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江戸東京の明治維新--岩波新書 新赤版 1734 [明治以後・国内]

江戸東京_ (3).jpg江戸東京の明治維新
横山 百合子 /著  
岩波書店
岩波新書 新赤版 1734
出版年 2018.8
ページ数 11,197p
大きさ 18cm
NDC分類(9版) 210.61
ISBN 978-4-00-431734-0
新潟市立図書館収蔵 中央ホンポート新書
内容紹介 維新の激動に飲み込まれた江戸。諸大名の一斉帰国で人口は一挙に激減。横行する浮浪士のテロ、荒廃する屋敷地、流動化する身分。秩序が解体してゆく東京で、時代の変化に食らいつき、必死にもがきつづけた人びとの明治維新史。
目次
はじめに
第一章 江戸から東京へ
 第一節 大名小路の風景
  江戸切絵図「御曲輪内大名小路」/江戸城登城風景図屛風/腰掛茶屋/賑わう内桜田門
 第二節 戦略的な藩邸配置
  「大名小路」藩邸の主/上屋敷,中屋敷,下屋敷の役割/中屋敷の新たな役割
 第三節 江戸の占領統治
  薩摩藩邸浪士の御用盗み/江戸城開城直後の情勢/東京様お酒頂戴/東京城吹上苑拝観
 第四節 荒廃する武家地
  激減する人口/焦る江戸藩邸/帰るに帰れぬ藩士たち
 第五節 新しい屋敷主たち
  公家たちの登場/変貌する大名小路/「東京十二景内桜田」の光景
第二章 東京の旧幕臣たち
 第一節 新政府の悩み
  困難な治安回復/脱籍浮浪士問題/東京の戸籍編成
 第二節 身分の再編という矛盾
  身分制度と新政府/近世の身分とは何か/身分制の解体を考える視点/身分制の再編/明治二年兵制論争/奇兵隊の反乱
 第三節 旧幕臣本多元治の明治維新
  困窮する旧幕臣たち/朝臣化旧幕臣本多元治/土地経営で生計をたてる/土地の引替/混迷する武家地政策/土地獲得の欲望/本所一つ目という場/一つの人民に二つの触頭
第三章 町中に生きる
 第一節 家守たちの町中
   東京府知事の江戸学事始め/二つの役割を負う家守/家守の株化/その日稼ぎの人びと
 第二節 明治の人返し
  四ッ谷伝馬町新一丁目の場合/天皇の食費も削減を/一万人の「物貰いの者」/「家守の町中」の否定
 第三節 路上の明治維新
  床店とは/なぜ路上で店を開けたか/神田柳原土手通り床店/床所持主と床商人/床商人の地税上納運動/床店のゆくえ
第四章 遊廓の明治維新
 第一節 新吉原遊廓と江戸の社会
  東京府知事大久保一翁の伺い書/新吉原遊女町の役と特権/動揺する幕末の遊廓
 第二節 遊廓を支える金融と人身売買
  仏光寺名目金貸付/財としての遊女/商品としての遊女の身体/明治五年芸娼妓解放令
 第三節 遊女いやだ――遊女かしくの闘い
  竹次郎一件/稚拙な結婚嘆願書/政五郎の対応策/菊次郎一件/かしくの願い
 第四節 変容するまなざし
  下層社会を生きる矜持/崩壊する遊廓秩序/「自由意思」の売春/隠売女から淫売女へ
第五章 屠場をめぐる人びと
 第一節 弾左衛門支配の終焉
  関八州えた頭弾左衛門/弾左衛門支配/賤民廃止令
 第二節 牛肉産業のはじまり
  牛肉需要の急増/官許
横山百合子(よこやまゆりこ)
1956年生まれ。1979年東京大学文学部国史学科卒業.神奈川県立高校で社会科教諭として勤務後,1999 年退職.2003年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本近世史。著書に「明治維新と近世身分制の解体」(山川出版社,2005年、山川歴史モノグラフ 8)など。

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