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アジアから吹く風 -いま外国人労働者のふるさとは-佐々木 聖子/著 -- 朝日新聞社 -- 1991.5 [波、亜細亜から・へ]

アジアから吹く風 -いま外国人労働者のふるさとは-佐々木 聖子/著 -- 朝日新聞社 -- 1991.5
出版社: 朝日新聞社 (1991/04)
版型:B6判(19 x 13 センチ): 262ページ
ISBN-13: 978-4022562852
発売日: 1991/04
発売時税込価格 1,363円

新潟市図書館収蔵 所蔵は 2 件。
>所蔵館  中央、アルザ
>日本十進分類法(NDC)区分(9版)  366.022
内容紹介
ニッポンに連れてって。かれらはなぜ国境を越えるのか―。法務省を休職して、海外出稼ぎ労働者の送り出し国と受け入れ国の実情をさぐる旅へ。

目次
アジアから吹く風_.jpgシンガポールから興奮ぎみに―ふと気がつくと、そこに働く外国人
シンガポールからいささか感情的に―ところ変わって、それぞれの外国人労働者問題
オーストラリアからアジアを眺めて―脈々たる人の流れ移民の国をめぐる力学
気分一新、パキスタンから―ガンダーラの源流に、人流の源流を訪ねて
インドはやはり大きな国でした―世界中の海外居住インド人へ
あふれる人力、バングラデシュから―職業訓練、海外出稼ぎしかし帰国後は…
スリランカから違ったムードで―国境を越える女性たち
東南アジアに戻ってきました―合法労働者として再び国境を越えて
バンコク・ILOのオフィスから―外国人労働者問題に新しい視点を
フィリピンからリズムにのって―外国人労働力の一大輸入国―ニッポン
小さな香港の大きな人流―ゆく人くる人 いまホットな国際人流スポット
インドネシアから興味津々に―「ゆっくり、しかし、確実に」新参国の理想と現実
プランテーションの国マレーシアから―人流が人流を呼ぶ国際人流の鎖
オリンピック後の韓国から―韓国発展史に浸みこんだ人流
ブルネイ経由、久々のシンガポールから―アジアの最富裕国に中東諸国を垣間見て
旅のおわりに―人が動く、アジアが動く そして日本が考える〔ほか〕

読んでみて

一つは、いわゆる労働者として外国に行くものが、母国ではある程度生活できる者であり、さらなる収入、さらなるライフチャンスを求めて渡航する者であるということ。この点から、旧来の「食い詰めとしての移民」は、もう成立しない。
 もう一点は、途上国から日本などの先進国へといった単純なものではなく、むしろ、重層化していることである。中東であれば、産油国のサウジアラビアなどにパキスタンなどから、東南アジアであれば、シンガポールにタイ、フィリピンなどの周辺国からといったところである。本書では、シンガポールとタイの間に発生した、タイ人労働者送還問題の経緯が記載されている。
この意味でいうと、日本へのいわゆる「不法就労」は、さまざまにあり得る選択肢の中の一つでしかなく、それゆえに、国際的・地域的な経済社会状況によって大きく左右されるものだということだ。

日本の視点

ジェトロ・アジア経済研究所>調査研究>テーマ別に見る>社会>国際人口移動>国際人口移動 より深く知りたい人のために 国際人口移動 https://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Theme/Soc/Migration/references.html

海外出稼ぎ
Rashid Amjad ed., To the Gulf and Back: Studies on the Economic Impact of Asian Labour Migration , New Delhi: United Nations Development Programme and International Labour Organization, Asian Employment Programme (ARTEP), 1989.
佐々木聖子『アジアから吹く風 いま外国人労働者のふるさとは』朝日新聞社 1991年
桑原靖夫『国境を越える労働者』(岩波新書196)岩波書店 1991年
日本からの出稼ぎ

タグ:移民・難民
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