要な論点が隠されている。
 鍵となるのが、患者個々人の「その人らしさ(personhood)」に関する知識だ。患者本人を介護の中心に据え、多様な専門職がかかわる介護の体制がつくられるからこそ、介護家族の知識が頼られ、介護にかかわらざるを得なくなってしまう。
……そんな彼らが、何を目指し、何に苦悩しながら介護をしていたのか。社会学の立場から、きちんと分析をしておきたい。

タグ:認知症
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