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氏名の誕生--江戸時代の名前はなぜ消えたのかー2021/04刊 ほか [明治以前・国内]

氏名の誕生 ─江戸時代の名前はなぜ消えたのかUPYF4.jpg氏名の誕生 ─江戸時代の名前はなぜ消えたのか
尾脇 秀和[オワキ ヒデカズ] 著
筑摩書房
シリーズ:ちくま新書 1567
刊行日: 2021/04/06
ページ数:320
ISBN:978-4-480-07376-1


私たちの「氏名」はいつできたのか? 明治政府が行った改革が、江戸時代の常識を破壊し大混乱を巻き起こす。気鋭の研究者が近世・近代移行期の実像を活写する。
内容説明

私たちが使う「氏名」の形は昔からの伝統だと思われがちだが、約一五〇年前、明治新政府によって創出されたものだ。その背景には幕府と朝廷との人名をめぐる認識の齟齬があった。江戸時代、人名には身分を表示する役割があったが、王政復古を機に予期せぬ形で大混乱の末に破綻。さらに新政府による場当たり的対応の果てに「氏名」が生まれ、それは国民管理のための道具へと変貌していく。気鋭の歴史研究者が、「氏名」誕生の歴史から、近世・近代移行期の実像を活写する。

女性の「氏名」p297


目次
第一章 「名前」の一般常識
第二章 「名前」にあらざる「姓名」
第三章 古代を夢みる常識
第四章 揺らぐ常識
第五章 王政復古のはじまり
第六章 名を正した結末
第七章 「氏名」と国民管理

著者等紹介

尾脇秀和[オワキ ヒデカズ]

1983年京都府生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、神戸大学経済経営研究所研究員、佛教大学非常勤講師。専門は日本近世史

※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。


氏名ーーafLq0L.jpg壱人両名  江戸日本の知られざる二重身分
尾脇 秀和 /著  
出版者 NHK出版
シリーズ NHKブックス  1256
ページ数 294p
出版年 2019.4

NDC分類(9版) 210.5
ISBN 978-4-14-091256-0
新潟市立図書館収蔵 豊栄館ほか
内容説明
江戸時代の「身分」は、世襲で、固定されていたといわれる。しかし実際には、自在に身分をまたぐ人々が全国に大勢いた。百姓が、ある時は裃を着て刀を差し、侍となって出仕する―周囲はそうと知りながら咎めず、お上もこれを認めている。なぜそんなことが、広く日本各地で行われていたのか?本書は、名もなき人々の言動を生き生きと再現しながら、「融通を利かせて齟齬を解消する」ことを最優先する江戸時代特有の秩序観を浮かび上がらせていく。近世日本の知られざる実態を巧みに描き出す瞠目の書!
目次
序章 二つの名前をもつ男
第1章 名前と支配と身分なるもの
第2章 存在を公認される壱人両名―身分と職分
第3章 一人で二人の百姓たち―村と百姓の両人別
第4章 こちらで百姓、あちらで町人―村と町をまたぐ両人別
第5章 士と庶を兼ねる者たち―両人別ではない二重身分
第6章 それですべてがうまくいく?―作法・習慣としての壱人両名
第7章 壊される世界―壱人両名の終焉
終章 壱人両名とは何だったのか
氏名・・8ZcfSJL.jpg刀の明治維新
副書名 「帯刀」は武士の特権か?
尾脇 秀和/著
--吉川弘文館
シリーズ名1 歴史文化ライブラリー 472
--2018.8
--ISBN/ISSN:4-642-05872-8
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート2階 /210.5/オワ/
県立図書館収蔵
「帯刀」=武士の特権という今日の“常識”は、はたして正しいのか。江戸~明治初年まで、武器からファッション・身分標識・旧弊のシンボルへと移り変わる姿と維新で消えゆくまでを追い、「帯刀」の本当の意味に迫る。
帯刀とはなにか―プロローグ
/帯刀の誕生と変質―武器・ファッション・身分標識(刀・脇差を帯びること/帯刀規制のはじまり/百姓・町人の脇差)
/身分標識としての帯刀―「帯刀人」の登場(非常帯刀の登場―京都の帯刀改/天和三年令の弛緩/帯刀の特権化と整備/帯刀へのまなざし)
/虚栄と由緒と混乱と―ひろがる「帯刀」のゆくえ(帯刀に魅せられて/「士」に紛れゆく者たち/帯刀と身分秩序/白刃に血が滴るとき―終わりの序曲)
/明治初年の帯刀再編―消えゆく身分標識(平民帯刀の整理/三治一致と藩の帯刀許可/暮往く帯刀人の時代)
/身分標識から旧弊・凶器へ―貶められた最期(脱刀がもたらしたもの/帯刀意義の変質/廃刀の時代/変わる常識、消えゆく習慣)
/刀を差せない日―エピローグ

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