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水俣認定審査会への公開質問状と回答 疫学 昭和57年 [新潟水俣病未認定患者を守る会]

質問 4
4 水俣病は、食生活を共にする家族に集中して発生するという ”家族集積性”があるといわれています。
(9)あなたはこの考えを認めますか。
ア 認める
イ 認めない
ウ わからない
(10) 認定申請者の家族の中にすでに認定審査のための検診を受けた者がいた場合、その検診結果を、本人の審査の際に参考資料として使うことについてどう思いますか。
ア 使うべきである
イ 使う必要はない(理由          )
(11)検診を受けた家族がいない場合も、家族の病状を家庭訪問などで調査すべきだと思われますが、どう考えますか。
ア 現在のやり方で十分である。
イ そのような調査は必要だと思う。
ウ その他(            )
回答 4
4
(9)家族集積性の事実を最初に指摘した私どもにこの質問をされるのは非常に残念です。
(10)我々は、同一の家族内でも川魚の摂取が少ない人は水銀汚染も少ないことを証明しています。また、家族に症状があることは本人に症状があるという証明にならないことは自明です。
  したがって、家族の検診結果を、本人の審査の際に使ったとしても、それは参考程度です。

(11)
 ア
質問 5
5 阿賀野川の水銀に汚染された川魚をいつ、どれ位食べたかという点は、きわめて重要なボイントと思います。この点について申請書を例にとれぱ、量については一年・一ケ月・一週のうち何日、一日につき何尾又は何gという記入のやり方になっています。また検診の際に検診医による聞きとりが行われています。
 しかし、だれも食事毎に何をどれ位食べた勿記録にとっている人はいません。まして十年以上も前の事で記憶もあいまいです。
(12) あなたは現行のやり方で、患者の川魚の喫食情況を十分につかめると思いますか。
ア 思 う
イ 思わない(改善意見                   )
ウ わからない
(13) 川魚を直接食べた経路だけでなく、川魚をエサとしたニワトリやそのタマゴを食べて、有機水銀に汚染され発病した例があります。あなたはそういった汚染ノレートに注意を払っています。
ア 払っている
イ 払っていない
回答 5
5
(12)イ (改善するよい方法はない。)

(13)申請者がそれを申し出れば考慮しています。しかし、申請者の記憶も不確かになっている現時点で、川魚をどの程度ニワトリに与え、どの位トリ肉や卵を食べたかの答を求めることは不可能に近くなってきています。新潟の場合、トリ肉や卵の水銀量についてはデータがなく、その摂取量は川魚と比較もできない位複雑です。
 質問の言葉は、「魚を食べずにトリ肉や卵を食べて発病した人がある」という意味に解釈されますが、今後の調査の参考にしたいので、その人の名前と住所をお教えください。
質問 6
6 4でのべた食生活を共にした家族の健康状態や、5でのべた有機水銀の汚染ノレートや量・時期など、患者の疫学的背景は重要な点といわれています。
(14) あなたはその点どう思いますか。
ア 重要である
イ 重要でない
(15)あなたは審査会で疫学を担当していますか。
 ア 担当している
 イ 担当していない→では疫学担当委員はだれですか。
           (                   )
回答 6

(14)患者の疫学的背景は、審査をする上で考慮しています。しかし、我々は、メチル水銀中毒め症状があれば、疫学的背景が薄いということでメチル水銀中毒を否定するという考えはもっていません。
(15)疫学は全員が考慮することで、特定の担当委員はおりません。
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