みんなで戦争 銃後美談と動員のフォークロア-2019 [武士道騎士道医道○▲道]
みんなで戦争 銃後美談と動員のフォークロアー2019
重信 幸彦(著)
A5判 408ページ 並製
定価 3200円+税
ISBN978-4-7872-2082-0 C0021
書店発売予定日 2019年03月26日
紹介
満州事変から日中戦争へと続く戦時下の日常=銃後では、プロパガンダを意図した美談が様々な団体によって作られ、新聞や雑誌は「愛国の物語」にあふれていた。
重信 幸彦(著)
A5判 408ページ 並製
定価 3200円+税
ISBN978-4-7872-2082-0 C0021
書店発売予定日 2019年03月26日
紹介
満州事変から日中戦争へと続く戦時下の日常=銃後では、プロパガンダを意図した美談が様々な団体によって作られ、新聞や雑誌は「愛国の物語」にあふれていた。
万歳三唱のなか出征する兵士、残された子を養う隣人、納豆を売って献金する子ども、夫の戦死を誇る妻、戦地の兵士を「お兄様」と呼び武運を祈る少女――。
赤誠・献身・愛国・義心など、銃後美談にこびりつく戦意高揚や動員の言葉を慎重にはぎ取り、戦時下に漂う「空気」を示す記録・資料として美談を読み替える。そして、銃後美談から、総力戦下の矛盾や人々の困難、善意という暴力、戦争のリアリティーを浮き彫りにする。
序 章 美談の読み方――からみつくつながりと銃後
1 「銃後美談」へ
2 銃後美談との向き合い方
3 「日中戦争期」という状況
4 「動員」と銃後美談の読み方
5 「美談」を編むこと、「戦意」を測ること
6 フォークロアという視点
1 「銃後美談」へ
2 銃後美談との向き合い方
3 「日中戦争期」という状況
4 「動員」と銃後美談の読み方
5 「美談」を編むこと、「戦意」を測ること
6 フォークロアという視点
第1部 銃後美談とは何か
第1章 銃後美談集を編む
1 総力戦――満洲事変から日中戦争へ
2 総力戦の制度と銃後美談集
3 検閲と銃後美談
1 総力戦――満洲事変から日中戦争へ
2 総力戦の制度と銃後美談集
3 検閲と銃後美談
第2章 銃後美談と活字メディア
1 新聞のなかの銃後美談
2 前線の美談と銃後の美談――雑誌とその付録
1 新聞のなかの銃後美談
2 前線の美談と銃後の美談――雑誌とその付録
第3章 増殖する銃後美談
1 メディアと美談
2 規範化する美談
3 「世間へ顔出しができません」――「水兵の母」の記憶
1 メディアと美談
2 規範化する美談
3 「世間へ顔出しができません」――「水兵の母」の記憶
第2部 銃後美談が動員する社会
第4章 応召する男たちをめぐって
1 応召という出来事
2 妻子を残して
3 「即日帰郷」という事件
1 応召という出来事
2 妻子を残して
3 「即日帰郷」という事件
第5章 納豆を売る子どもたち
1 銃後の子どもたち
2 納豆を売る子どもたち
3 「無邪気」と銃後の空気
1 銃後の子どもたち
2 納豆を売る子どもたち
3 「無邪気」と銃後の空気
第6章 妻そして母たちの銃後
1 「母」という役割
2 「軍国の妻/母」の姿
3 『日本の母』と文学者たちの動員――日本文学報国会
1 「母」という役割
2 「軍国の妻/母」の姿
3 『日本の母』と文学者たちの動員――日本文学報国会
第7章 モダンガールと少女たちの銃後
1 街頭という銃後――千人針を縫う女たち
2 献金する「街頭」の女たち
3 「お兄様」への手紙――少女たちと兵士のラブレター
1 街頭という銃後――千人針を縫う女たち
2 献金する「街頭」の女たち
3 「お兄様」への手紙――少女たちと兵士のラブレター
第8章 もう一つの銃後
1 対照的な話群
2 銃後の犯罪例集
3 銃後美談の合わせ鏡
4 善意と悪意のはざま
1 対照的な話群
2 銃後の犯罪例集
3 銃後美談の合わせ鏡
4 善意と悪意のはざま
終章 動員と「弱さ」をめぐって
1 善意の「中間集団全体主義」
2 「弱さ」をすりつぶす動員
3 「動員」のなかで
1 善意の「中間集団全体主義」
2 「弱さ」をすりつぶす動員
3 「動員」のなかで
巻末資料 銃後美談関連図書一覧
参考文献一覧
参考資料一覧
あとがき
索引
著者プロフィル
重信 幸彦(シゲノブ ユキヒコ)
1959年、東京都生まれ。専攻は民俗学、口承文芸学、近代都市生活文化研究。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科単位取得退学。著書に『〈お話〉と家庭の近代』(久山社)、『タクシー/モダン東京民俗誌』(日本エディタースクール出版部)、共著に『市民の日本語へ――対話のためのコミュニケーションモデルを作る』(ひつじ書房)、『タクシードライバーの言い分――運転席からの人権宣言』(JICC出版局)、共編著に『民俗表象の現在――博物館型研究統合の視座から』(岩田書院)、『たったひとりのメディアが走った――「タクシージャーナル」三十三年の奮闘記』(現代書館)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
重信 幸彦(シゲノブ ユキヒコ)
1959年、東京都生まれ。専攻は民俗学、口承文芸学、近代都市生活文化研究。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科単位取得退学。著書に『〈お話〉と家庭の近代』(久山社)、『タクシー/モダン東京民俗誌』(日本エディタースクール出版部)、共著に『市民の日本語へ――対話のためのコミュニケーションモデルを作る』(ひつじ書房)、『タクシードライバーの言い分――運転席からの人権宣言』(JICC出版局)、共編著に『民俗表象の現在――博物館型研究統合の視座から』(岩田書院)、『たったひとりのメディアが走った――「タクシージャーナル」三十三年の奮闘記』(現代書館)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
2019-03-22 11:00
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