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先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」-2023 [視座をホモサピエンス]

先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」
著者 山本 紀夫    ヤマモトのりお
 KADOKAWA    角川ソフィア文庫 
発売日:2023年5月23日 判型:文庫判  ページ数:320 ISBN:978-4044007577
殺戮、奴隷化、疫病による大量死――先住民の悲劇とグローバル化のはじまり
  コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史
(『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』を、再構成・加筆・改題のうえ、文庫化したものです。)
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もくじ
まえがき 

第一部 ヨーロッパに与えたもの 
 第一章 トウモロコシ――コロンブスが持ち帰った穀類 
 第二章 トウガラシ――世界各地の食文化をになう 
 第三章 ジャガイモ――ヨーロッパの飢えを救う 
 コラム1 コロンブスより前に海を渡った栽培植物 
 
第二部 先住民にもたらされた災厄 
 第四章 サトウキビ――砂糖の生産と奴隷 
 第五章 馬と牛――生活を破壊したヨーロッパの家畜 
 第六章 天然痘――先住民の凄惨な悲劇 
 コラム2 ラテンアメリカ音楽の誕生 

終 章 コロンブスの功罪 

あとがき 
初出

参考文献
山本 紀夫[ヤマモト ノリオ]
1943年大阪市生まれ。国立民俗学博物館名誉教授。京都大学卒業。同大学院博士課程修了。1978年に京都大学で「トウガラシの起源と栽培化に関する研究」で農学博士の学位を取得し、2015年には東京大学で「中央アンデス農耕文化論」で文化人類学分野の学術博士の学位を取得。農学博士。民俗学、民族植物学、山岳人類学を専攻。1976年より国立民族学博物館に勤務。1968年よりアンデス、アマゾン、ヒマラヤ、チベット、アフリカ高地などで主として先住民による環境利用の調査に従事。1984‾87年には国際ポテトセンター客員研究員。

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